近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

神戸自然保護官事務所【その他】

2011年01月06日
神戸
明けましておめでとうございます。今年も瀬戸内海国立公園の姿をお伝えしていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

さて、本日は私の働く神戸自然保護官事務所の紹介をしたいと思います☆

神戸自然保護官事務所は神戸地方合同庁舎の7Fにあります。


中に入ると・・・


3人体制のこじんまりとした事務所です。

ところで、皆さんは日本の国立公園が全国で何箇所あるかご存知ですか?
北は北海道の「利尻礼文サロベツ国立公園」から、南は沖縄の「西表石垣国立公園」まで、全国で合わせて29箇所あります。
(国立公園のライブ映像等はこちら→http://www.sizenken.biodic.go.jp/)
神戸自然保護官事務所はそのうちの「瀬戸内海国立公園」を管理しているのですが、陸域・海域を含めると、国内で最も大きな国立公園で、なんと1府10県にまたがっています!神戸自然保護官事務所はその広大な国立公園の一部「六甲・淡路・西播地域」を担当しています。(瀬戸内海国立公園の詳しい説明はこちら→ http://www.env.go.jp/park/setonaikai/index.html)

国立公園は、自然公園法という法律に基づいて管理されていて、場所によっては事前に許可を得ないと木を伐採したり工作物を設置したりすることができません。許可を得るためには申請手続きが必要で、神戸自然保護官事務所は、その申請手続き数が非常に多い事務所として環境省内では有名です。



全国の自然保護官事務所に比べて、書類の処理に追われてしまう事も多く、なかなか現場に出られない事もあります。
自然保護官の仕事は自然に囲まれた環境で仕事をしていると思っている方も多いかと思います。私もアクティブレンジャーになる前はそのように思っていましたが、実際には想像していたよりも遥かに多くの書類を作成しなければいけない職業でした。
しかし、このような事務仕事を確実に行う事により、国立公園がしっかりと守られている事もまた事実です。

現場に出て、自然と直接向き合う仕事とは反面、このような事務仕事も知ってもらいたいと思い、ご紹介致しました。
仕事にも徐々に慣れてきたので、効率よく書類を処理し、一日でも多く現場に出られるように頑張っていこうと思います!