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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

夏も本番!

2013年07月19日
神戸
とうとう7月半ばも過ぎましたね。小学生は夏休みを迎える頃でしょうか。

今年も成ヶ島ではハマボウ祭りが開催されましたので、またぞろ成ヶ島まで行って参りました。

とはいえ、祭りを楽しむというよりは成ヶ島の施設等メンテナンスの現地確認を行うついでに祭りの様子を見ていた、という流れになりましたが。

前にもちらりと日記に書きましたが、レンジャーやアクティブレンジャーのオシゴトには国立公園内の環境省が所有する施設の維持管理が含まれます。以前(2012年10月2日分)の日記では、壊れてしまったブイの修繕の話をしましたね。

今回は、古くて危険になってしまったモノの維持の話です。

せっかく夏場ですので・・・・

 古 井 戸 

なんてどうでしょう?

何とも涼しくなりそうなテーマですねぇ。
こんな場所を夜に訪れたらもう、怖くて動けなくなりそうですねぇ。



水場であることもあいまって昼間だろうと容赦なく蚊に襲われます。
蚊に食われると1週間はかゆみの続く私としてはどちらにしてもオソロシイ場所です。

このように古びて本来の用途をなさなくなった施設というのは、いつしか忘れられてしまい、道には草木が生い茂り、ひっそり朽ち果てるのを待っていたりします。しかし、その中にはとてもではないですが、そのまま放置していくわけにはいかないものもあるわけです。

特に古井戸や貯水槽というのは危険なシロモノといえるでしょう。といいますのも、その場所にある事すら知られていない場合、万が一事故があったときは発見が遅れてしまうなど人命に係ります。人命に係らなくともやはりケガや事故の恐れのあるものは無いに越したことはありません。そこで、事故発生防止のために、危険な場所があると分かった場合は随時対処していくわけです。この井戸の場合は、フタをして人が落ちたりしないように処理されます。

自然の中には時としてこの井戸のように、だれがつけたのか分からない道標や、一時的な工事の為にできた作業道、閉鎖されっぱなしの施設があったりします。こういった人工物の何が危険かといいますと、その土地を良く知らない人が訪れた場合に、ついつい道があると間違えて入ってしまい、遭難してしまう危険があるのです。



木につけられた道標

もちろん、そのような事故を防止するために多くの方々のご協力によって歩道は常に整備され、危険個所には立ち入り禁止の表示をし、ロープ等を張って人が安易に入らないようにします。それでも、最終的にその先へ行くか、行かないかの判断をするのは当事者しかいません。

これから夏休み。川遊び、海水浴、マリンスポーツ、釣り、登山、沢登り、クライミング等々、野外活動が楽しい季節です。出かける予定を立てられていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そういった野外活動の時こそ、どうかご自身そしてご家族やご友人の安全を心がけてください。

ちょっとお説教くさかったでしょうか。

それでは皆様、また次回まで☆