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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

こうべ森の文化祭

2014年11月12日
神戸
みなさんこんにちは。
秋がよりいっそう深まってきましたね。ハロウィンが終わったとたん、街中はクリスマス&年末の準備にいそしんでいるようです。年賀状の販売が始まり、神戸では恒例のルミナリエ設置工事も始まりました。今年も残すところあと2か月・・・。月日が経つのが早すぎて恐ろしい今日この頃です。

 さて、今回は11月2日に六甲の再度公園で開催された「こうべ森の文化祭」についてお届けします。こうべ森の文化祭は、六甲地域で活動するたくさんの団体が一堂に会する、森をもっと楽しもう!!というイベントです。

 あいにくのお天気で霧が濃く、どうなるかと思いましたが無事スタート。
各団体の皆さんが、それぞれのブースで活動内容紹介や、クラフト、体験教室などをされていました。森のファッションショーなるものも開催され、「森に似合う服装」をされた、ベテラン山男子・女子、親子、子どもなどいくつかの賞があり、見ていて楽しかったです。最近はアウトドアの服装も鮮やかになり、普段使いの方も多く見られるようになったので、こういう楽しみ方もありだなぁと思いました。


【霧の中での開会式】


【各団体ブース:環境省は右下】


 神戸自然保護官事務所のブースでは、国立公園の紹介パネル展示のほか、再度公園の水辺の生き物を展示&観察ツアーを行いました。森の文化祭ということで、間伐材やドングリを使った体験を行うブースが多かったので、今年はちょっと趣向を変えて水辺の生き物にスポットを当ててみました。
 観察ツアーでは、実際に池の周りで生き物を探しました。ドジョウやヤゴといった生き物を初めて触る子どももいて、みんな一生懸命生き物探しをしていました。

【ドジョウやヤゴを発見!】

 六甲地域には、大小さまざまな池があり、景色も良い事から山登りの休憩スポットとして親しまれています。明治から大正時代にかけて、氷を取るために掘られたという歴史のある池があったりします。ですが、非常に残念ながら今回の修法ヶ原池をはじめ、国立公園内の池ですが、外来生物が多く見られるのです。しかもブルーギル、オオクチバス、ウシガエルといった水辺の特定外来生物TOP3とでもいうべき種がすべて生息しています。観察ツアーでも、ブルーギルの稚魚がいたので、外来生物なぜだめなのか、どうすればいいのか・・・といったお話をさせてもらいました。
 今回の体験を通して、陸上だけでなく、池や川といった部分にも目を向けてもらえたのではないかと思います。


【紅葉をむかえた再度公園】

 これからの季節、風が冷たく外に出るのが億劫になったりしますが、ぴりっと張りつめた空気もまた気持ちが良かったりします。防寒対策をして、寒い時期ならではの自然の景色を楽しみたいな、と思った森の文化祭でした。それではまた。