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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

誰だ!?【その他】

2010年11月24日
神戸
皆さんこんにちは☄
本日は、淡路島の上隆寺地区の巡視に行ってきました。今日は天気も良く絶好の巡視日和でした。
現在、神戸自然保護官事務所では、公園計画の見直しという仕事に取り掛かっており、国立公園の境界や歩道の確認作業などを行っています。今回巡視を兼ねて、下図の⑤の公園事業道路(歩道)の現地確認を行いました。



車を板木池に停め、現地確認に向かいました。
1km~1.5kmの長さの山道を往復して歩道の入口を探したのですが、歩けど歩けど見つかりません。歩くこと約1時間・・・ようやくそれらしき入口を発見しました!

少し中に入り、登ってみましたが、植物が生い茂っていて先がどうなっているのか分かりません。近くにイノシシを捕まえる為のかなり古い罠が設置されていた事もあり、奥に入るのは止めました。目的の歩道だったのかどうか分かりませんが、おそらく昔は歩道として使用されていたのではないでしょうか。長い間使用される事がなかったため、現在ではこのような状態になったのだと思います。


3時間弱の巡視を終え、事務所に戻ってお茶を煎れて一息つくと、いつの間にか机に見慣れない昆虫が歩いていました。

どうやら、巡視中の私にくっついて来てしまったようです。
私は海の勉強をしてきたため昆虫には疎く、この昆虫が何者なのかわかりませんでした。そこで、昆虫に詳しすぎる吉野自然保護官事務所の朝倉ARに写真を送り、正体を尋ねました。

「セグロツユムシ(褐色型)のメス」

との事でした。お尻の先から出ている鎌のようなものが産卵管で、これを使って卵を産みつけるそうです。調べてみると、本州・四国・九州の草むらに生息している割とポピュラーな昆虫という事だったので、事務所の近くの草むらに逃がしてあげました。

少し癒されたひとときでした☆