アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
摩耶散歩
2012年07月02日
神戸
さて、つい先日長乱文を書いたばかりですが、皆様お変わりないでしょうか。神戸自然保護官事務所の多賀です。
以前チラと触れましたが、神戸自然保護官事務所管轄内の国立公園は日常生活と非常に係りの深い場所にあります。といいますかもう、自宅のすぐ隣が国立公園です、とか、いやそもそも自宅が国立公園内にあります、なんて所です。
そういった場所ですので、瀬戸内海国立公園 六甲地域内に位置する摩耶山のウリは、荘厳なる大自然の景観・・・というより、煌々と都会が輝く1000万ドルの夜景です。
えぇ、繰り返し述べましょう。
1000万ドルの価値がある夜景です。
ちなみにこの1000万ドル、昔は100万ドルだったらしいです。インフレだか何だかの理由でいつしか1000万ドルになったとか、電力会社の方が神戸市の夜間電力代を合計したら大体1000万ドルであるとおっしゃっていたからだとかで、実際に何が理由で1000万ドルなのかは誰も知らないようです。その前に誰が100万ドルという価値を付けたのかも詳細は不明とか。なにかと謎が多いのですよね。六甲山と摩耶山は。
さて、アクティブレンジャーたるもの、自分が巡視している場所が一番輝く瞬間を知らないでどうする!ということで、見に行ってきました♪
バス・自動車・ケーブルカーそしてロープウェイのいずれを使っても山頂には行けるのですが、そこは意地を見せて徒歩。
(最近はロードバイクなんて手段も流行っていますが、持っていませんし、乗って登れる自信もありません)
大体2時間半の道のりを、てくてくのんびり登ったり、下ったり、
イノシシの掘り起こした跡に落っこちた芋虫を眺めたり、
カメムシって名前と匂いが残念だけど、実は見栄えする奴がいるよねとかしみじみしたり、
ジャコウアゲハというか、アゲハ蝶は全般的に綺麗だなあと写真をパシャパシャ撮ったり、
『アカスジキンカメムシ』 と 『ジャコウアゲハ』
コゲラの落とす木屑にまみれたり、
『ん~』 『掘って掘って』 『一休み』
『地面は木屑だらけ』
姿は見えませんでしたが早くも鳴き始めたニイニイゼミの声に夏を感じたり、
アオダイショウにこんにちはしたり、
鳥の羽を見つけたり、
ユキノシタのかわいらしさにちょっとうっとりしたり、
『何鳥の羽でしょう?』(回答は最後に)
『お花畑』 『あんまり見つめちゃいや』
なんて調子で、当初の目的を忘れて山頂に到着。
日暮れにはまだ早い時間でしたので、とりあえず休憩と、便利なことに山頂近辺には国民宿舎もあるので、歩いている途中に掻いた汗を流しにお風呂を。
すっきりサッパリ、日も暮れたところで、いざ摩耶山山頂の掬星台へ!
この時の写真はあえて載せないでおきます。
是非ご自分の目で見て頂きたいので。
というのは言い訳でして、私の撮影技術ではとてもあの夜景を再現できませんので・・・。
一見の価値はありますよ!いや、夜景好きなら二見でも三見でも!!
ありきたりな表現しかできませんが、山頂から眼下にゆらゆら広がる、赤く、青く、金色にゆらめく都会の光の海と、その先に延々と広がる暗澹たる海のコントラストがとても素敵です。ああいう場所に立って都会を見下ろすと、急に文明から放り出された気持ちになって、怖いくらいです。
日中には鳥類、爬虫類、昆虫&お花が見られて、夜には光の海を臨めるなんて贅沢したわ、はぁ満足満足♪と思いながら帰ろうとしたら、近くの茂みから「ガサガサッ」とアヤシイ音が!
何事!?と一瞬体を凍りつかせ、暗闇の中で目を凝らしてみたら、なんと木柵の向こう、たった2mもない位置に堂々とイノシシがいるではないですかっ!
