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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

RPT【その他】

2011年05月25日
神戸
みなさんこんにちは。
近頃はとても暑い日が続いたかと思うと雨が降ったりと不安定な天気が続いています。特に今週から来週にかけては雨が続き、間もなく梅雨入りの予感がしますね。

さて本日は、梅雨入り前に是非歩いて頂きたい六甲山の歩道を紹介したいと思います。

「かわうそ池」を出発し「黄蓮谷(おうれんだに)」を抜け「石楠花山(しゃくなげやま)」の展望台を目指す、約2時間半のルートです。このルートは「摩耶山登山線道路」と「近畿自然歩道」の一部を通るのですが、この2つの歩道は国立公園の景観を楽しむための重要な「公園事業道路」として位置づけられています。

私の巡視してきた時の様子をご紹介致しますので、日記を読みながら実際に歩いている気分になっていただければ嬉しいです。

それでは【ロールプレイング登山】に出発です!

まずは「かわうそ池」の横から「黄蓮谷(おうれんだに)」を目指します。



この歩道は瀬戸内海国立公園六甲地域の「第一種特別地域」という規制の厳しい場所にあり、自然の姿が残るとても風情のある歩道です。
途中川を渡るのに橋が無く、川の石の上を通って渡る場所もありました。石の上にはコケが生えているので滑らないように気をつけましょう。

まだまだ先に進みます。



途中、間伐が行われている場所がありました。間伐がされていない里山は、木の密度が高く林床が暗くなってしまい、林床の植生が育たなかったり、木の成長が妨げられてしまいます。なので、間伐は里山の管理には欠かせない作業なんです。

さて残り半分!先に進みましょう。



ようやく目的地の「石楠花山」の展望台に着きましたが、あいにくの霧のため展望台からは何も見えませんでした。残念。

今回ご紹介したコースは、途中に石の上を通って川を渡る場所も有りましたが、比較的分かりやすく、初心者の方でも楽しめる歩道だと思います。しかし、霧に包まれたり、暗くなってしまって道を見失ってしまう事があるかもしれません。
巡視中に道に迷ってしまった方がいましたが、その方は観光案内の簡易な地図しかもっておらず、まったく逆方向に来てしまっていました。
登山前にはしっかりと経路の確認をし、おおよその所要時間などを調べ、登山をする際には等高線や歩道の記載されている1/10,000~1/25,000の地図を持っていくようにしましょう!
今回私は展望台からの景色を見る事ができませんでしたが、まだ見ぬ絶景を求めて是非一度足を運んでみて下さい☆