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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 神戸

156件の記事があります。

2021年07月12日いえしまで自然を満喫!

瀬戸内海国立公園 中村高也

 みなさん、こんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。

 今月の3(土)と4(日)に、兵庫県立いえしま自然体験センターにて行われたイベント「自然とあそぼう」に講師として参加してきましたので、その様子をご紹介いたします。

フェリーに乗って【姫路港で大人と別れフェリーに。どんな冒険が待っているかな?】

 いえしま自然体験センターがある西島までは、姫路港からフェリーで40分ほど。西島を含む家島諸島は姫路港の沖合約20km、播磨灘に浮かぶ大小44の島々からなっており、今回訪れる西島は島全体が瀬戸内海国立公園に指定されるなど、兵庫県でも手つかずの自然が残る、とても貴重な場所です。

どんな体験が待っているのかな【フェリーを降りたら島を探索して、島の豊かな自然や景色を満喫!】

開会式とお勉強【開会式 萩本所長からご挨拶、私も少しお話しました】

 私は瀬戸内海国立公園や海の知識・生き物についてみんなと一緒に勉強しました。その後はお待ちかねの自然観察の時間!水中メガネで海の中を見てみたり、色々な動植物を見て、さわって普段できないことをたくさん経験できました。

海の中をのぞいてみよう【海の中を探索しました。 ウニの足の感触は『気持ちいい!』】

浜で植物観察会【浜の植物、ハマゴウはミントの香り? 珍しいハマボウフウの姿も】

 夜のイベントとして星空観察も予定しておりましたが、こちらはあいにくの曇り空。満天の星空はまたの機会にお預けですが、代わりに海では光り輝く夜光虫や、ウミホタルを見ることが出来て、子どもたちは大興奮でした。

夜光虫とウミホタルを観察【ウミホタルを観察。青く光る姿はまるで海に浮かぶお星さま!?】

 このほかにもカヌーに乗ったり、浜に流れ着いた漂着物を探して、絵を描いたりと盛りだくさんの2日間イベントで、子ども達も大満足だったのではないでしょうか。講師として同行した私も、貴重な体験をさせていただきました。

 今回のようなイベントは、いえしま自然体験センターのHPで募集を行っておりますので、ご興味を持たれた方はぜひ一度参加してみては、いかがでしょうか?

兵庫県立いえしま自然体験センター

http://www.shizen-ieshima.com/

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2021年06月21日淡路島の『成ヶ島』

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。

 今年は近畿地方の梅雨入りがとても早く、発表された5月16日は1951年の統計開始以来、最も早い記録だったようです。私は晴れが好きなので、『例年よりも梅雨が長引くのか...』と心配しておったのですが、梅雨前線がその後南下したため、神戸では比較的晴れ間も見えて、本当に梅雨なのかと疑ってしまうような天気が続いております(暑さは相変わらずですが)。

 そんな梅雨の晴れ間を見計らって、先日は、淡路島東端の小島である、成ヶ島に行ってまいりました。

絶景 淡路橋立【成ヶ島の展望台から見る絶景 淡路橋立】

 成ヶ島の場所は淡路島の洲本ICから車で25分ほど南下し、由良の成ヶ島渡船場から船に乗って2分ほどの位置にあります。

 かつて存在していた宿舎などが昭和後期に廃業して以降、無人島になりました。成ヶ島の植生は豊かで、約300種類の樹木や草花、また500種類以上の動物が生育・生息している大変貴重な場所です。

ハマナデシコとハマボウ【ハマナデシコ】             【ハマボウ】

 環境省では、成ヶ島をより多くの皆さまに楽しんでもらうため、標識などの整備を行っており、今回、私は整備した案内板や標識などがしっかり機能しているかの確認を行ってまいりました。

ぐらつきはないか、文字が見えにくくなっていないか等をチェックしました【ぐらつきはないか、文字が見えにくくなっていないか等をチェックしました】

 整備点検で半日ほど歩き回って、汗だくになってしまいました。コロナの影響で外に行く機会が極端に減った影響なのか、目に見えて体力の衰えを感じてしまいます...

