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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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山陰海岸国立公園 竹野

317件の記事があります。

2021年02月22日竹野小学校ふるさと教育講師派遣

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

皆さまこんにちは、竹野自然保護官事務所の久畑です。

竹野は先日まで春のような暖かさでしたが一変、大雪警報が発令され、積雪となりました。

今回は竹野小学校6年生のふるさと教育で講師派遣の依頼をいただき、自然環境保護についてお話をさせていただきました。

竹野小学校では今までにふるさと教育として山陰海岸ジオパークについて勉強してきました。今回の授業では6年間のまとめとして竹野の自然環境保護について知り、自分たちがすべきこと・できることは何かを探るという目標があります。

玄関のお迎え看板に気合いが入ります   国立公園計画図を使って説明する

(玄関のお迎え看板に気合いが入ります)      (国立公園計画図を使って)

まずは国立公園について説明をし、山陰海岸は国立公園でもあることを説明しました。ジオパークは知っているけれど、国立公園は知らないという児童も半数近くいたので、もっと認知度を向上するための活動が必要かと感じました。

国立公園を身近に感じてもらうために、山陰海岸国立公園全域の公園計画図を使って自分の住んでいるところ、知っているところ、竹野の中でどういうところが特に厳重に保護されているかを見てもらいました。

次はスライドを使って竹野事務所の仕事内容や役割、また国立公園とジオパークとの関係、沿岸部であるためよく目にする海洋ゴミ問題についてクイズを交えながら説明しました。

2限目は竹野の自然を保護するグループと利用推進するグループに分かれてディベート(討論会)を行いました。

1人1つずつアイデアを発表し、それに対する反対意見を出し合いました。

なかなかどちらか一方の立場に立って主張するのは大変なようでしたが予想以上に意見も出て討論も盛り上がり、時間が足りないと思うくらいでした。

白熱する討論会の様子   たくさんの意見が書かれたホワイトボード

    (白熱する討論会)         (どちらもたくさんの意見が出ました)

正解のあることではありませんので議論は尽きませんでしたが、最終的には保護と利用のバランスが重要であることを学んでもらえたのではないかと思います。

授業が終わった後でも討論している児童もいて、真剣に自然のこと、環境のことを考えていることを嬉しく思い、感心しました。

今回の授業の目標であった自分たちがすべきこと・できることは何かが見つかるといいですね。

初めての試みでなかなか思うようにいかなかった部分もありましたが、今回の授業で国立公園のことを少し深く知ってもらえたかと思います。

まだ国立公園を知らない子たちにも知ってもらえるように活動を広げていきたいと思います。

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2021年01月14日積雪状況

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

皆さまこんにちは。竹野自然保護官事務所の久畑です。

先日発令されていた暴風雪警報と大雪警報が解除された数時間後、太陽が覗いてきましたので被害調査のため外に出ました。

ゲレンデではありませんが一面真っ白です。

積雪量は30センチといったところでしょうか、所々吹きだまりになっていて深いところもありました。

雪が積もりゲレンデのようなキャンプ場

    (雪が積もりゲレンデのようなキャンプ場)

新雪に一番に足跡をつける気持ちよさと申し訳なさ。

ふかふかです。

ただ階段がわからず何度か踏み外しました。

大浦湾の様子
          (大浦湾の様子)

大浦湾の様子です。波がとても高かったようですがスノーケルセンターも大きな被害はなく、一安心です。

白くなった猫崎半島と真っ黒な海上の雪雲

    (白くなった猫崎半島と真っ黒な海上の雪雲)

猫崎半島も白くなっています。

海上の雪雲は真っ黒で独特な雰囲気を醸しだしています。

冬の天気は変わりやすくこの後すぐに降り始めました。

山陰の沿岸部はこのような状況で、道路はほとんど雪がないので通行には問題がない状態です。内陸部では積雪が多い場所もありますので、路面凍結など運転にはご注意ください。

今回の大雪で、地域によっては災害が発生しており、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

それではまた次回。

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2020年11月10日山陰海岸ジオパークトレイルを歩こう!

