アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
家島の無人島で宝探し
2021年12月01日みなさんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
神戸でも寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。12月になり、もう本格的な冬を迎えています。
さて、先日は姫路港沖合の家島諸島の加島にて、地元の子ども達を対象にしたイベント『無人島で宝探し in 加島』を開催しましたのでその様子をご報告いたします。
【受付 消毒・検温をしっかりと】 【出港!どんな冒険が待っているのかな】
今回イベントを開催した家島諸島は、姫路港から沖合20kmほどにある、播磨灘に浮かぶ大小44の島々からなっております。その中で人が住んでいるのはここ家島と、坊勢島、男鹿島、西島の4つのみ。家島在住の子ども達も、他の島、特に無人島には行く機会はないため、期待が高まっています。
今回上陸した無人島の加島は、瀬戸内海国立公園を代表する美しい景観『多島海景観』を形成する島の一つであり、この島からもその景観を見ることが出来ます。到着後はそんな、家島や国立公園のことを勉強しました。
勉強の後は今回のイベントの目的である『無人島で宝探し!』スタートです。
【地図を片手に島内探検開始です】 【茂みの中を歩いて、浜を目指します】
山を歩き、森を抜けてたどり着いた浜では、生き物と漂着物を観察しました。普段誰も来ることがない無人島の浜にはいったいどんな生き物・漂着物があるのでしょうか。宝探しのような感覚でみんな楽しみました。
【きれいなシーグラスがたくさん】 【面白い形のウキもありました】
当日は寒空の下でしたが、子どもたちは元気いっぱいに生き物・漂着物観察を楽しんでくれました。今回取り組んでもらったのは宝探しと銘打っておりますが、実はビーチコーミングという、漂着物の収集をする行為のこと。今回のイベントを通して、海洋の環境問題への関心や、家島諸島の自然を大切にする気持ちを子ども達に持ってもらえれば、とても嬉しいです。