ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園

12件の記事があります。

2017年03月31日大台ヶ原と松浦武四郎

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 こんにちは。吉野自然保護官事務所の井藤です。

 皆さん、松浦武四郎をご存じでしょうか。武四郎は文政元年(1818年)に現在の三重県松阪市に生まれ、幕末期に蝦夷、樺太、千島の探検を行い、「北海道」の命名者としても知られています。明治維新後には全国各地の探検・開拓を行い、大台ヶ原へは明治18年(1885年)に最初の登山を行ったあと3年にわたり登山しています。西大台には本人の遺言に従い、松浦武四郎の分骨碑が建てられています。

  

【松浦武四郎分骨碑】

 大台ヶ原を歩く際には、自然の風景だけでなく、大台ヶ原を取り巻く歴史にも目を向けていただければ、これまでと違う楽しみ方が見つかるかもしれません。今年の大台ヶ原ドライブウェイ開通は、4月20日(木)の15:00です。ぜひ、大台ヶ原へ、自然や歴史を楽しみに訪れてみてください。

 ※松浦武四郎分骨碑へ行くためには西大台利用調整地区への立入の手続きが必要です。手続きについては以下をご確認ください。

 http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html

 また、本日でアクティブ・レンジャーとして最終日になりました。皆さま今までありがとうございました。

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2017年02月03日『まちなかジオツアー』イベントの報告

吉野熊野国立公園 岩田佐知代

 こんにちは。

熊野自然保護官事務所アクティブ・レンンジャーの岩田です。

 1月22日(日)に吉野熊野国立公園指定80周年&拡張記念パートナーシップイベントとして実施された「吉野熊野国立公園に出かけよう!シリーズ第9弾〜勝浦から太地へ〜船で行こう!まちなかジオツアー」について報告させていただきます。

 ジオツアーの"ジオ"とは、私たちが住んでいる地域の地質、生活、文化、歴史等「地球の遺産」を保護しながら活用し、大地と人の暮らしの関わりを実感して楽しんでいただくジオパークのことで、2014年8月、南紀熊野ジオパークとして日本ジオパーク委員会に認定されました。まちなかジオツアーでは、南紀熊野ジオパーク地域の様々な団体が実行委員となり、地形や地質、防災などのジオパークの要素を取り入れて、地域の活性化や郷土の誇りにつながる自然、文化、歴史を伝えることを目的に企画されたツアーになります。

 今回は、かつて航路でつながっていた那智勝浦町と太地町間をジオクルーズし、両町の文化を学びました。

まず、那智勝浦町の勝浦卸売市場で、マグロが沢山並ぶ競り市を見学です。生マグロの水揚げ日本一の町ならではの光景に、22名の参加者は興味津々で競りの様子を見ながら、ガイドからマグロの種類や漁法など熱心に聞いていました。

 移動の途中には、足湯を発見。温泉も南紀熊野ジオパークの貴重な資源なので、ガイドから解説がありました。

 その後、紀の松島観光船でジオクルーズ。海から、火成岩や堆積岩からなる山々を眺めながら太地町へ移動しました。

 船着き場では、太地町のゆるキャラ「ゴン太くん」のお出迎えに大喜び。約400年の伝統ある古式捕鯨の町、太地町を訪ね歩きました。()()とう燈明崎(とうみょうざき)では、クジラを見つけたときに使われた()狼煙場(のろしば)で伝達法、漁法について解説を聞いた後、青い海の眺めを横に楽しみながら、フカフカに苔むした早春の近畿自然歩道(カンドリーロード)を梶取崎(かんどりざき)まで歩きました。その後、地元のグループ「たいジオ。」のメンバー特製のマグロとクジラを使ったジオフード弁当をおいしくいただきました。捕鯨をする漁師さんが住んでいた集落(岩門(せきもん)())や古式捕鯨の町ならではの鯨の骨で作っている鳥居を歩きながら見て、参加者は「鯨のあごの骨?すごいね~」と驚いていました。

 このジオツアーで、日本遺産にも認定された鯨の町「太地町」の捕鯨文化や、生マグロと温泉の町「那智勝浦町」の漁業文化を知り楽しんでいただくことができた1日となりました。