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

 みなさまこんにちは。竹野自然保護官事務所の久畑です。

 近畿自然歩道の巡視に行ってきたので、その紹介をしたいと思います。

 今回巡視したコースは今年全線開通したロングトレイル「山陰海岸ジオパークトレイル」のルートにもなっています。

 このトレイルは鳥取・兵庫・京都の3府県の海岸沿いを歩く、全長230.9kmの日本で3番目(日本ロングトレイル協会加盟トレイルの中で)に長いルートとなっています。山陰海岸国立公園を端から端まで横断し、見どころを隅々まで見ることができます。

 今回のコースは兵庫県香美町のしおかぜ香苑から柴山駅まで約10km、高低差約145mと難易度が高めです。

まずはスタート地点のしおかぜ香苑から車道沿いを歩き今子浦へ進みます。かえる島を見ながら大引の鼻展望台へ寄り道しました。

 展望台は少しだけルートから外れますが、とても綺麗な景色を見ることができます。

海を向いているかえる島 大引の鼻展望台からの景色

     (海を向いているかえる島)               (展望台からの景色)

 ここからがこの日の本命、近畿自然歩道として整備された未舗装路です。近畿自然歩道の標識にある時計の針のような矢印がジオパークトレイルのサインです。これにしたがって先ほど展望台から見た山を尾根伝いに歩いて行きます。

近畿自然歩道の標識と時計の針のようなトレイルの矢印 山中の木のトンネル

     (近畿自然歩道の標識と矢印)           (木のトンネル) 

 山の中は倒木を跨いだりくぐったり、斜面をよじ登ったりと思わず童心に返ってしまう大変ワイルドなコースでした。

 時折見える景色と吹き上がってくる風に海を感じながら歩きます。

 稜線沿いには見晴らしの良い場所があります。

 崖なので怖くてあまり近づけませんでしたが柵がないためすごい開放感です。

 振り返ると歩いてきた尾根と荒々しい岩の山陰海岸らしい景色を見ることができます。このコースの海岸側は国立公園のなかでも特に厳格に保護するべき景観として、特別保護地区に指定されているエリアになります。

振り返ると見える歩いてきた尾根と海岸線

(振り返ると見える尾根と海岸線)

 森の中で少し平坦なところがあると、どこが道なのかとたんにわからなくなりますが、ジオパークトレイルの目印のテープや、標識があり安心でした。

トレイルルートの標識 トレイルルートの目印テープ

       (ルート標識)                     (目印テープ)

 しかしところどころでテープが外れているところがあるなど、継続的に安全に利用するには維持管理が重要だと改めて感じました。


 海岸から離れ山を下り始めると突如大きな穴が!洞窟か防空壕か坑道か、想像力がかき立てられます。そして山間からのぞく港町にゴールが近いことを感じ残念なような、少しほっとした気持ちにもなりました。

目前の土壁に大きな穴が 山間から見える港町

      (目前の土壁に穴が)                (山間から見える港町)

 決して歩きやすいわけではなく全線通じて動物の気配を感じる野性味あふれるコースでしたが、ありのままの大自然を楽しみたい方にはとても満足できるコースだと思います。

 利用者が増えるよう今回気付いたことを関係機関とも共有し、よりよいコースになるよう協力していきたいです。

 また11月末までトレイルの開通記念キャンペーンが行われていますので、この機会に歩いてみてはいかがでしょうか?

 コースのうち、いくつか通行止めになっている箇所もありますので、歩かれる際は事前に山陰海岸ジオパークのホームページ(下記リンク)などでコースを下調べし、装備を整えてからご利用ください。

 歩くからこそ見える景色もある☆

 それではまた次回。

<リンク>

山陰海岸ジオパークトレイルページ

https://sanin-geo.jp/play/geotrail/

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2020年09月01日冠島調査に参加してきました。

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

皆さまこんにちは。

竹野アクティブ・レンジャーの久畑です。

今回は舞鶴市の主催で毎年行われている国指定鳥獣保護区・冠島の調査に参加してきました。

コロナウイルスの影響で春の調査が中止になり、大変残念に思っていたところでしたが秋の調査は無事に開催できる事となりました。

冠島は京都府舞鶴市にある無人島です。

日本海側では最大級のオオミズナギドリの繁殖地であることから鳥獣保護区に指定されているほか、天然記念物にもなっており、文化財保護法で上陸が制限されています。

当日は自衛隊の艦船で島の近くまで送っていただき、沖合に停泊した艦船からゴムボートに乗り換え上陸しました。

冠島にゴムボートで上陸する様子

        ゴムボートで上陸

上陸後は長年オオミズナギドリの調査を続けている冠島調査研究会の会長から島内の案内と鳥の生態についてお話ししていただきました。

島の林の中に入るとすぐに巣穴があります。

巣穴は土、木の根元、土と岩の隙間など至る所にありました。

土に掘られた穴は踏み抜かないよう細心の注意をはらい歩きます。

巣穴を掘る場所は島内で20箇所ほどあり、10メートル四方で約60個もの巣穴があるそうです。

想像以上に多くの巣穴があり、横穴の深さなどを考えながらかなり慎重に歩かなければなりませんでした。

落とし穴のような地面の巣穴

       落とし穴のような巣穴

    

