アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
無人島へ環境体験!
2019年10月21日皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。外は涼しくなってきましたが、神戸はラグビーワールドカップの熱気が街中にあふれています。神戸自然保護官事務所の近くにパブリックビューイングが設けられていることもあり、日本の方だけではなく、海外の方も一緒になって盛り上がっています。
さて、先日は、相生市の蔓島(通称おわん島)へ、地元小学校の環境学習の講師として同行しました。おわん島環境体験は、相生の子どもたちが郷土の海を体験・学習することで、自分の生まれ育ったまちに愛着と誇りを持てるよう、相生市が小学生の環境学習の一環として行っているものです。
この島の正式名称は蔓(かずら)島といいますが、陸側から見た島の形がお椀に似ていることから地元の方からはおわん島と呼ばれ、愛されています。島全体が国有林のため許可なく上陸することは禁止されており、貴重な自然が残る瀬戸内海国立公園の第1種特別地域です。
この島を含む瀬戸内海国立公園、島の中央にある灯台の目的・役割について学んだあとは、浜で自然観察&生物採取の時間です。自然が残るおわん島ですが、海岸には釣り具やプラスチックゴミ、カキ養殖の器具など、様々な漂着ゴミがうちあげられています。相生湾自然再生学習会議 代表の松村さんに漂着ゴミについて教えてもらいました。
(ドアプレート作成に夢中!)
おわん島から戻ってご飯を食べた後は、みんなが頑張って集めた貝殻・シーグラスを使ってドアプレートを作ります。シーグラスで海を表現したり、自分だけのキャラクターを作ったりと、子ども達の豊かな発想力・創造力には私も驚かされてばかりです。最後は全員がしっかりとドアプレートを完成させることができました。こういった環境活動を通して、子どもたちが少しでも地元の自然環境について、考えるきっかけになってくれると嬉しいですね。