勝浦卸売市場でのマグロの解説 ジオクルーズの船上からの眺め
太地町のゆるきゃら「ゴン太くん」 捕鯨母船の前で記念撮影
フカフカの苔のカンドリーロード 鯨の骨で作っている鳥居

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2017年01月20日霧氷

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 本格的な冬を迎え、冷え込みが厳しくなってきました。大台ヶ原やその周辺では冬にしか見ることのできない景色があります。それが霧氷(むひょう)です。下の写真が霧氷で、昨年11月にドライブウェイ沿いで撮ったものです。

 霧氷は霧や空気中の水蒸気が風によって樹木などにぶつかり、水分が付着・凍結したものです。遠くから眺めると真冬に桜の花が咲いているように見え、とても幻想的です。

 大台ヶ原は昨年12月1日にドライブウェイが閉鎖しており、道路が再開する4月下旬にはもう霧氷はなくなってしまいます。このため、今年の11月下旬まで霧氷を見に行くことはできません。しかし、台高山脈(だいこうさんみゃく)北端の高見山(たかみやま)やその東部に位置する三峰山(みうねやま)では、1月上旬から2月下旬の間の土・日・祝日に霧氷を見に行くための公共バスが近鉄榛原(はいばら)駅から各登山口まで運行しています。また、大峰山系の和佐又山(わさまたやま)と観音峯(かんのんみね)では1月下旬から2月中旬の間の土・日・祝日に公共バスが近鉄の八木、橿原神宮、大和上市駅から各登山口まで運行しています。高見山・三峰山・和佐又山は登山口から片道2時間ほど、観音峯は片道1時間半ほどの行程になります。

 もちろん、厳冬期の登山ですのでアイゼンなどの雪山装備や事前の登山計画の提出が必要です。しっかりと準備を整えた上で高見山や三峰山、和佐又山、観音峰に霧氷を見に行ってみてはいかがでしょうか。

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2016年12月21日吉野の名産「柿の葉寿司」の紅葉

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 冬至も来まして、寒さもひとしおの季節です。炬燵にみかんは冬の定番だと思っています、吉野自然保護官事務所の青谷でございます。

 皆さんは、吉野の名産と聞いて何を思い浮かべるでしょう?吉野葛、杉や檜を使った木工製品等々ありますが、私が一番に思い浮かべるのは柿の葉寿司ですね。柿の葉寿司は吉野だけでなく、奈良県各地にお店があり、それぞれのお店で作り方が違っているので、お店毎の味を楽しめます。食べ比べてみるのもなかなか乙なものですよ。

 私が赴任したての頃、行きつけのスーパーマーケットで、柿の葉寿司の材料(酢で〆た鯖の薄切りや塩漬けにした柿の葉)が鮮魚コーナーに並んでいたり、別の所で柿の葉寿司を作るための調理器具(杉で作られた箱)が売られたりしているのを発見し、家庭でも作れるものなのかと驚いたものです。秋の紅葉の季節には、写真のように柿の葉寿司も紅葉したりします(お店によっては、緑の葉のままの所もあります)。私は毎年楽しみにしていて、今年も紅い柿の葉寿司に舌鼓を打ちました。

 皆さんも、吉野にお越しの際は是非味わって、自分好みの柿の葉寿司を探してみて下さい。

柿の葉寿司紅い柿の葉寿司

続いては、吉野熊野国立公園関連のお知らせをさせて頂きます。

①吉野熊野国立公園指定80周年&拡張記念パートナーシップイベントについて

 国立公園関係市町村で開催される、11月1日~2月28日までのイベント一覧が更新されました。近畿地方環境事務所のホームページ「http://kinki.env.go.jp/calender11_2.pdf」から確認できます。冬の時期ならではのイベントもありますので、是非ご覧になって下さい。

②吉野熊野国立公園Facebook

 吉野、熊野、田辺の3つの自然保護官事務所のレンジャーとアクティブ・レンジャーが、吉野熊野国立公園の情報配信をしています。https://www.facebook.com/吉野熊野国立公園-517635898422732/?ref=bookmarksにて、綺麗な写真や海中の映像なども見られます。