 また島内には自動販売機もありませんので、これからの時期は水分補給をしっかり行うなど、熱中症対策を万全にして行かれることをお勧めします。

 また、洲本市役所HPでは、成ヶ島パンフレットのPDFデータを公開しておりますので、こちらを印刷してお持ちいただくと、島のことがより詳しく分かりますので大変便利です。

成ヶ島パンフレット成ヶ島パンフレット

https://www.city.sumoto.lg.jp/hp/kankou/tosen/narugashima.pdf

成ヶ島に関する情報(渡船の料金・定休日等)については洲本市のHPにも詳細がございますので、そちらをご覧ください。

https://www.city.sumoto.lg.jp/hp/kankou/tosen/tosen.htm

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2021年05月11日干潟は鳥たちの楽園

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さまこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。神戸では春の心地よい風はすでに過ぎ去ってしまい、いつの間にか夏日になる日も出てきました。これからの季節の野外活動は熱中症対策のため、帽子・給水が欠かせません。私も気を付けていきたいと思います。

 そんな照り付ける太陽がまぶしい中、先日は国指定鳥獣保護区である甲子園浜に行ってまいりました。

【甲子園浜から見える六甲山系】【甲子園浜から見える六甲山系】

  4月に甲子園浜を取り上げた記事(干潟再生に向けて)では、干潟のあちらこちらでカモ達の姿がみられましたが、今ではそのほとんどがすでに日本での越冬を終えて、甲子園浜を飛び去っておりました。日本で越冬するコガモやヒドリガモ等のカモ類ははるか遠方の北国(ロシア等)から渡ってきているということが調査研究によりわかっております。また来シーズンに元気な姿を見せに来てくれると嬉しいですね。

 カモ達は去ってしまいましたが、甲子園浜には他にもたくさんの鳥たちを観察することができますので、今回はその一部をご紹介させてください。

魚を追いかけるサギ達(左) コサギは足指の色(黄色)で判別可(右写真の赤丸部分)【魚を追いかけるサギ達(左) コサギは足指の色(黄色)で判別可(右写真の赤丸部分)】

 アオサギ、コサギ等のサギ類は、干潟に生息する豊富なエサ(魚など)を求めて移動する姿を観察することが出来ます。大型の鳥類なので、羽を広げて飛んでいく姿は迫力があります。

【コアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)】  【魚を捕まえたコアジサシ】【コアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)】 【魚を捕まえたコアジサシ】

 夏鳥として4月頃から日本に飛来し、繁殖するコアジサシ。高度経済成長期の埋立等によって繁殖に適した河川敷や砂浜が減少し、個体数を減らしたため、環境省の鳥類レッドリストにおいても絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けております。ここ甲子園浜の干潟では、コアジサシが水中の魚を捕まえる華麗な採餌シーンを見ることが出来ますよ。

【キアシシギ(左)  チュウシャクシギ(右)】【キアシシギ(左)  チュウシャクシギ(右)】 

  4月から5月は甲子園浜にシギ科、チドリ科に代表される渡り鳥が訪れるシーズンです。春から夏にかけて、繁殖地である北半球の高緯度地域を目指して長距離移動をする鳥類であることが知られており、例年、休息や栄養補給のためにこの甲子園浜に立ち寄る姿を見ることが出来ます。渡り鳥の休息・餌場の確保のために西宮市の条例により、4から5月の間は一部干潟の立入りが制限されておりますが、干潟に入らずとも、周辺遊歩道から見ることが出来ますので、鳥たちの邪魔にならぬ様、静かに観察してみてはいかがでしょうか。

 

 いかがでしたか。甲子園浜には今回紹介した鳥類以外にも多数の動植物が生息しております。人の暮らしに近い環境でも、このようにたくさんの生物たちが暮らしているということを少しでも知っていただければ嬉しいです。 

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2021年04月05日干潟再生に向けて

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さまこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。桜の開花宣言とともに暖かい空気が流れ込み、神戸にも春がやってきたと感じている今日この頃ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。今回は先日行ってきました兵庫県西宮市にある甲子園浜の様子をご紹介いたします。

甲子園浜の干潟【甲子園浜の干潟】

 このAR日記でも何度か紹介させていただいておりますが、この甲子園浜は大阪湾に残された数少ない干潟の1つであり、渡り鳥の中継地として非常に重要な役割を担っていることから、昭和53年11月に国指定鳥獣保護区として指定されております。鳥たちの渡りが行われる春もにぎやかになりますが、冬季にも越冬のためにたくさんのカモが飛来し、観察する人の心をいやしてくれています。

