近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

浜甲子園鳥獣保護区へ

2013年03月06日
神戸
ツバキもウメも花が咲き、春爛漫の空気が漂い始めていますね。サクラも綺麗で好きですが、初夏の水田を早く見たいなと思う神戸自然保護官事務所の多賀です。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

冬の渡り鳥が去りはじめた後という少々残念なタイミングでしたが、先日管轄内の鳥獣保護区へ行って参りました。兵庫県は西宮市にある浜甲子園鳥獣保護区は、近畿地方有数の渡り鳥の中継点となっています。元をたどれば旧海軍飛行場の一部だったのですが、台風により陥没した後に砂がたい積し、干潟となった風変わりな土地です。阪神淡路大震災の影響により地盤沈下が生じたため、現在環境省により干潟再生の取り組みが行われている場所でもあります。

平日でしたがバードウォッチングの方の姿がチラホラと見られ、その道の方々にはなかなか人気のスポットらしいことが見受けられました。そして歩けばさっそく鳥も海にプカプカ浮いているものや、陸で休んでいるものなどすぐに観察できました。



砂浜で休憩中の鳥たち

さてここで質問です。上の写真には何種の鳥が写っていると思いますか?(画像が小さくて申し訳ありません・・・)
全部同じ種類が写っているでしょうか、それとも3種くらいは別の種が写っているようにみえるでしょうか。



私が判別したところ、この中には少なくとも7種の鳥が写っています。

ではどの種類が写っていたかといいますと・・・


※ちなみに拡大写真に写っているのはウを除いて全てオスです。ウについてはオスかメスか、ウミウかカワウかもちょっと判別できませんでした。すみません・・・。

写真が小さくて分かりにくかったとは思いますが、実際に野外で見る時も裸眼ではこの程度の大きさでしか見られないことが多いです。そんな黒いツブツブの鳥の群れの中には意外にも多くの種が混じっていることを実感いただけたのではないでしょうか。バードウォッチャーが随分と大きな双眼鏡や地上望遠鏡を持っているのもうなずけますね。

それにしても今回は干潟の話で始まったのにメインはカモかよ!なんてツッコをされている方もいらっしゃるかもしれません。お詫び申し上げます。ちゃんとシギ・チドリなどの干潟らしい鳥が撮影できた暁にはAR日記に掲載いたしますので・・・。

それではまた次回まで☆