夜闇の中で至近距離はさすがにギョッとします。向こうが人馴れしていて微動だにしない中、こっちが逆にイノシシ慣れしておらず硬直状態になるという衝撃の事実。
しばらく闇の中のイノシシを眺めていましたが、お食事の邪魔をするのも何だか野暮なので、静かに私の方から撤退しました。
でもこれで哺乳類も見れたなぁーとお得感一杯で帰ったのは秘密です。
「オッ○トヌシ様ァ!」なんて脳内再生していたのも秘密です。
あ、人間も哺乳類でしたね。まぁよしとしましょう。
もうすぐ夏を迎える六甲・摩耶山、そろそろ幻影的な光を魅せてくれるホタルが出てきます。
それではごきげんよう☆
追伸
大変恐れ入りますが、寄生と共生の話はまた次回とさせて頂きます。
最後に、今回拾った羽根はカケスの羽根です☆
以前チラと触れましたが、神戸自然保護官事務所管轄内の国立公園は日常生活と非常に係りの深い場所にあります。といいますかもう、自宅のすぐ隣が国立公園です、とか、いやそもそも自宅が国立公園内にあります、なんて所です。
そういった場所ですので、瀬戸内海国立公園 六甲地域内に位置する摩耶山のウリは、荘厳なる大自然の景観・・・というより、煌々と都会が輝く1000万ドルの夜景です。
えぇ、繰り返し述べましょう。
1000万ドルの価値がある夜景です。
ちなみにこの1000万ドル、昔は100万ドルだったらしいです。インフレだか何だかの理由でいつしか1000万ドルになったとか、電力会社の方が神戸市の夜間電力代を合計したら大体1000万ドルであるとおっしゃっていたからだとかで、実際に何が理由で1000万ドルなのかは誰も知らないようです。その前に誰が100万ドルという価値を付けたのかも詳細は不明とか。なにかと謎が多いのですよね。六甲山と摩耶山は。
さて、アクティブレンジャーたるもの、自分が巡視している場所が一番輝く瞬間を知らないでどうする!ということで、見に行ってきました♪
バス・自動車・ケーブルカーそしてロープウェイのいずれを使っても山頂には行けるのですが、そこは意地を見せて徒歩。
(最近はロードバイクなんて手段も流行っていますが、持っていませんし、乗って登れる自信もありません)
大体2時間半の道のりを、てくてくのんびり登ったり、下ったり、
イノシシの掘り起こした跡に落っこちた芋虫を眺めたり、
カメムシって名前と匂いが残念だけど、実は見栄えする奴がいるよねとかしみじみしたり、
ジャコウアゲハというか、アゲハ蝶は全般的に綺麗だなあと写真をパシャパシャ撮ったり、
『アカスジキンカメムシ』 と 『ジャコウアゲハ』
コゲラの落とす木屑にまみれたり、
『ん~』 『掘って掘って』 『一休み』
『地面は木屑だらけ』
姿は見えませんでしたが早くも鳴き始めたニイニイゼミの声に夏を感じたり、
アオダイショウにこんにちはしたり、
鳥の羽を見つけたり、
ユキノシタのかわいらしさにちょっとうっとりしたり、
『何鳥の羽でしょう?』(回答は最後に)
『お花畑』 『あんまり見つめちゃいや』
なんて調子で、当初の目的を忘れて山頂に到着。
日暮れにはまだ早い時間でしたので、とりあえず休憩と、便利なことに山頂近辺には国民宿舎もあるので、歩いている途中に掻いた汗を流しにお風呂を。
すっきりサッパリ、日も暮れたところで、いざ摩耶山山頂の掬星台へ!
この時の写真はあえて載せないでおきます。
是非ご自分の目で見て頂きたいので。
というのは言い訳でして、私の撮影技術ではとてもあの夜景を再現できませんので・・・。
一見の価値はありますよ!いや、夜景好きなら二見でも三見でも!!
ありきたりな表現しかできませんが、山頂から眼下にゆらゆら広がる、赤く、青く、金色にゆらめく都会の光の海と、その先に延々と広がる暗澹たる海のコントラストがとても素敵です。ああいう場所に立って都会を見下ろすと、急に文明から放り出された気持ちになって、怖いくらいです。
日中には鳥類、爬虫類、昆虫&お花が見られて、夜には光の海を臨めるなんて贅沢したわ、はぁ満足満足♪と思いながら帰ろうとしたら、近くの茂みから「ガサガサッ」とアヤシイ音が!
何事!?と一瞬体を凍りつかせ、暗闇の中で目を凝らしてみたら、なんと木柵の向こう、たった2mもない位置に堂々とイノシシがいるではないですかっ!
夜闇の中で至近距離はさすがにギョッとします。向こうが人馴れしていて微動だにしない中、こっちが逆にイノシシ慣れしておらず硬直状態になるという衝撃の事実。
しばらく闇の中のイノシシを眺めていましたが、お食事の邪魔をするのも何だか野暮なので、静かに私の方から撤退しました。
でもこれで哺乳類も見れたなぁーとお得感一杯で帰ったのは秘密です。
「オッ○トヌシ様ァ!」なんて脳内再生していたのも秘密です。
あ、人間も哺乳類でしたね。まぁよしとしましょう。
もうすぐ夏を迎える六甲・摩耶山、そろそろ幻影的な光を魅せてくれるホタルが出てきます。
それではごきげんよう☆
追伸
大変恐れ入りますが、寄生と共生の話はまた次回とさせて頂きます。
最後に、今回拾った羽根はカケスの羽根です☆