幸い踏み抜くことはありませんでしたが、もし踏み抜いてしまった場合には、巣穴の中に残っているヒナが生き埋めにならないよう修復しなければいけません。

残念ながら今回の滞在時間内では雛が巣穴の奥深くに潜んでいたので、実際に見ることは叶いませんでした。

冠島調査研究会の方々は、この後3泊4日も島に滞在してオオミズナギドリの調査を続けられます。

鳥獣保護区を示す標柱の点検も行いました。

浜にあるはずの標柱が見当たらず地図を頼りに捜索した結果、草むらに倒れているところを保護官が発見しました。台風や高潮の波で土台が破損し倒れたようです。

草むらの中に倒れている標柱

   草むらの中の海洋ゴミに混じって発見            頑丈に石を積んでいきます

台風や冬の荒波に耐えてくれることを祈りつつ皆で石を積み上げ頑丈に固定しました。

あれこれとしているうちにすぐに帰りの船の時間がきてしまいました。

なにかと慌ただしく、色々と心残りはありますが次はオオミズナギドリの雛に出会えることを願って島を離れました。

青い海に浮かぶ冠島全景

冠島全景

それではまた次回!

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2020年08月13日小学生工作教室~漂着物で工作!~

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

湿度が高く暑い日が続きますね。

竹野自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー久畑です。

毎年夏休み期間中に豊岡市立図書館竹野分館主催の小学生工作教室に講師として参加しています。

今年はコロナの影響で小学校の夏休み期間が短く、夏休み期間外での開催となりました。

いつもより参加人数を減らし、一人あたりの間隔を広くとったうえでマスク着用などの対策をとりました。

夏らしく海をテーマにして、竹野の海に打ち上げられた漂着物を使った工作をします。

今回は流木を使ったペン立てを作りました。

図書館の司書さんの挨拶の後、少し時間をいただいて海の漂着物についてのお話をしました。

今回工作用に準備した貝殻は竹野の海で拾えるほんの一部のもので、もっとたくさんの種類がいること、貝以外にも多様な生物がいることを伝えました。また、近年注目を集めている漂着ゴミについてのお話もさせていただきました。漂着ゴミの話では実際に漂着した海外のゴミや大きなブイ、海岸を写した写真などを見てもらいました。

漂着ゴミの紹介                        

参加者は、こんな大きなものが流れ着くのかととても驚いた様子でした。

みんな身近に感じていることだからでしょうか、とても真剣に聞いてくれました。

お話の後は工作にはいります。

流木を短くカットしたものをペットボトルに貼付け、漂着物のかけら、貝殻などを使って

飾り付けていきます。

グルーガンを慎重に使う子供

グルーガンは熱で溶けるボンドなので火傷に気をつけながら慎重に・・・

今回は材料として使う貝殻の種名を書いたシートをお渡ししました。

貝の種名を調べながら好きな貝殻を貼付けていきます。

貝殻やかけらなどの材料

   

漂着物のかけらは、ガラスや茶碗、レンガ、瓦などが波に削られて丸くなったものを準備しました。

色とりどりのかけらは「かわいい!」とお母様方から好評でした。

小さいパーツをつけるのは大変な作業ですが、リピーターも多く慣れた様子で作っていました。

中にはペイントする子や、工作教室のために自分で漂着物を拾ってくる子、追加でビーズなど

自分が使いたい材料を持ってきてくれる子がいました。

小さなかけらをたくさんくっつける子供貝殻にペイントする子供

材料選びの際の密集を避けるため、一律で材料を配ったので、同じ様な作品ばかりになったらどうしようか

と思っていましたが無用な心配だったようです。

女の子たちはみんなでおそろいを作成

いつもなら集合写真を撮るのですが、 完成品を席から見せて~とお願いしました。

席から完成品を見せてくれる子供

皆さん思い思いのものが作れたようです。

図書館前のブリッジをお借りして8月いっぱい漂着ゴミの展示もしています。

   漂着ゴミの写真のパネル展示も行っていますゴミの展示

主に海外から漂着するゴミを展示しましたが、海岸に打ち上げられたゴミの写真を展示して、私たちが日常生活で出すゴミが川を流れて海に多く流れ着くことも伝えました。

                                        

