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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

鳥インフルエンザ検査手法・識別能力向上研修【その他】

2011年12月05日
神戸
みなさんこんにちは。
神戸では毎年恒例となりましたルミナリエが始まりました。神戸自然保護官事務所は東遊園地の隣にあるビルの7Fなので、毎晩ライトアップされたルミナリエを見ることができます。今月12日まで開催されているので、是非みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか☆

さて、昨年全国で発生した鳥インフルエンザですが、環境省近畿地方環境事務所では、発生した際に迅速な対応が取れるように2度に渡る研修を行いました。
本日はその研修の様子をお伝えしようと思います。

まずは11月に大阪市立自然史博物館にて行われた「鳥インフルエンザ検査手法実習研修」の様子です。
野鳥が鳥インフルエンザに感染しているかどうかを調べる場合、口腔と排泄孔の体液を採取する必要があります。今回の研修はそれらを調べる簡易検査の手法を学ぶ研修でした。



実際に防護衣や手袋を身に付けて簡易検査を行いました。
口腔と排泄孔に綿棒を軽く入れて体液を採取します。綿棒を専用の液体に着け、20分程度時間を置くと、陽性か陰性かが判定されます。幸い大阪自然史博物館のカモ達は全員陰性でした。


次に12月に琵琶湖水鳥・湿地センター行われた「高病原性鳥インフルエンザ感染リスクの高い種の識別能力向上研修」の様子です。
野鳥の死亡が発見された際、その死亡した野鳥の種類を識別する必要があり、今回の研修では見分けにくい鳥や見分けるポイントなどを学びました。



普段あまり多くのカモ類を目することはないので、非常に見分けるのが難しかったですが、羽の一部の翼鏡(よくきょう)の色や、後趾(こうし)の大きさなどの特徴を一つ一つ見ていくと、だんだんと見分けられるようになってきました。

鳥インフルエンザは発生しないことが何よりですが、もし発生してしまった際にも迅速な対応が取れるように我々も準備しています。

みなさんの周りで、もし死亡している野鳥を見つけたら絶対に素手では触らずに、混乱を防ぐため、まずはお近くの都道府県や市町村役場にご連絡ください。

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環境省HP:死亡した野鳥を見つけたら
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/leaflet/leaflet-a.pdf
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