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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

六甲山に冬が来た

2022年01月20日
神戸

皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。神戸自然保護官事務所の中村です。

今シーズン、神戸にもちらちらと雪が降る日が出てきました。もしかしてと思い、六甲山に足を運ぶと一面の雪景色が広がっていました。

六甲山最高峰に広がる銀世界【六甲山最高峰に広がる銀世界】

私が神戸自然保護官事務所に着任してからは暖冬が続いていて、なかなか雪化粧の六甲山を見ることが出来ていなかったので、この景色に一人で興奮しておりました。

そんな中、先日六甲山ビジターセンターで開催された環境学習イベント「冬の六甲山で自然に触れてみよう」に参加したので、ご報告させていただきます。

このイベントは「六甲山を活用する会」の皆さまが毎年行っている四季の環境学習プログラムの1つで、私は一昨年に続き2回目の参加です。

挨拶と説明【代表幹事の堂馬さんより挨拶】     【冬の自然観察の紹介】

主催者からイベント内容の説明を受けた後、子ども達と一緒に近くのフィールドに出かけます。果たして冬の森でどんな発見があるのか、フィールドの池に氷が張っているのか、みんなソワソワしています。

氷が張った池で遊ぶ子ども達【池に張った氷の上で遊ぶ子ども達】   【氷の厚さを調べました】

お目当ての池には35cmの氷が張っていて、子ども達は乗って遊んでの大はしゃぎ。大人は氷が張っていてホッと胸をなでおろすのと同時に、暴れすぎて氷が割れないかひやひやでした。他にも霜柱を見つけた子どももいました。一昨年の同イベントでは、氷が薄くて乗れなかったので、今回池の上で子ども達が遊べてとても良い経験になったのではないでしょうか。こんなに厚い氷が張るのは久々とのことです。

氷と霜柱【大きな氷を手に入れたよ!】   【氷だけじゃなく霜柱も】

六甲山には池が多く、その数は大小あわせて30を超えると言われています。もともと存在していた池は23程度で、そのほとんどが人工的に作られたものです。目的は氷づくりで、今よりも気温が低かった昔は六甲山頂の池が冬になると分厚い氷に覆われ、これを切り出して氷室に入れて保管し、夏の暑い時期に小分けにして販売していたのです。現代のように電気で動く冷蔵庫がまだない時代に氷は貴重で、特に居留地に住む裕福な外国人に高価な値段で売れたとか(参考・六甲・まや101の大疑問(神戸新聞総合出版センター編)。今でもその名残は六甲山に残っていて、天然氷を山からおろしたルートがアイスロードとしてハイキングコースになっているほか、六甲山上施設の六甲ガーデンテラスでは毎年、冬に氷の切り出しのイベントが行われています。

アイスロードと切り出し【現在のアイスロードと、六甲枝垂れで行われる氷の切り出し】

今年もこんな感じで国立公園の情報を皆さまにお伝えしていきますので、2022年もアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願いいたします。