みなさんこんにちは、神戸自然保護官事務所の中村です。同じ兵庫県でも日本海側の竹野自然保護官事務所では積雪量が多いようですが、瀬戸内海側の神戸自然保護官事務所ではあまり積雪はなく、瀬戸内海側の温暖な気候の影響をこんなところでも感じています。
さて、そんな瀬戸内海に面した赤穂市の唐船(からせん)海岸にて、先日漂着ごみ清掃のイベント「里うみクリーンプロジェクト~年末の海の大掃除~」に行ってまいりましたので、ご報告いたします。
唐船海岸があるのは、瀬戸内海国立公園にもなっている唐船山(からせんやま)の隣です。唐船山は、兵庫県1低い山なのですが、その標高はなんと19m。山と名前がついていながら、登り口から山頂までは5分もかかりません。
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唐船山登山口 山頂までの道は短く、整備されています |
唐船山の名前の由来は、日本が唐の国と往来していたころの船が、沖で嵐に遭って沈没して流れ着いた場所に千種川からの土砂が堆積して次第に山となった、という言い伝えから来ています。言い伝えが本当であれば、19mという標高の低さも納得ですね。
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山頂から見る絶景、瀬戸内海に浮かぶ家島諸島が一望できます |
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山頂からの景色 東側 |
この写真に写っている海岸が、今回清掃をする唐船海岸です。夏場は海水浴場として、にぎわいを見せています。
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みんなでゴミを回収します |
当日は、地元のNPO団体「赤穂里うみカヤックス」が主催して、ゴミの清掃を行いました。皆様、年末のお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。
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清掃中に、漂着ごみの中からこんなものを見つけました |
瀬戸内海でよく見る漂着ごみといえばわかりますでしょうか?厚さ2cm、プラスチック製のパイプで、正解はカキの養殖に使われる豆管(まめかん)という部品です。カキ養殖が盛んな瀬戸内海でよくみられる漁具の一種ですね。漂着ごみという観点から見ても、日本海・太平洋・瀬戸内海と地域によって色々な違いがあるのが分かって面白いですね。
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集まったゴミ |
寒空の下でしたが、これだけのゴミが集まりました。ご参加いただきました皆様、お疲れ様でした。普段利用している国立公園の美しい景色はこのように支えていてくれる地域の皆様がいて成り立っているものも多いです。私もきれいな自然を守っていけるよう、これからも頑張っていきたいと思っています。