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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

☆知られざる宝島!?沼島へ☆

2014年04月21日
神戸
サクラが咲いたと思ったらあっという間に葉桜になってしまいましたね。もうちょっと花見を楽しみたかったなぁと思っております神戸自然保護官事務所の多賀です。

さて、前回色々と管内の写真を紹介させて頂きましたが、もう一つ隠れスポットがありましたので紹介させて頂きたいと思います。写真からだとややインパクトが薄いのが残念ですが、そこは皆様実際にその場を訪れた時のお楽しみということで。

さあ、その隠れたスポットとは・・・・

淡路島の南端にある「沼島」(ぬしま)です!

淡路島 諭鶴羽山(ゆづるはざん)から見下ろす沼島



面積2.71k㎡、神戸空港(総面積2.72k㎡)とほぼ同じサイズです。こぢんまりしているように思えますが、昭和初期までおよそ2500人が島で暮らし海運業や漁業を営んでいたそうで、かなり賑やかだったとか。今では500人ほどが暮らすにとどまっていますが、とても自然が豊かな島であり、居住区を除いて島自体が国立公園に指定されています。

多くの神話や伝承が残されている島で、なんと「古事記」の国生み神話に登場するイザナキノミコトとイザナミノミコトが最初に作り出した「オノコロ島」の有力候補でもあります。今回は話を伺う機会が無かったのですが、島のあちこちに何らかの言い伝えや云われが残っているそうで、島民は昼以降に山に入ることは無く、もしどうしても入る場合は複数名で行くそうです。1人で入ると何か大変なことになるそうな・・・。

島の南側にある「穴口」は黄泉の国への入り口と言われています。ウミウの越冬地でもあります。



島の東南には上立神岩、その更に南には平バエ、下立神岩など多くの奇岩が見られます。岩石や地質については知識が無いので申し訳ないのですが、なんでも沼島のそれはかなり珍しいもののようです。特にこちらの波打っている岩は鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)と呼ばれる一億年前の地球の「シワ」らしく、他ではフランスで一ヶ所しか発見されていないのだそうです。

全長40mを誇る上立神岩

一億年前の地球のシワ

調べれば調べるほどいろんなお宝が出てきそうな沼島、こちらで自然観察会ができるといいなと色々考えている所です。

今回はここまで、また次回もよろしくおねがいします☆