③環境省インスタグラム

 環境省では、全国の国立公園から選りすぐられた写真を投稿しています。各地の自然保護官事務所勤務のレンジャーとアクティブ・レンジャーによる珠玉の作品の数々を楽しんで下さい。

アカウント名:nationalpark_japan

https://www.instagram.com/nationalpark_japan

ぜひ、こちらもご覧になってみてください。

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2016年11月30日八経ヶ岳から見る大台ヶ原

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 11月16日、近畿最高峰である標高1915mの八経ヶ岳(はっきょうがたけ)まで歩道の整備に行ってきました。当日は快晴だったことに加え、前日に降った雨が空気中の塵を洗い流してくれたこともあり、山頂からは遥か遠くまできれいに見渡すことができました。八経ヶ岳から東側を見ると、大台ヶ原を望むことができます。下の写真をご覧ください。ドライブウェイや日出ヶ岳(ひでがたけ)、正木嶺(まさきみね・正木峠(まさきとうげ))が見えるのですが、それぞれがどこか分かるでしょうか。地形図を片手に探してみてください。正解は日記の最後に示してあります。


 さらに、北東方角を眺めると、山上ヶ岳(さんじょうがたけ)、竜ヶ岳(りゅうがたけ)、大普賢岳(だいふげんだけ)、小普賢岳(こふげんだけ)、日本岳(にほんだけ)が一望でき、壮観の一言でした。


 冒頭の質問の正解を以下に示します。点線がドライブウェイ、矢印で日出ヶ岳と正木嶺(正木峠)を示しています。


 正解できましたでしょうか。大台ヶ原を遠くから眺めると、山の形や他の山との位置関係が実感できます。今年の登山シーズンは、大台ヶ原ドライブウェイの冬期閉鎖(12月1日15時より)に伴い終了しておりますが、皆さんも今後、大台ヶ原近隣の山に登った時には大台ヶ原を眺めてみてください。見る角度や時間・季節で様々な表情を見せてくれます。また、家に帰ってから山で撮影した写真を地形図と見比べてみるのも山の楽しみの一つではないでしょうか。

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2016年09月30日近畿の屋根「大峰山脈」

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 9月は長月。その由来は夜がだんだんと長くなってくるので「夜長月」が短くなったとか、雨の多い時期故に「長雨月」から転じてなど諸説言われます。夜は長くなっても、睡眠時間はいつも同じ、吉野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの青谷です。

 まだまだ所によっては暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?不意の高温にご注意下さい。


 8月11日は、「山の日」ということでよしくまの山々も大いに賑わったものと思います。私も、大台ヶ原にて記念イベントなど手伝っていたのがつい最近と思っていたらもう9月も終わりです。なんとも早いものです。

 

 さて、2016年吉野熊野国立公園盛り上げよう第三弾は、大峰山脈をご紹介いたしましょう。

 大峰山脈は紀伊半島のほぼ真ん中に位置し、奈良県吉野山と和歌山県熊野本宮大社を繋ぐ大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)が通っています。国立公園のみならず、ユネスコエコパーク、世界遺産(紀伊山地の霊場と参詣道)にも登録されています。

 近畿最高峰といえば八経ヶ岳。標高1915m、オオヤマレンゲの自生地があり、植生保護のために防鹿柵を設置しています。開花時期(7月頃)には、真っ白な美しい花を見ることができます。左が弥山から見た八経ヶ岳、右がオオヤマレンゲです。

 大峯修験の根本道場大峯山寺を有する山上ヶ岳は、今も多くの修験者が訪れます。山に漂う雰囲気も、他とは違うものを感じました。心が引き締まるというか、凛とした空気といいますか、やはり霊場という雰囲気でしたね。弥山には立派な山小屋があります。近くには公衆トイレもあり、管理人の方が綺麗に保ってくれています。釈迦ヶ岳山頂では釈迦如来の像が祀られています。この釈迦如来像ですが、大正13年に強力を生業としていた岡田雅行が、一人で担ぎあげたといわれています。すごいですね。釈迦ヶ岳北側には仏生ヶ岳があります。ちなみに、釈迦ヶ岳は釈迦如来の住むこの世界とは別の所とされています。今までもこれからも、多くの人々がここで祈りを捧げるのでしょう。

写真は左から大峯山寺、弥山小屋、釈迦如来像です。

 このように、様々な山が連なる大峰山脈は「近畿の屋根」ともいわれ、今も多くの登山者を引きつけてやみません。これからは紅葉も美しい季節になりますので、秋のトレッキングに訪れてはいかがでしょうか?

