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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

再び離島へ・・・

2012年09月24日
神戸
どうも皆様、すっかり朝晩の空気がひんやりして気持ちよくなりましたね!富士山ではもう初冠雪を記録したそうで。
実は蒸し暑いのが苦手なので涼しい季節を迎えて喜んでいる神戸自然保護官事務所の多賀です。

ふと思ったのですが、この日記で色々とアクティブレンジャーの仕事を綴っている割に、どこでどんな仕事しているのかきちんとした説明をしたことがなかったですよね。
というわけで、今回は神戸自然保護官事務所の担当エリアと主な仕事について軽く綴ってみようかと思います。

まずは場所!
神戸自然保護官事務所の担当は【兵庫県内】の瀬戸内海国立公園になります。といいますのも、瀬戸内海国立公園は大阪府・和歌山県・兵庫県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・福岡県・大分県の1府10県にまたがっておりまして、一つの事務所が瀬戸内海国立公園全体を管理するのではなく、瀬戸内海国立公園を細かく地域分けして、それぞれ担当事務所が割り当てられているのです。
地図でみると瀬戸内海国立公園はこんな↓感じですね。




神戸自然保護官事務所の管轄エリアは「六甲地域」と「淡路地域」、「西播地域」の3つになります。結構広いですよ。西播地域なんて行って仕事をして帰ってくるのに1日がかりです。とはいえ、他の国立公園は飛行機でないと辿り着けない場所があると思うと、ここはまだ車で行ける分アクセスが良いと言えますね。
しかし!こちらだって船でしか行けない所があるのです!(なんとなく張り合ってみました。)
それは家島諸島及び淡路島の南に位置する沼島(ぬしま)です!
地図にあるとおり離島ですね。

今回はずばり、その沼島に行ってきました。沼島は古事記や日本書紀の国生み神話の舞台であるという説があります。実は、この島へ行く機会はないかしらと心待ちにしておりました☆




それでは次に、神戸自然保護官事務所で特に多い仕事について説明します!
アクティブレンジャー日記では、自然観察会や管内巡視中に見かけたものなどを中心に掲載させて頂いておりますが、実際のところ神戸自然保護官事務所で一番多い業務は国立公園内の許認可行為に係る現地確認(とそれに伴う書類作業)です。
んー、響きからしてお堅い感じですね。
すごく柔らかい言い方をすると、「国立公園内で○○を建てたいけどいいですか?」という質問に対して、予定地へ赴いて、その内容や必要性、それを建てることによる国立公園の風致景観への影響などを確認します。確認の結果によっては、計画変更をお願いしたり、書類による申請手続きをお願いしたりするわけですが、話が長くなるのでその辺は割愛しましょう。

今回訪れた沼島の国立公園に指定されている地域内では、新設備が設置される予定でして、今回はその予定地を練り歩きながら、山中の畑を横切ったり、ヤブ蚊に食われたりしながら、現地確認いたしました。




予定地の兼ね合いで沼島の名所には一箇所も寄れなかったのが残念。
いつか個人的に行く際の目的になりますからその方が良いのですけどね。

以上、神戸自然保護官事務所の業務紹介でした☆
ちなみに国立公園によって自然保護官事務所の業務内容は大きく異なるらしいので、私としては他の事務所が主にどんな仕事をしているのか知りたいところです(笑)

それでは皆様、また次回まで!