今回漂着物を使った工作や展示を行ったことで、海の自然環境、美しい海岸の保全に興味を持ってくれる子が増えるといいなと思いました。

それではまた次回。

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2020年06月30日猫崎半島の巡視に行ってきました。

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

皆さま、はじめまして。

4月から竹野自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーになりました久畑と申します。

緊急事態宣言の発令で、なかなか日記を書けずにいましたが、これから地域の魅力をどんどん発信して

いきたいと思います。

まずは私の地元、竹野町での業務について紹介します。

猫崎半島は日本を代表するかわいい半島だと、勝手に思っております。

猫崎半島は沖から見ると猫が背中を丸めて寝ているように見えることから猫崎と呼ばれるようになった

そうです。

また、横から見るとキューピーがお昼寝しているように見えることから地元ではキューピー半島とも

呼ばれています。

自前のキューピー人形と比較してみました。

キューピー人形と猫崎半島

ぽこんと突き出たお腹、おでこも鼻もツンとした髪の毛もそのままです。

お昼寝キューピーは海岸線を城崎から竹野向きに走ると見ることができます。

もうキューピーにしか見えなくなりますよ。

今回は頭頂部にある兵庫県最北端、猫崎灯台を目指して歩きます。

おなかのあたりは標高141mの賀嶋という山でちょっとした登山です。

賀嶋山山頂

先端までの遊歩道は環境省で整備したものなので、定期的に巡視をしています。

石段のぐらつきがないか、道が崩れていないかチェックしながら進みます。

この石段は運動不足にはきつい道のりです・・・。

石階段

気温の上昇とともに雑草がぐんぐん伸びて階段を覆います。

歩道の安全確保のため、必要最小限の刈り払いをしました。

草刈りの前後を比較

イバラとアザミを刈る際は、手袋をしていても刺さるので苦戦しました。

雨が降ればすぐに元通りになりそうですが少しはもってくれるといいなと思います。

この日は天気もよく、風もあまりなかったのでロケーションは最高でした。

青い海と空に真っ白な灯台が映えます。

青空に映える真っ白な猫崎灯台

灯台までの道は険しくアップダウンもあります。

登山靴やトレッキングシューズなどの装備を整え、転倒しないように十分気をつけてご利用ください。

歩くからこそ見える景色もある☆

それではまた次回。

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2019年12月20日令和元年 海そうじ日記

山陰海岸国立公園 派谷 尚美

 「竹野ブルー」と称される美しい海の色と、衝撃的な透明度で訪れる人々を迎えてくれる大浦湾(兵庫県豊岡市)。夏の海水浴の時期を中心に多くの人が訪れ、自然体験を楽しんでいます。

 世界各地で海洋ごみ問題解決の必要性が叫ばれる中、重機を用いての清掃が行えない立地条件ながら大浦湾がきれいな海をなんとか維持できているのは、人力での地道な清掃活動に取り組んでくださっている方々のおかげです。

 今回は令和元年最後の日記として、私が皆さまと一緒に取り組んできた今年の大浦湾での清掃活動を振り返ります。

パークボランティア研修会での清掃活動(3月・5月・10月に実施)

パークボランティア研修会での清掃活動① パークボランティア研修会での清掃活動②

パークボランティアによる月2回の定期的な清掃活動

パークボランティアによる定期的な清掃活動 回収した漂着ごみ

 竹野地区パークボランティア(※)の方々は、日頃から時間と労力(と交通費)を使って清掃活動にご協力くださっているのですが、今秋10月からは、さらに月2回の定期的な清掃活動も始めました。

おそうじスノーケル(9月に実施)

おそうじスノーケルの作業風景 おそうじスノーケルの集合写真

 また、今年は竹野スノーケルセンターの無料イベントとして初の「おそうじスノーケル」を実施しました。スノーケリングで大浦湾の海中景観を楽しんだ後、浅瀬の海中ごみを回収するという内容で、参加者の皆さまが楽しみながらごみを拾ってくださり、大浦湾にもたくさんのごみがあることを知っていただく機会となりました。

清掃活動前と清掃活動後の海岸の様子

清掃活動前の海岸 清掃活動後の海岸

 清掃活動ではこのくらい目に見えた成果をあげられる日もあり、そうなるとやる気も高まります!

