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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

初めまして

2014年06月09日
神戸
 みなさんこんにちは、そしてはじめまして。
 前任の多賀アクティブレンジャーにかわり、6月1日より瀬戸内海国立公園のアクティブレンジャーとして着任しました、髙橋と申します。
どうぞよろしくお願いします。

 国立公園の中でも陸、海域両方が含まれ、1府10県にまたがる日本一広い瀬戸内海国立公園。その魅力を様々な角度からお届けしたいと思います。

 さっそくですが6月8日に兵庫県山岳連盟主催の「自然観察山歩(さんぽ)」に参加してきました。場所は摩耶山系。さんぽ・・・といっても事前情報では10㎞ほど歩くとのこと。そして参加者のみなさんの前で国立公園についての話をするということで、かなり緊張しての参加でした(そんな風に見えなかったとは言わせません!!)。

 当日はなんとか天候にも恵まれ、50名以上の参加者!!
準備体操を終え、いざ山の中へ。新緑の中、色とりどりの参加者のリュックやウエアがゆっくりと山頂を目指す様子は、色々な花が咲いているような光景でした。

 実際にこの時期にみられる植物についても、教えていただきました。
まずカキノハグサ。名前の由来は葉が柿の葉に似ているため。そのままのネーミングですが覚えやすくていいですね。兵庫県版レッドリストではBランクの植物になります。
※Bランク:Aランク(規模的、質的にすぐれており貴重性の程度が最も高く、全国的価値に相当するもの)に準ずるもので、地方的価値、都道府県的価値に相当するもの

カキノハグサ


 そしてコアジサイ。はかなげな淡い色の花が素敵です。一面のコアジサイという場所もありましたが、同じアジサイ科のコガクウツギと交配したアマギコアジサイという自然交配種も今回は見ることができました。その他にもテイカカヅラの花がたくさん見られたり、また果実のお話をして頂いたりと、植物についての知識が乏しい私は、そうなんだ!!と感心しきりでした。

散策路の脇に咲くコアジサイ


 普段歩かないという尾根コースをゆっくり上り、途中お腹がすいてくると皆無口になったりということがありながらも、楽しい一日を過ごすことができました。今後も自然の楽しさや魅力を伝えていけるよう、頑張っていきたいと思います。が、まずは健脚な皆さんの足を引っ張らないだけの体力をつけないと・・・と思いました。

山の中腹より神戸市街を望む

それではまた次回のAR日記でお会いしましょう。