 

 所によっては危ない道もありますので、ルールをしっかりと守り、万全の体調と装備でもって、どうぞお気を付けて歩いて下さい。

 それでは、今回はこのへんでご機嫌よう。


八経ヶ岳から仏生ヶ岳へ至る登山道から見える風景


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2016年09月20日神秘の森 荘厳の山 大台ヶ原を歩く

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 今年の8月は例年と一味ちがいます。"山の日"が制定され、811日が新たな国民の祝日となりました。山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。吉野熊野国立公園大台ヶ原地区では、山の日制定と当公園の80周年・拡張を記念して、ガイドウォークイベント"神秘の森 荘厳の山 大台ヶ原を歩く"を723日、811日に実施し、928日にも開催予定です。このイベントでは3つのツアーが同日に行われます。ひとつ目は、地元ガイドが案内する西大台ガイドウォーク。ふたつ目は、地元ガイドが案内する東大台ガイドウォーク。そして、大台ヶ原自然再生推進委員会委員がガイドする自然再生ガイドウォークです。参加者は、事前に申し込んだツアーに分かれて各コースを回ります。今回は、811日の山の日に開催された2回目のイベントについて報告します。

 今回のイベントでは、全てのツアーが募集定員に達し、一部でキャンセル待ちが出るほどの人気でした。さらに当日は、初の山の日ということもあってか、ツアー参加者以外にもたくさんの方が大台ヶ原を訪れていて、駐車場および周回線歩道は大変な賑わいをみせていました。

 西大台ガイドウォークでは、利用者の立ち入りを制限している利用調整地区内のコースを回りました。参加者は、ガイドによる大台ヶ原と地元の人との関わりについての話や動植物の解説に耳を傾けながらブナやウラジロモミの原生的な森林が広がる神秘的な雰囲気を楽しんで下さったようです。

西大台の原生林(西大台ガイドウォーク)

 東大台ガイドウォークでは、ビジタ-センターから正木峠を通り、尾鷲辻(おわせつじ)・牛石ヶ原から大蛇嵓(だいじゃぐら)に立ち寄って、中道からビジタ-センターに戻るコースを歩きました。このコースの見所は、なんと言っても大蛇嵓の断崖絶壁です。当日は晴天で見晴らしが良かったため、大蛇嵓から谷をのぞき込んだ参加者はあまりの標高差に足がすくむ方もいたようです。

大蛇嵓(東大台ガイドウォーク)

 この日の自然再生ガイドウォークのガイドは、奈良教育大学教授で植物生態学・保全生態学がご専門の松井 淳先生でした。このツアーでは東大台を回りながら、環境省の自然再生の取り組みを松井先生から解説いただきました。参加者は、普段入ることができない防鹿柵の中に入り、柵の内外の植物の生育状況や種類の違いなどを観察していました。

正木峠の防鹿柵(自然再生ガイドウォーク)

 本イベントのもうひとつのお楽しみは、上北山村の地物を使った美味しくて豪華なお弁当です。内容は毎回変わるのですが、今回は、上北山村特産のゐざさ寿司やシカの焼肉、村内で採れたワサビを使った花漬け、イタドリの炒め物などが入っていました。ボリュームもたっぷりで参加者には満足いただけたのではないでしょうか。

 このイベントを通して、皆さんがもっと山に親しみ、環境保全に目を向けてもらえれば嬉しく思います。

  

※ 9月28日開催予定のこのイベントは、ご好評につき、すでに定員に達しました。

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2016年09月01日☆☆第2弾!よしくまアドベンチャーinニシザキサンゴ☆☆