2月に行われた冬鳥観察会の様子2月に行われた冬鳥観察会の様子】

エサをとるヒドリガモとユリカモメ【エサをとるヒドリガモとユリカモメ】

 さて、今回こちらにやってきたのは、昨年7月に干潟の中に投入した割石の調査のためです。

 (※前回の様子はこちらをご参照ください。)

 あれから8か月ほど経ちましたが、果たして本当に生き物たちの住処になっているのか私も気になっておりました。

残っていた割石(一部)【残っていた割石(一部)

 皆さんで協力して干潟に入れたたくさんの割石でしたが、今回の調査時に干潟の上に残っていたのは全体のおよそ半分もありませんでした。他の石は砂の中に埋もれてしまったのか。または波で流されてしまったのかもしれません。予想以上に石が少なくなっており、雲行きが怪しくなっておりましたが、残った石をひっくり返して見てみると・・・

いました!イソガニです【いました!イソガニです】

この石の間にたくさんのカニが生息していました【この石の間にたくさんのカニが生息していました】

他にもゴカイの仲間や貝の生息がありました【他にもゴカイの仲間や貝の生息がありました】

 まだ石を置いてから1年もたっておりませんが、それでも生き物たちは順調に住み着いてくれていることがわかりました。石を投入した箇所では、鳥たちがエサをついばむような姿は見られませんでしたが、こうしてカニや貝といった底生生物が住みつく環境があれば、それをエサにする魚や鳥たちが寄り付き、生物多様性の観点からもより良い環境になっていくのではないでしょうか。私はこれからもこの干潟を見守っていきたいと思います。

立入禁止ののぼりと標識 甲子園浜では、渡り鳥が飛来する4月~5月の2か月間、えさ場の確保のため、西宮市の条例により一部干潟の立入りが制限されておりますのでご注意ください。干潟へ降りることはできませんが、遊歩道からの観察は可能ですので、鳥を驚かさないように静かに見守っていただきます様お願いします。

※甲子園浜生物保護地区への立入禁止のお願い(西宮市)

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2021年02月16日日本三大○○!?灘黒岩水仙郷について

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。

 タイトルのような日本三大○○といわれると、ついつい行ってしまいたくなりますよね。私の担当しております瀬戸内海国立公園(兵庫県)において、もっとも有名な日本三大○○は、六甲山(摩耶山)の1000万ドルの夜景だと思いますが、実はもう一つ、淡路島にもあるのをご存知でしたか?それは、南あわじ市にございます『灘黒岩水仙郷』で、福井県の『越前海岸』、千葉県の『南房総・鋸南町』と並んで、日本三大水仙群生地と言われています。

斜面に広がる一面のニホンスイセン【斜面に広がる一面のニホンスイセン】

 瀬戸内海国立公園の灘黒岩水仙郷は、今から約180年前に淡路島の海岸に漂着したスイセンの球根を山に植えたものから始まったとされています。今では、スイセンの開花時期になると諭鶴羽山(608m:淡路島最高峰)から海岸斜面の一帯に約500万本のスイセンが咲き誇る人気の観光スポットとなっています。

水仙郷の先には国生み神話の舞台「沼島」が見えます【水仙郷の先には国生み神話の舞台「沼島」が見えます】

斜面のスイセンと海のコントラストが映えますね【斜面のスイセンと海のコントラストが映えますね】

 灘黒岩水仙郷の前を通る県道76号線(南淡路水仙ライン)は景色の良い海岸線を走る道路ですので、ドライブにもおすすめです。

南淡路水仙ライン【南淡路水仙ライン】

 冬季であれば、海岸道路沿いの岩礁に、越冬のために飛来しているウミウを観察することが出来るかもしれません。ウミウの集団渡来地は日本全国でも少なく、海の向こうの沼島にある「沼島のウミウ渡来地」は兵庫県の指定重要文化財に指定されております。

集団越冬するウミウたち【集団越冬するウミウたち】

 灘黒岩水仙郷は例年、12月下旬から2月下旬まで開園となっておりますが、詳細やアクセスについては南あわじ市のHPをご確認ください。

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2021年02月08日自然と歴史を巡る 淡路島の『生石公園』

