アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
新舞子浜で生きもの観察会
2020年10月02日皆さんこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。
先日まで連日猛暑日だった神戸にも、いつの間にか涼しい風が吹くようになり、次第に秋の気配がしてきました。あとしばらくすれば、山々も紅葉で色づき始める頃ですね。
さて、先日は兵庫県たつの市の新舞子浜で、たつのこどもエコクラブの皆さんと一緒に生きもの観察会を行い、講師として参加させていただきましたので、そちらをご紹介します。新舞子浜は兵庫県に残る数少ない干潟の一つで、潮干狩りや海水浴等、地元の方々を中心に愛され利用されています。
【新舞子浜は遠浅の大きな干潟です】 【干潮時に現れる美しい波紋】
【観察会の前に国立公園の勉強】 【観察開始!どんな生きものがいるでしょう?】
新舞子浜で生きもの探しをするのは初めて!という子どもでも、実際に観察を開始すると「初めて見たけど名前は知っている!」という子がたくさん。なんでも最近流行りのどうぶつを集めるゲームにフジツボなどの海の生きものがたくさん登場して、遊んでいるうちに名前を覚えるのだそう。意外なところで予習してくれていました。
【生きもの探しに夢中!】 【砂ダンゴをせっせと作るコメツキガニ】
【岩場で見つけたヒザラガイ】 【観察会では見つけた生きものを解説】
今回の観察会では他にも、以下のような色々な生きものを観察できました。
貝類 ・・・アサリ・ハマグリ・マテガイ・アラムシロガイなど
魚類 ・・・マハゼ・メゴチ
甲殻類・・・スジエビモドキ・ガザミ・スナガニ・カメノテ・フナムシなど
その他・・・トゲモミジガイ・タテジマイソギンチャク・ゴカイの巣・ツメタガイの卵など
普段あまり目にすることのない生きものが盛りだくさんの、子ども達も大人も夢中になれる観察会でした。
干潟の生物多様性(生物同士のつながりや自然との関係)を保つために、たくさんの種類の生きものが共存しているこの貴重な新舞子浜という干潟を、これからも大切にしていってほしいです。