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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

グルーム祭に参加してきました

2025年06月10日
神戸 中村高也
みなさま、こんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
 
先日、六甲山上にある、兵庫県立六甲山ビジターセンター前の広場「記念碑台」にて、山の安全を祈願する「グルーム祭」が開かれましたので、その様子をご紹介します。
 

グルーム祭の由来になっているグルームとは?

グルーム祭のグルームとは、明治期にイギリス人実業家として来日し、六甲山を広く憩いの場として開いた「アーサー・ヘスケス・グルーム」氏のことです。グルーム氏は、六甲山に着目し、六甲山の開拓に力を注ぎ、日本初のゴルフ場である「神戸ゴルフ倶楽部」の設立や私財を投じて登山道を整備し、それを広く開放するなど、その功績から、「六甲開山の祖」として現在もその功績がたたえられています。
グルーム像
【六甲山ビジターセンター前広場「記念碑台」に建てられたグルーム像】
グルーム祭とは、そんなグルーム氏の功績をたたえると共に、六甲山の夏山シーズンの安全を祈願して毎年6月に行われています。
 
お祓いをする宮司さん
【祭壇前で安全祈願のお祓いをする宮司さんと、参列する喜多保護官】

同時開催 開拓130周年記念イベントに出展

今年はグルーム氏が六甲山上に山荘を建設してから、ちょうど130年目。グルーム祭と同時開催で兵庫県が主催する「開拓130周年記念イベント」が開かれ、神戸自然保護官事務所もブース出展しました。
ブース出展の様子
【瀬戸内海国立公園(六甲山も含まれています)のPRブースを出展しました】
林野庁さんと合同出展
【今回は林野庁さん(六甲山の国有林の紹介展示)と合同出展しました】
展示を紹介する保護官
【国立公園の展示を紹介する迫保護官】  
賑わうブースの様子
【ブースは大盛況でした。来ていただいた皆様、ありがとうございます】
以上、六甲山で開かれたグルーム祭と130周年記念イベントの様子をお届けしました。都市山として広く皆様に親しまれている六甲山ですが、道迷いや滑落等の事故も例年報告されております。これからの季節は暑さによる熱中症の危険もありますので、登山される方には十分安全にご配慮いただきながら、六甲山を楽しんでいただきたいと思います。

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