吉野熊野国立公園 都築真子

こんにちは!よしくまアドベンチャーinえすざきに引き続き、第2弾は「よしくまアドベンチャーinニシザキサンゴ」です。今回のアドベンチャーは、小学校5年生から高校生を対象に、みなべ町の港から船に乗ってサンゴが見られる人気のダイビングスポット沖島(おきのしま、通称:ニシザキサンゴ)へ行ってスノーケルをします。
※詳しくはこちら⇒ちらし
 


ニシザキサンゴの海中風景

他にも周辺の海域では、こんな生き物が生息しています。

そして、これが希少なオオカワリギンチャク。みなべ町沖の海域が県指定の文化財(天然記念物)に指定されており、自然公園法で採取が禁止されています。

※ちなみに、水深40m付近に生息しているため、スノーケルでは見ることができません。

 


こんな美しい海でスノーケルを楽しんだ後は、みなべ町の海でとれた「おいしいお魚」と世界農業遺産にも認定されているみなべの「梅ジュース」のふるまいもご用意しております!

申込期限は9月14日(水)17:15まで(先着順)となっております。みなべの海と山の恵みを堪能できるめったにない機会です!みなさんぜひお申し込みください。

☆☆みなべの見どころ☆☆
 遠方からお越しの皆様。イベントの前後にご家族で観光されてみてはいかがでしょうか。

 

○千里の浜(せんりのはま)


みなべ町は、アカウミガメの産卵地日本一を誇り、千里の浜の美しい環境を守って、卵から孵ったアカウミガメの赤ちゃんが無事海に旅立って行ける様に見守っています。

 

○鹿島(かしま)


鹿島はみなべ町の沖合いに浮かび、古代から神の島として崇められてきました。この地の自然の歴史を知る事が出来る大変貴重な森林として、その姿を絶やさぬ様、地元の住民によって現在も大切にされています。
鹿島へは、南部漁港より渡船で渡る事ができます。

 

○小目津公園(こめづこうえん)


千里の浜の隣にある小目津浜に面した、広々とした公園で、みなべの海を一望することができます。


園内を歩くと、たくさんの小石が集まって出来た様な不思議な石を見る事ができます。このように細かな石が集まってできた石を「さざれ石」といいます。


○うめ振興館


日本最大の「うめ」の生産地に発展したみなべ町。
うめ振興館では、年中満開の梅園をご覧いただける「南部梅林」のパノラマ展示や梅干しの科学と神秘の謎を解くサイエンスゾーン、梅はどこから日本にやって来たのか?日本人と梅との深い関係など、梅にまつわる興味深い謎や事柄をわかりやすく展示解説しています。

他にもみなべ町には、たくさん見どころがあるので詳しくは、みなべ観光協会HPをご覧ください。⇒http://www.aikis.or.jp/~minabe/index.html


写真提供:来住尚登さん、ダイビングサービスサンマリン、みなべ町、みなべ観光協会

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2016年07月19日よしくまの奇祭

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 7月は文月、七夕の季節ですね。一説には、字が上手くなりたい!と書道の上達を祈り、短冊に歌や願いを書いてお祈りした七夕の祭事から、「文披月(ふみひらづき)」が転じて文月になったとか。字はもう少し上手になりたい、吉野自然保護官事務所の青谷です。

2016年吉野熊野国立公園"よしくま"を盛り上げようということで、前回は下北山村の前鬼・三重滝を紹介しました。今回は第二弾、"よしくま"の文化として吉野山のお祭りをご紹介させて頂くとしましょう。

 吉野山では、毎年7月7日に「蓮華会・蛙跳び行事」という祭事が行われます。蓮華会は、修験道の開祖である役行者が産湯に浸かったとされる池から蓮華を運んできて、蔵王大権現に奉納するものです。蛙跳び行事はその昔、山上ヶ岳の大峯山寺にて、1人の男が蔵王大権現を誹った(バカにした)ことから天罰がくだり、大きな鷲にさらわれ、崖に置き去りにされました。その時の場所とされるのが、山上ヶ岳に至る道中で見ることができる鷲ノ巣岩です。

左の岩が鷲ノ巣岩


 さて、崖に置き去りにされた男は自分の言動を深く後悔し、崖の上で許しを請いました。それを見た金峯山寺の高僧が男をカエルに変えて救いました。その後、蔵王大権現の宝前にて読経の功徳により、人の姿に戻れたという伝説です。

