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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

【実施報告】                                     初心者のための冬鳥観察~身近な鳥を見てみよう~

2016年03月29日
神戸 高橋明子

みなさんこんにちは。

あっという間に桜の季節から新緑の季節になりましたね!

越冬のため日本にやってきた鳥たちも、北へ帰ってしまった時期ですが、

先日、冬に観察できる鳥を見に行こう!ということで、2回にわたってふれあいイベントを

実施しましたので、その様子を報告します。


今回は野鳥観察初心者を対象としたプログラムだったので、第1回は神戸市立王子動物園で鳥の専門家から

鳥の体の特徴や生態の話を聞いて、鳥とはどんな生き物なのか学習しました。

 鳥の体や羽のつくりなど、ベテラン

 飼育員さんからのお話に興味深々   

水禽舎にてカモ類のお話や、飼育裏話を聞く

スペシャルゲスト、フラミンゴのうめちゃん。

脚が開いてしまう病気の治療中のため

リハビリを兼ねて飼育員さんとお散歩中。

今回はイベントの為に、特別に来て頂きました。                          

 


そして第2回は、国指定浜甲子園鳥獣保護区での野鳥観察です。

浜甲子園鳥獣保護区は都会の中にありながら、渡り鳥の貴重な中継地となっています。この鳥獣保護区のすぐそばには西宮市立自然環境センターがあり、浜甲子園鳥獣保護区で見られる野鳥などの生物に関する資料が展示されています。

西宮市と、NPO法人海浜の自然環境を守る会から

浜甲子園鳥獣保護区の役割や歴史、市民活動に

ついて解説

双眼鏡の使い方レクチャー


日本野鳥の会ひょうごのメンバーから、鳥の見分け方と双眼鏡の使い方のレクチャーを受けた後は、いよいよ屋外での野鳥観察へ。園路のすぐそばに干潟が広がるため、間近に野鳥を見ることができます。

   【左上】野鳥を観察する参加者

   【右上】水際で休むカモたち

   【左下】鳥獣保護区に広がる干潟


今回は短い時間でしたが、23種の鳥を確認することができました。

また、私からは鳥獣保護区での環境省の取り組みとして、干潟再生事業について紹介しました。

  

「国指定浜甲子園鳥獣保護区保全事業」

阪神淡路大震災の影響によって地盤が沈下し、

面積が減少してしまった干潟の再生工事を

行っています。

  

 イベントのまとめで、参加者に観察できた鳥の

 中から、好きな種を選んで色塗りと感想を

 書いて頂きました。

  ホオハジロが人気だったみたいですね!


 参加者からは、浜甲子園が鳥獣保護区に指定された経緯が興味深かった、こんなに身近な場所でたくさんの野鳥を観察できるなんて思わなかったといった感想をいただきました。これをきっかけにまた足を運んで頂ければと思います。

 

 皆さんもぜひ季節ごとの野鳥を観察してみて下さい!