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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

夏だっ!海だっ!またまた自然観察会だっ!!

2012年08月08日
神戸
さてさて、暦の上では昨日(8月7日)が立秋、これから秋へと季節が移ろい始めるのですね。神戸市、東遊園地公園のセミの鳴き声も心なしか音量が減ってきた気がします。
前置きはこれくらいにして、神戸自然保護官事務所の多賀です。

日記のタイトル、もはや何も考えていないだろうと突っ込まれそうな予感が。
別のタイトルを考えてはいたのですが、むしろこのくらいしつこい方が逆に覚えて頂けるような気がしまして。しかして、ただの言い訳といわれてしまえば元も子もないですね。

タイトルはともかく、8月6日と8月7日に赤穂市は丸山海岸にて、赤穂市教育委員会主催の「赤穂の自然観察会」を、赤穂市教育研究所 自然研究部の皆様と実施致しました!

真夏日の青い空の下、波の音とセミの鳴き声に包まれ、汗だくになる・・・。
もう、夏☆満☆喫ですね!あとは氷水で冷やしたスイカがあれば最高です!
なんてね!別に遊びに行ったわけではありませんよ!
全くもって!そんなことはありません!!

こちらの観察会では、まず初めに屋外でポイントラリーを行い、ポイントラリーを全部回ったら屋内で自然工作を行う流れでした。そこで今回、私達は主にポイントラリーの方を協力させて頂きました。

ときに皆様、擬態(ぎたい)生物をご存知でしょうか?
周りの風景を真似てその場にいないように見せかけたり、別の生き物を真似ることで外敵から逃れたり獲物を捕食したりする生物たちのことですね。
今回は、子供らに擬態がどのくらい効果的であるのか体験してもらうために、ポイントラリーの中に、自然の中に置かれた親指サイズのオモチャを探し当ててもらうポイントを用意しました。
ぱっと聞いた感じ、オモチャでは色も自然物とは異なるし、形からしてすぐ見つかるのでは?それでは擬態にならないのでは?と思われる方も多いのではないでしょうか。
実はプラスチックや塩ビのオモチャでも、ちゃんと周りの色に合わせれば意外と見つからないものなのです。(その分、設置した私たちが設置場所を忘れると本当に見つからなくて苦労しますが・・・)
写真では実際の感覚とずれてしまうのですが、こんな↓感じに溶け込みます。

大体左の写真中央に・・・右写真のように拡大すると、少し手足が見えますね・・・。


ここに置いてあるのは写真のとおり、カマキリの形を模したオモチャです。
このように、自然界にそぐわないような人工物でも、色が似ていれば人間の目でも騙されてしまうのだということを、少しでも子供達に体感してもらえればという趣旨の遊びでした。

子供たちはかなり本気で探してくれ、「むっちゃむずいなコレ~」とのコメントまで頂き、なかなか置き甲斐があったなぁ、とひっそりほくそ笑んでおりました。



なんとか見つけようと探しています。

その後は屋内で、海岸で拾った貝を使った万華鏡と写真立て作りを。せっかくですので私も混じって万華鏡作りをしました。成果物はこの通り!


ワタクシめの夏休みの工作一丁上がり、と。


それでは皆様、また次回まで!