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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

浜甲子園で生き物一斉調査

2023年06月13日
神戸 中村高也

 みなさんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
 6月になりました。近畿地方も梅雨入りし、ジメジメとした天気が続いておりますが、気持ちは晴れやかにいきたいですね。通勤途中の花壇ではアジサイがきれいに咲いていました。


【アジサイ、きれいです】

 さて、先日は兵庫県西宮市の国指定浜甲子園鳥獣保護区にて、大阪湾生き物一斉調査に参加してきましたので、その様子をご紹介します。

大阪湾生き物一斉調査とは?

 大学・市民団体・地方自治体等で構成される「大阪湾環境再生連絡会」が大阪湾の沿岸で活動する様々な団体の協力を得て大阪湾各地の生き物を一斉に調査する取り組みで平成19年度から始まり、今年で第16回目になります。

 同じ大阪湾のフィールドでも環境の違いにより見られる生き物には違いが生じますので、そこからフィールドの特徴や状態を調べることができ、調査結果は大阪湾の各地の水環境を把握する基礎資料として活用されます。

調査開始

 当日は浜甲子園の生き物調査は地域担当団体であるNPO法人 海浜の自然環境を守る会が主体となって行われました。小雨が降る中でしたが、やる気のある参加者さんが集まりました。


【干潟に1m四方の枠を設定し、みんなで枠内の生き物を探します】

 地道な作業ですが、大切なこと。私も小さいカニや貝類・ゴカイ等、様々な生き物を見つけることができました。


【見つかった生き物たち】
小さい貝類やゴカイ等の生き物は普段あまり目にすることがありませんが、干潟の環境や、生物多様性を支えるとても重要な生き物たちです。
 

調査中に見つかった生き物を少し紹介

 
モクズガニ(死骸)                      ヒメハゼ


 
イボニシ貝(卵)                       イソガニ



 見つけた生き物はしっかり同定して、後日まとめて博物館に報告をします。小雨が降る中でしたが、参加された皆様、お疲れ様でした。