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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

ゆるいキャラクターと生物多様性

2013年02月19日
神戸
地元復興や活性化のために活躍する、ゆるいキャラクターが世間を賑わせているみたいですね。2010年からグランプリまで開催されているとなると、こちら(近畿地方環境事務所)もユルいキャラを生み出して存在をアピールしよう!などと夢見てしまいます。春が近いせいでしょうか、少々妄想がちな神戸自然保護官事務所の多賀です。

近畿地方環境事務所自体を代表するキャラクターは居りませんが、吉野熊野自然保護官事務所の管轄内である大台ヶ原には、オオダイガハラサンショウウオがモデルとなったマスコットキャラクター大台ヶ原山椒大夫(おおだいがはらさんしょうだゆう)君がおります。環境省自体には、例えば環境省大気汚染物質広域監視システムの「そらまめ君」、こまめな生活を推奨する「コマメちゃん」、エコ・アクション・ポイントの「ビープ(BEAP)君」、浄化槽キャラクター(8人居ます)などなど、個性派のキャラクターが勢ぞろいしております。個人的には「黄砂ライダー」がお気に入りです。興味がありましたら検索してみてください。

さて、前置きが長くなりましたね。
多種多様なキャラクターが存在する中、私もようやくそのキャラの2人(2体?)にお会いすることが出来ました。それがこちら、生物多様性広報キャラクターの「タヨちゃん」と「サトくん」です。この2人にはほかにも数体愉快な仲間たちが居りますが、今回は登場できなかったようです。



タヨちゃんとサトくん推参

この日は兵庫県立人と自然の博物館にて「生物多様性地域連携促進セミナーin兵庫」が開催されておりまして、その内容に合わせて上記キャラクター達が登場してくれたわけです。このセミナーでは兵庫県内の地域団体が取り組んでいる生物多様性保全活動報告や、各活動に関するワークショップを行い、それぞれの活動団体の抱える課題や今後の展望などが話し合われました。海底から山にまたがる活動や工場跡地の再生など、各団体の活動拠点やその目標は異なっており、100の団体があれば100の生物多様性保全のあり方が生まれるのかもしれないと考え込んでしまいました。



セミナー中の様子



各団体の活動展示

私個人の話で恐縮ですが、特に今回興味を引いたのは淡路島の社団法人 淡路水交会 様が行われている漁業者の森づくり活動でした。日記が長くなってしまうので話を割愛致しますが、減少し続ける産卵床となる藻場、それに伴う漁獲量の減少、やせ続ける海底の砂地、栄養の足りない海水など、海は実に多くの問題をその中に潜めており、話を聞けば聞くほど、様々な陸の問題のしわ寄せが海に集まっているのだろうかと考えさせられました。普段の業務ではなかなか国立公園外の活動にふれることがありませんので、視野を改める非常に良い機会であったとつくづく思います。

皆様ももし興味とお時間があるときは、このようなイベントに参加されてみてはいかがでしょうか。

後半少々真面目になりましたね。
それではまた次回まで☆