アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
【報告】子どもパークレンジャー事業 いえしまの「自然」と「暮らし」を感じよう!
2017年09月29日みなさんこんにちは。夏休みは楽しい思い出がたくさんできましたか?
今年も瀬戸内海国立公園西播(せいばん)地域にある家島諸島で、1泊2日の自然体験イベントを実施しましたのでその様子をご報告します。
家島諸島は姫路市の沖合にある44の島からなり、そのうち4つの島に約5000人が暮らしています。
今回は、そのうちの2島(坊勢島(ぼうぜじま)・西島)を子供たちと訪れ、島の自然や暮らしを体験しました。
1日目、まずは坊勢島(ぼうぜじま)へ。漁業が盛んな島です。島に到着したとたん、桟橋から見える魚に子どもたち は早くも興奮気味。漁業の安全と豊漁を願う神社や港に停泊するたくさんの漁船を見ながら坊勢漁協の種苗施設を訪れました。ヒラメやクルマエビ、オコゼなどの養殖について、説明を受けながら施設を見学、その後ヒラメの放流を行いました。
午後からは西島の兵庫県立いえしま自然体験センターへ移動し、様々なプログラムを体験しました。まずは、カヌー。初めてのカヌー、初めてのメンバーということで、最初は思うような方向に進むことができず、コースロープに衝突したりもしていましたが、しばらくするとスイスイ進めるようになりました。内湾のため波もなく、心地よいカヌー体験ができたようです。
磯の生き物観察。見つけた生き物を解説して もらいました。 |
思わず笑ってしまう回答も飛び出した名前あてクイズ。いくつわかりますか? |
そのほか、夜の生き物観察として、夜光虫・ウミホタルの観察も行いました。暗い砂浜に青い光が
浮き上がる様子は幻想的で子供たちから歓声が上がっていました。
2日目は朝から地引網体験を行い、獲れた魚の調理体験を行いました。
地引網ではサッパ、コノシロ、アオリイカなどが獲れました。
生きた魚を調理することが初めての子どもが多く、おっかなびっくり調理をしていましたが、頑張って三枚おろしにも挑戦しました。
自分たちで調理した魚は唐揚げに。「美味しくてあっという間にたべてしまった!」という声や、「獲れたての魚を食べられるのは幸せや!」という声があちこちから聞かれました。
イベントの最後に、子ども達に楽しかったことや感じたこと、なぜそう思ったのか振り返りつつ、発表をしてもらいました。
今回の体験を通じて、子ども達が国立公園の自然やその中で暮らしている生き物、また、その恵みを大切にしながら生活している島の人たちの暮らしを身近に感じてもらえたと思います。それぞれ感じたことを大切にしてもらい、身の回りの生き物や自然に興味を持ったり、自然の中で遊びたい!と思ってもらえたら嬉しいです。
またぜひ家島諸島に遊びに来てください! |