アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
自然と歴史を巡る 淡路島の『生石公園』
2021年02月08日皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
先日、瀬戸内海国立公園(淡路地域)を代表する景勝地の一つである、生石(おいし)公園に行ってまいりましたのでご紹介させていただきます。
【紀淡海峡を望む生石岬展望台】
生石公園の場所は淡路島の洲本ICから車で30分ほど南下した位置。街中から少し離れておりますが、道路がしっかりと整備されており、比較的容易にアクセスができます。駐車場から近い展望台は、紀淡海峡や成ヶ島が見渡せるということで、島内人気の眺望スポットです。
また、生石公園のあるこの場所は、かつて旧日本軍が京阪神地方防衛のために明治期にかけて築いた「由良要塞」でもあります。自然あふれる静かな公園の中に、今でもその当時の面影を園内に残る砲台跡や砲身などから知ることができます。
【要塞時代を偲ばせる砲台跡】 【整備工事の際に出土した砲身】
環境省では自然景観・歴史・文化的に優れた資質を持つ瀬戸内海国立公園生石地区を多くの皆さまに利用してもらうため、直轄事業として生石公園(園地)の整備を行っており、今回、神戸自然保護官事務所では施設の定期点検に行ってきました。
【看板清掃の様子】 【園内のゴミも拾いました】
拾ったゴミの内容は、空き缶やペットボトル、タバコの吸い殻等、利用者さんが捨てていったと思われるゴミが大半を占めていました。園内にはゴミ箱がありません。皆さまが気持ちよく公園を利用できるよう、ゴミの持ち帰りにご協力ください。
春先には園内の梅の花が見ごろを迎え、より一層魅力的な生石公園をご覧いただけると思います。園内の第2駐車場からはバリアフリー園路も整備されておりますので、車いすの方でも安全に散策を楽しむことが出来ます。
散策される際には、洲本市役所HPで公開しております、生石公園ガイドマップを印刷してお持ちいただくと大変便利です。
瀬戸内海国立公園生石公園ガイドマップ
https://www.city.sumoto.lg.jp/uploaded/attachment/7423.pdf
※新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため、園内利用の際は密集・密接をさけ、咳エチケット(マスクの着用等)にご協力の程、よろしくお願いします。