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。

 先日、瀬戸内海国立公園(淡路地域)を代表する景勝地の一つである、生石(おいし)公園に行ってまいりましたのでご紹介させていただきます。

紀淡海峡を望む生石岬展望台

【紀淡海峡を望む生石岬展望台】

 生石公園の場所は淡路島の洲本ICから車で30分ほど南下した位置。街中から少し離れておりますが、道路がしっかりと整備されており、比較的容易にアクセスができます。駐車場から近い展望台は、紀淡海峡や成ヶ島が見渡せるということで、島内人気の眺望スポットです。

成ヶ島の全景 淡路橋立も見ることが出来ます【成ヶ島の全景 淡路橋立も見ることが出来ます】

 また、生石公園のあるこの場所は、かつて旧日本軍が京阪神地方防衛のために明治期にかけて築いた「由良要塞」でもあります。自然あふれる静かな公園の中に、今でもその当時の面影を園内に残る砲台跡や砲身などから知ることができます。

要塞時代を偲ばせる砲台跡  整備工事の際に出土した砲身

    【要塞時代を偲ばせる砲台跡】        【整備工事の際に出土した砲身】

 環境省では自然景観・歴史・文化的に優れた資質を持つ瀬戸内海国立公園生石地区を多くの皆さまに利用してもらうため、直轄事業として生石公園(園地)の整備を行っており、今回、神戸自然保護官事務所では施設の定期点検に行ってきました。

看板清掃の様子  園内のゴミも拾いました

      【看板清掃の様子】             【園内のゴミも拾いました】

 拾ったゴミの内容は、空き缶やペットボトル、タバコの吸い殻等、利用者さんが捨てていったと思われるゴミが大半を占めていました。園内にはゴミ箱がありません。皆さまが気持ちよく公園を利用できるよう、ゴミの持ち帰りにご協力ください。

 春先には園内の梅の花が見ごろを迎え、より一層魅力的な生石公園をご覧いただけると思います。園内の第2駐車場からはバリアフリー園路も整備されておりますので、車いすの方でも安全に散策を楽しむことが出来ます。

 散策される際には、洲本市役所HPで公開しております、生石公園ガイドマップを印刷してお持ちいただくと大変便利です。

生石公園ガイドマップ1  生石公園ガイドマップ2

瀬戸内海国立公園生石公園ガイドマップ

https://www.city.sumoto.lg.jp/uploaded/attachment/7423.pdf

※新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため、園内利用の際は密集・密接をさけ、咳エチケット(マスクの着用等)にご協力の程、よろしくお願いします。

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2020年12月01日成ヶ島で自然観察会!

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。

 六甲山の紅葉も見ごろを終えて、神戸の街中にも北風が吹く日が多くなってきました。去年はほとんど雪が降らなかった六甲山ですが、今年はどうなるのか楽しみです。

 さて、先日「子ども農山漁村体験プロジェクト」の一環として、イベント『成ヶ島&竹林ふれあい体験in淡路島』の1日目を開催しました。成ヶ島は大阪湾の入り口に位置する小島で、南北3kmにもわたる砂州が「淡路橋立」とも呼ばれています。成ヶ島ではハマボウに代表される海浜植物が見られます。

展望台からの眺め 淡路橋立  代表的な海浜植物 ハマボウ

   【展望台からの眺め 淡路橋立】         【代表的な海浜植物 ハマボウ】

 当日は淡路島の子ども達と保護者の方あわせて約30名が参加しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回は参加者を淡路島在住の方に限定させていただき、また当日の体調チェックや感染症対策(マスク・消毒等)を徹底して開催いたしました。

開会式 距離をとりながら  船に乗って島に渡ります

    【開会式 距離をとりながら】         【船に乗って島に渡ります】

 成ヶ島に渡って、まずは生きもの探しです。淡路島でも数少ない自然の海岸線が残るこの成ヶ島で、カニや貝を探しました。当日は気温が予想よりも下がってしまい、観察の一つの目玉だったハクセンシオマネキの姿は残念ながら見えませんでしたが、それでも普段あまり目にすることのない生きものが盛りだくさんの、子ども達も大人も夢中になれる観察会でした。

大きなマツバガイ、見つけた!  生物多様性について勉強しました

   【大きなマツバガイ、見つけた!】      【生物多様性について勉強しました】

 お昼からは自然探索の時間です。成ヶ島の展望台までの登山道を登り、成ヶ島で見られる植物の話や、淡路橋立の景色がどのようにして生まれたか、ここにしかいない生き物の話などを普段から成ヶ島で清掃活動やイベントを実施しておられる「国立公園成ヶ島を美しくする会」の花野さん・山中さんに講師としてご説明していただきました。

