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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

「体感!!パークレンジャー」【イベント】

2011年08月05日
神戸
みなさんこんにちは。暑い日が続いていますが体調など崩されていませんでしょうか?節電に取り組まれている方もたくさんいらっしゃると思いますが、エアコンの使用を控えるような無理のある節電よりも、設定温度を28℃にし、その分使用していない電化製品のコンセントを抜いたり、こまめに電気を消したり、無理なく自分の出来る最大限の節電を心がけたいですね。

さて、本日はそんな暑さにも負けない元気な子ども達が参加してくれた 「体感!!パークレンジャー」~子どもパークレンジャーになって瀬戸内海国立公園を守ろう!~ の様子をお伝えしたいと思います。

このイベントは兵庫県姫路市の西島で7月31日~8月2日の2泊3日を通して「海に遊び、海に学び、海から考える」をテーマに開催されたイベントです。



姫路ポートセンターで開会式を行い、国立公園の説明と生物多様性についての講義を受け、子どもパークレンジャーの任命式が行われました。
その後、姫路港の水の汚れを知るために、亜硝酸の濃度を測る実験をしました。
かなり高度な内容でしたが、子ども達も理解してくれたようです。



西島に上陸してお弁当を食べた後は「カヌー体験」です。
先生の説明をしっかり聞いてオールの使い方をマスターします。実際に海に出て漕いでみるとなかなか真っすぐ進まず、チームワークが大切!
手を伸ばせば海水に触れられる距離でのカヌー体験は非常に新鮮な体験になりました。
干潮を迎えた夕方には磯で「海の生き物観察」をしました。ウニやカニを始め、アメフラシやウミウシ等の珍しい生き物も観察できました。
夜には懐中電灯を付けずに「夜の海の生き物観察」をしました。昼間は岩陰に隠れていた生き物も、夜には全く違った表情を見せる海の生き物たちを観察することができました。
また、その後は真っ暗な夜空に浮かぶたくさんの星を観察し、星座の勉強もしました。街中では明るすぎて見えない星も見る事ができて感動でした☆



2日目は西島の隣にある坊勢島の漁業協同組合の方に普段の漁業に関する話を聞きました。漁獲量の変化や漁の方法等、普段なかなか聞けないような話も聞く事が出来ました。
幼稚魚中間育成施設では、ヒラメやタイの稚魚の観察をし、最後に放流体験もしました。
再び船に乗船し、今度は島に流れ着く漂着ゴミの観察をしました。ゴミはどういう所に流れ着くのか?何故テレビや冷蔵庫等が流れてくるのか?など、たくさんの疑問をもってくれました。

残念ながら私は2日間しか参加できなかったのですが、その他にも底引き網漁業の水揚げ体験や魚の分類、自然材を使った工作など、盛り沢山の2泊3日でした。

子ども達が自然と触れ合い、様々な事に疑問を持ち、答えへとたどり着いて行く様子を見ていると、改めて環境教育の大切さを学びました。生き物を実際に触ってみて大騒ぎしている様子や、漂着ゴミを見て綺麗な海が汚れている様子を知った時の寂しそうな表情。短い時間ではありましたが、きっと自然の素晴らしさを学んでくれたと思います。
昨今では自然で遊ぶという事がなかなか難しくなっているかもしれませんが、自然に触れると言う事は、必ず後々の人生にプラスになっていく経験です。今後も環境教育活動をしっかり広め、子ども達に少しでも自然の楽しさを知ってもらいたいと思います。

今回の子どもパークレンジャー事業に協力して下さいました、いえしま自然体験センターの皆様、講師の仲矢准教授、ファシリテーターの皆様、看護師の岡様、3日間ありがとうございました。濃密な3日間を安全に終了する事が出来たのは皆様のご協力のおかげです。今回私も色々な事を学ばせて頂きましたが、今後の環境教育活動にも反映して行こうと思います。