アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
冬の浜甲子園鳥獣保護区へ
2014年01月24日
神戸
やはり1月下旬ともなると冷え込みがいっそう厳しくなりますね。神戸では1月中旬に2回程雪が降り、六甲山頂はキレイに雪化粧されていたようです。近いうちに六甲山に赴く予定があるので、その日も雪景色になっていたらいいなと思っております、神戸自然保護官事務所の多賀です。皆さん、雪はお好きですか?
冬は寒いのであまり外出されない方も多いかもしれません。ですが、冬だからこそやってくる来客もあるので、お天気の良い日には暖かい服装で表へ出るのもおススメですよ。特に湖や海岸へ。
といいますのも、この時期は越冬や渡りに来ている鳥が多く見られるからです。あと、これは個人的意見ですが、海や湖の水面でプカプカしているカモたちを見ると和みます。案外お風呂にラバー・ダックがあるのはこれが原点かもしれないなとこの間、浜甲子園朝中保護区のカモたちを眺めながら思いました。
浜甲子園のカモたち
ハマシギも一羽チョロチョロとエサ探しをしていました。こちらは旅鳥なので、通常は秋に日本を訪れそのまま最終越冬地の中国南部まで渡りを続けるのですが・・・もう真冬なのでこの子はこれから移動することはなさそうですね。群れにおいてけぼりにされたのか、はたまた気まぐれで近畿で越冬することにしたのか、話が出来るものなら理由を聞いてみたいものです。
ハマシギ(撮影距離が遠かったので画像が粗いです)
さて定番の冬鳥を挙げるならユリカモメでしょうか。赤い脚がチャームポイントです。そういえば東京には「ゆりかもめ」という名前の路線がありますね。ユリカモメが東京都民の鳥だったからだそうですが、ではユリカモメってそもそもなんで百合鴎と呼ばれているのでしょう?
ちょっとグーグル先生に尋ねてみましたが、諸説あるようです。百合を連想するからユリカモメ、入江から来ることからイリエカモメがなまってユリカモメになった、あるいは海から大分内陸の方(奥地=ユリ)まで来るからユリカモメ等々。結局はっきりしたことは分からなさそうですが、それよりもう少し興味深いのが、ユリカモメ=ミヤコドリ疑惑説です。
日本古典ではミヤコドリという鳥の事が所々出てくるのですが、現在ミヤコドリと呼ばれている鳥を指しているのか、それともユリカモメを指しているのか、正確なことは分からないようです。おそらく会話や本などで「水辺にいて、白くて赤いクチバシで、京では見かけない鳥」などのキーワードからその条件にあてはまる鳥を見当した結果、大体同じ大きさ水辺にいる異なる鳥が混同されてしまったのではないかと私は考えております。
このように諸説あれども実際どの生物を指していたのかはっきりとは知られていない(というより知りようのない)例は案外とあるもので、秋の七草「朝貌の花」も、実際はアサガオを指しているのかキキョウを指しているのか、話が割れています。一般的にはキキョウが秋の七草として受け入れられているようですが。
またムジナという言葉も、アナグマやタヌキ、ハクビシンなどを総称してムジナだったり、アナグマだけを指していたり、タヌキだったりと、地方によって現在も呼び方が異なったりしていますね。
今では写真や詳細な図解、生態が記載された図鑑もあればネットもあるので、そうそう混同されることはないのでしょうが、昔なら別の地方から来た人たちが出会い、たまたま同じ動物を見て「あれは●●だ」、「いやあれは▲▲という動物だ」といってカンカンガクガクの議論を重ねていたのかもしれませんね。
ややまとまりのない日記になりましたが、皆様また次回まで☆
冬は寒いのであまり外出されない方も多いかもしれません。ですが、冬だからこそやってくる来客もあるので、お天気の良い日には暖かい服装で表へ出るのもおススメですよ。特に湖や海岸へ。
といいますのも、この時期は越冬や渡りに来ている鳥が多く見られるからです。あと、これは個人的意見ですが、海や湖の水面でプカプカしているカモたちを見ると和みます。案外お風呂にラバー・ダックがあるのはこれが原点かもしれないなとこの間、浜甲子園朝中保護区のカモたちを眺めながら思いました。
浜甲子園のカモたち
ハマシギも一羽チョロチョロとエサ探しをしていました。こちらは旅鳥なので、通常は秋に日本を訪れそのまま最終越冬地の中国南部まで渡りを続けるのですが・・・もう真冬なのでこの子はこれから移動することはなさそうですね。群れにおいてけぼりにされたのか、はたまた気まぐれで近畿で越冬することにしたのか、話が出来るものなら理由を聞いてみたいものです。
ハマシギ(撮影距離が遠かったので画像が粗いです)
さて定番の冬鳥を挙げるならユリカモメでしょうか。赤い脚がチャームポイントです。そういえば東京には「ゆりかもめ」という名前の路線がありますね。ユリカモメが東京都民の鳥だったからだそうですが、ではユリカモメってそもそもなんで百合鴎と呼ばれているのでしょう?
ちょっとグーグル先生に尋ねてみましたが、諸説あるようです。百合を連想するからユリカモメ、入江から来ることからイリエカモメがなまってユリカモメになった、あるいは海から大分内陸の方(奥地=ユリ)まで来るからユリカモメ等々。結局はっきりしたことは分からなさそうですが、それよりもう少し興味深いのが、ユリカモメ=ミヤコドリ疑惑説です。
日本古典ではミヤコドリという鳥の事が所々出てくるのですが、現在ミヤコドリと呼ばれている鳥を指しているのか、それともユリカモメを指しているのか、正確なことは分からないようです。おそらく会話や本などで「水辺にいて、白くて赤いクチバシで、京では見かけない鳥」などのキーワードからその条件にあてはまる鳥を見当した結果、大体同じ大きさ水辺にいる異なる鳥が混同されてしまったのではないかと私は考えております。
このように諸説あれども実際どの生物を指していたのかはっきりとは知られていない(というより知りようのない)例は案外とあるもので、秋の七草「朝貌の花」も、実際はアサガオを指しているのかキキョウを指しているのか、話が割れています。一般的にはキキョウが秋の七草として受け入れられているようですが。
またムジナという言葉も、アナグマやタヌキ、ハクビシンなどを総称してムジナだったり、アナグマだけを指していたり、タヌキだったりと、地方によって現在も呼び方が異なったりしていますね。
今では写真や詳細な図解、生態が記載された図鑑もあればネットもあるので、そうそう混同されることはないのでしょうが、昔なら別の地方から来た人たちが出会い、たまたま同じ動物を見て「あれは●●だ」、「いやあれは▲▲という動物だ」といってカンカンガクガクの議論を重ねていたのかもしれませんね。
ややまとまりのない日記になりましたが、皆様また次回まで☆