 まず、カエルの乗った御神輿が金峯山寺蔵王堂にやって参ります。

カエルを乗せた御神輿

 蔵王堂に到着したら、蓮華会が行われ、その後蛙跳び行事が始まります。下の写真は、僧の方たちの読経を受けるカエル。

 その後、無事人間に戻れました。ちなみに、カエルを真正面から見るとこんな感じ。

真正面カエル

 ちょっと怖いかも知れないですね。しかし、御輿に乗っているときは手を振るなど愛嬌たっぷりです。

こういったお祭りは、長い歴史の中で脈々と続く文化の一部であると思います。

 このお祭り以外にも、"よしくま"では様々なお祭りが開催されます。奈良、三重、和歌山とよりどりみどりでどれに行こうか悩みますね。そんなときは、近畿地方環境事務所のホームページから、パートナーシップイベントカレンダーをご覧下さい。

HPアドレス⇒http://kinki.env.go.jp/to_2016/8024.html

 暑さ寒さも彼岸までとはいいますが、外に出かけられる際、山に登られるときは、十分にお気を付けて。それでは、今回はこれにて。

 ※写真は許可を得て掲載していますので、無断での転写等は、どうかご遠慮下さい。


カエルのササ飾りカエルの笹かざり 願いが叶いますように

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2016年06月08日前鬼・三重滝へ

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

皐月(6月):大昔、耕作は「さ」と言われていた。故に耕作の時期だから「さ月」。

「皐」の字は、「神に稲を捧げます」という意味なので、この字が使われて「皐月」になったという説があるそうです。実家の周りは田んぼがたくさん、吉野自然保護官事務所の青谷です。


2016年「よしくま」を盛り上げようということで、吉野熊野国立公園吉野自然保護官事務所管内の紹介をさせて頂こうと思います。

今回は、前鬼と三重滝を紹介します。「前鬼」という場所は、奈良県は下北山村にあります。役行者の弟子である2匹の鬼、前鬼(夫)・後鬼(妻)夫婦と子供達が暮らした集落がここだそうです。


それでは早速、三重滝に向かって出発しましょう。

前鬼から閼伽坂峠(あかさかとうげ)を目指して歩いて行きます。峠にはお地蔵様がいらっしゃいますので、山行の安全を祈念し、先に進みます。

峠からは下りの連続の後、垢離取場(こりとりば)に到着です。「垢離(こり)」とは、身についた罪・穢れのことを言います。今でも、行者はここに首まで浸かって心身を清め、行場に向かいます。この日は、カエルのオタマジャクシがたくさんおりました。

垢離取場

オタマジャクシ

垢離取場を渡って(水量注意)山道をゆくと、三重滝(みかさねのたき)に到着です。三つの滝が重なっているので三重滝といい、到着するのはちょうど真ん中の滝である「千手の滝」の直下であり、三つ目の「不動の滝」の落ち口をのぞき込むことができる場所。

千手の滝

この場所の上に「馬頭の滝」があり、三つあわせて「三重滝」です。

この場所は、今でも行場として行者の方々が修行にいらっしゃいます。食べ残しや包み紙等のゴミは持ち帰って頂きますよう、お願い致します。

前鬼~三重滝までの間に、こんなものを見つけました。

オオセンチコガネ

オオセンチコガネ(別名ルリセンチコガネ)です。動物の糞をエサにしている昆虫で、食物連鎖を助ける大切な存在です。吉野熊野国立公園の山野では見かけることが多いのです。

オオセンチコガネは、北は北海道、南は九州と日本中に生息していますが、地域によって体の色が違います。奈良県(紀伊半島)の個体は、写真の様な藍色が多いようです。

続いてはこちら。

ギンリョウソウ

白い姿が美しいギンリョウソウです。菌類にくっつき、そこから栄養をもらいます。時が過ぎるとぼろぼろになり、その見た目から別名ユウレイタケとも言われています。


壮大な滝の絶景、美しい川の景観、様々な動植物たち。初心者向けの場所とは言いがたいですが、一度訪れてみることをお薦めします。

こんな所で、今回はここまで。次回は、どこになるのか?お楽しみに。それでは、また。

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