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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

海域調査【その他】

2011年06月20日
神戸
みなさんこんにちは。
梅雨に入り、六甲山では「コアジサイ」が咲いています。


街でよく見かける一般的なセイヨウアジサイよりも小さく、何か上品で可憐な雰囲気が感じられます。その季節特有の自然を見つけて、気分は晴天にしたいものですね。


 さて先日、洲本市の成ヶ島にて海域調査が行われました。以前から何度か紹介していますが、成ヶ島には貴重な生物がたくさん生息しています。
(過去の成ヶ島を紹介した日記はこちら→http://kinki.env.go.jp/blog/search_plus.php?p=0&pn=1&submit_search_plus=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&search_word=%E6%88%90%E3%83%B6%E5%B3%B6&search_ao=0&search_date=2011-06&search_ds=2&search_d1=2010-10-00&search_d2=2011-06-09&search_user_id=)

今回はそれらの貴重な生物の生息状況などを調査するため、成ヶ島周辺の泥の中に住む生物や、海中に繁茂するアマモ等の確認をしました。



泥の中に生息する生物の調査では、ふるいを使って泥の中の生物を取り出し、同じ形をした生物ごとに分けていきます。とても細かい作業ですね。ここでは大まかな形ごとに分けるだけで、後ほど顕微鏡を使って同定するそうです。

また、成ヶ島の周囲のアマモ調査では、実際にダイバーが海中に潜って生息状況を調査しました。残念ながら、海中のアマモ調査をしていたダイバーの写真はカメラの故障が原因で取り出す事ができませんでした。
このアマモという海藻は魚などの多くの生物の住処になっており、アマモが繁茂したアマモ場は非常に貴重で、新聞でもたびたび取り上げられています。



成ヶ島では、貝類だけでも300種類以上の生息が確認されていて、大阪湾で60年間生息が確認されていなかった貝も発見されているんです!

高速道路の「休日上限1000円」が終了し、明石海峡大橋を渡るのが難しくなってしまったかもしれませんが、是非みなさんも成ヶ島で生物探しをしてみてはいかがでしょうか☆