ヤマノイモを探してみよう  淡路橋立の絶景をバックに歴史を学びます

    【ヤマノイモを探してみよう】      【淡路橋立の絶景をバックに歴史を学びます】

 今回のイベントで、地元にいながら初めて成ヶ島を知ったという子どもや保護者の方もいらっしゃいました。成ヶ島は美しい景観とともに、多様な自然環境と貴重な生物が生息・生育する場所です。今回のイベントを機に身近な自然について、少しでも興味を持ってくれると嬉しいですね。

成ヶ島の自然観察会

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2020年10月02日新舞子浜で生きもの観察会

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。

 先日まで連日猛暑日だった神戸にも、いつの間にか涼しい風が吹くようになり、次第に秋の気配がしてきました。あとしばらくすれば、山々も紅葉で色づき始める頃ですね。

 さて、先日は兵庫県たつの市の新舞子浜で、たつのこどもエコクラブの皆さんと一緒に生きもの観察会を行い、講師として参加させていただきましたので、そちらをご紹介します。新舞子浜は兵庫県に残る数少ない干潟の一つで、潮干狩りや海水浴等、地元の方々を中心に愛され利用されています。

新舞子浜は遠浅の大きな干潟です  干潮時に現れる美しい波紋

  【新舞子浜は遠浅の大きな干潟です】        【干潮時に現れる美しい波紋】

観察会の前に国立公園の勉強  観察開始!どんな生きものがいるでしょう?

  【観察会の前に国立公園の勉強】       【観察開始!どんな生きものがいるでしょう?】

 新舞子浜で生きもの探しをするのは初めて!という子どもでも、実際に観察を開始すると「初めて見たけど名前は知っている!」という子がたくさん。なんでも最近流行りのどうぶつを集めるゲームにフジツボなどの海の生きものがたくさん登場して、遊んでいるうちに名前を覚えるのだそう。意外なところで予習してくれていました。

生きもの探しに夢中!  砂ダンゴをせっせと作るコメツキガニ

    【生きもの探しに夢中!】         【砂ダンゴをせっせと作るコメツキガニ】

岩場で見つけたヒザラガイ  観察会では見つけた生きものを解説

    【岩場で見つけたヒザラガイ】        【観察会では見つけた生きものを解説】

今回の観察会では他にも、以下のような色々な生きものを観察できました。

貝類 ・・・アサリ・ハマグリ・マテガイ・アラムシロガイなど

魚類 ・・・マハゼ・メゴチ

甲殻類・・・スジエビモドキ・ガザミ・スナガニ・カメノテ・フナムシなど

その他・・・トゲモミジガイ・タテジマイソギンチャク・ゴカイの巣・ツメタガイの卵など

 普段あまり目にすることのない生きものが盛りだくさんの、子ども達も大人も夢中になれる観察会でした。

 干潟の生物多様性(生物同士のつながりや自然との関係)を保つために、たくさんの種類の生きものが共存しているこの貴重な新舞子浜という干潟を、これからも大切にしていってほしいです。

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2020年08月04日造成干潟のイベントに参加しました

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。停滞していた梅雨前線がやっと抜け、ついに関西にも梅雨明けが訪れ、日差しが気持ちいいですね。でも熱中症には気を付けなくてはいけません。暑さ対策と適度な水分補給を心掛けてくださいね。

 さて、先日は兵庫県西宮市の国指定浜甲子園鳥獣保護区に行ってまいりました。

天気は快晴、なかなかの暑さです  大潮のため、この日は一面に干潟が出現

  【天気は快晴、なかなかの暑さです】      【大潮のため、この日は一面に干潟が出現】

 国指定浜甲子園鳥獣保護区の干潟は渡り鳥の中継地として、また冬はカモ達の越冬地として非常に重要な役割を担っていることから、昭和53年11月に国指定鳥獣保護区となりました。その後兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の地盤沈下等により干潟が減少し、渡り鳥の利用可能な干潟としての機能が低下、鳥類の飛来数も年々減少したことから、環境省の保全事業として干潟の造成を行いました。

干潟の奥に見えるのは阪神高速5号線です  土の中にいたニホンスナモグリ

【干潟の奥に見えるのは阪神高速5号線です】      【土の中にいたニホンスナモグリ】

 今回はこの造成干潟を生き物にとってさらに魅力的な干潟にするために、地域で活動しているNPO法人海浜の自然環境を守る会の皆さんと有志の皆さんとともにイベント「甲子園浜の再生干潟に生き物のお家を作ろう」に参加しました。

具体的には、造成干潟の上に石を運んで、鳥の餌となるようなカニや貝が住み着けるような新たな環境を作ろう!というイベントです。

1か月前に設置した石を調べてみます  すでにカニ・ヤドカリが住んでいました

 【1か月前に設置した石を調べてみます】     【すでにカニ・ヤドカリが住んでいました】

 生き物が住み着くために最も必要なものは、快適な環境(お家)です。特に鳥や魚に狙われやすいカニや貝などの生き物は、ただ干潟が広がっている場所にはなかなか居つくことが出来ません。ですが干潟に石を1つ置くだけで、石の表面に海面を漂っているフジツボなどが着底し、さらに石の裏にはヤドカリなどが住み始めます。さらに石を重ねて置くことで、石と石の隙間ができ、カニなどのより多くの生き物が住み着ける環境になるのです。

 簡単なレクチャーを終えた後は、みんなで石運び・石並べの時間です。石の重さは様々で小石のようなものから重いものでは2kg以上のものも。干潟の環境づくりのために、皆で楽しみながら汗を流しました。暑い中本当にお疲れ様でした。

ソリで運ぶ人も  環境省職員も石を運搬

      【ソリで運ぶ人も】              【環境省職員も石を運搬】 

せっせと並べていきます  完成!今後どうなるか楽しみですね 

    【せっせと並べていきます】        【完成!今後どうなるか楽しみですね】 

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2020年07月13日自然体験に参加しましたin家島諸島

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。停滞する梅雨前線の影響により、近畿地方一帯にも断続的に雨が降っております。そんな中7月4日(土)に瀬戸内海国立公園 西播地域の兵庫県立いえしま自然体験センターで行われたイベント「自然と遊ぼう」に講師として参加してきましたので、その様子をご紹介します。

姫路港から船で向かいます  西島に到着です。お互いに距離をとりました

  <姫路港から船で向かいます>        <西島へ到着です。互いに距離をとりました>

 連日雨が続いており、イベントの開催も危ぶまれておりましたが、当日はなんとか曇り空でぎりぎりセーフといったところでしょうか。子どもたちは船に乗るときからそわそわして、島に着いたら大はしゃぎ。でも密にならないように距離をとりながら、歩いて会場に向かいました。

国立公園と海についてお勉強  磯での自然観察

   <国立公園と海についてお勉強>           <磯での自然観察>

 今回のイベントの中で少しお時間をいただき、瀬戸内海国立公園と海について、子どもたちにお話をさせていただきました。

 その後はお待ちかねの自然観察の時間です。子どもたちは普段なかなか見られない生きものに興味津々。自然歩道や砂浜等を探索したのちに、最後は水中メガネを使ってみんなで磯の生きものを探しました。

捕まえた生きものを観察  ウニやヒトデ、魚(フグ)の稚魚も

    <捕まえた生きものを観察>        <ウニやヒトデ、魚(フグ)の稚魚も>

 今回のような、子どもたちが直接生きものに触れる機会というのは、実はどんどん減ってきているのかもしれません。このようなイベントを通して、地元の自然に触れて少しでも自然や環境について考えるきっかけになればうれしいですね。

 

 今回、イベントが行われました兵庫県立いえしま自然体験センターが含まれるこの家島諸島は、姫路港の沖合約20km、播磨灘に浮かぶ大小44の島々からなっています。その中でも人が住んでいるのは家島、坊勢島、男鹿島、西島の4島のみと、兵庫県内でも手つかずの自然が残る、大変貴重な場所です。ご興味をもたれた方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。  

晴天時はこのような絶景も  センターでは海水浴・カヌー等が楽しめます

   <晴天時はこのような絶景も>       <センターでは海水浴・カヌー等が楽しめます>

 ※いえしま自然体験センターは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために施設の利用及びイベントを中止しておりましたが、6月1日より宿泊利用が可能になりました。コロナ対策として当面の間は、宿泊棟数を制限し、また感染防止対策を行いながら運営されております。

兵庫県立いえしま自然体験センター:http://www.shizen-ieshima.com/

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