 しかし台風や大雨などの荒れた天気があればあっという間に元通りか、以前より酷い状態になってしまうこともあり、「またゼロからスタート」の気分でお掃除の繰り返しです。

 「海岸を清掃してもまたすぐに汚れるから、清掃の意味がないのでは?」とおっしゃる方もいます。たしかに、一度きれいにしてもまた次々とごみが漂着するのできりがありません。しかし掃除しなければ海岸のごみは溜まる一方で、いずれはきれいな海を見ることもできなくなるでしょう。

 海に出てしまったごみを回収する努力と、海にごみを出さない努力、この2つを地道に続けているおかげで、大浦湾でもみんながきれいな海を楽しむことができ、美しい自然環境が保たれています。

 来年も「海をきれいに」の思いで取り組む皆さまと、楽しく活動を行いたいと思います。

パークボランティアとは・・・

※自然保護思想の普及啓発を図ることを目的として、国立公園での活動に自発的に協力頂ける方にご登録頂いている環境省のボランティア団体です。竹野地区では、竹野スノーケルセンターの運営補助や海岸清掃を中心とした活動にご協力を頂いています。

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2019年09月13日冠島とオオミズナギドリ【雛との対面編】

山陰海岸国立公園 派谷 尚美

 皆さま、こんにちは。竹野自然保護官事務所の派谷です。

 前回は、冠島という無人島へ上陸し、オオミズナギドリの巣穴を確認したところまでお伝えしました。今回は待望(!?)のオオミズナギドリ雛との対面です。

雛の体重測定

 いかがでしょうか。この雛の愛らしさ。

 冠島調査研究会の先生が、調査・研究のために足環を着け、頭・嘴(くちばし)・翼の長さと体重を測定しました。この雛は体重436グラム。成鳥の平均体重は約500グラムだそうです。

オオミズナギドリ雛のカメラ目線

 正面顔は、この可愛さです・・・私は一瞬でメロメロになりました。

 ※オオミズナギドリに触れるには鳥獣保護管理法の許可が必要です。

巣穴に戻された雛

 雛をそっと巣穴に戻したら、早くも帰りの船の出発時間がやって来てしまいました。

 私は今回、日帰りで調査に同行しましたが、冠島調査研究会の方々は、3泊4日で島に滞在して調査を行いました。この調査は毎年、1年に2回行われています。昼の調査では雛の成長具合や親鳥からもらった餌の量を確認し、夜の調査では成鳥に調査・研究のための足環を装着し、体長の測定や数を記録したりと、厳しい暑さの中、無人島での大変な作業を続けているそうです。

冠島の漂着ごみ① 冠島の漂着ごみ②

 さて、行きはオオミズナギドリのことで頭がいっぱいでしたが、帰りは島の状況に注意を払いながら歩いてみました。

 冠島にも、やはりたくさんの漂着ごみがありました。この島の漂着ごみで特に目立っていたのは、発泡スチロール製フロートやプラスチック籠などの漁具と、ペットボトルでした。

冠島の漂着ごみ③

       無人島(冠島)の海岸にも多くの漂着ごみが

 漂着ごみの現状を目の当たりにする度に、野生生物たちへの申し訳なさで胸がいっぱいになります。無人島で暮らす生き物たちも、人間社会から出るごみの影響を受けています。

 世界中で多くの海鳥が、プラスチックごみを誤飲しているといわれています。飲み込んだプラスチックは消化しないので、糞と一緒に排泄されないものはお腹の中に溜まっていきます。冠島のオオミズナギドリも、ごみを誤飲しているかも知れません。

 海洋ごみの問題を解決するためには、今あるごみを回収することと、これ以上海にごみを増やさないことが必要です。私たち一人ひとりが実態を知り、意識と行動を変えることで、問題の解決に近づくことは可能だと思います。

 環境省では、海洋ごみ問題について多くの方に知っていただくことを目的として、学習用教材を作成しています。小中学生用と高校生用があり、大人の方にもご利用いただける内容となっておりますので、ぜひご覧ください。

【海洋ごみ教材(小中学生用・高校生用)】

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2019年09月12日冠島とオオミズナギドリ【上陸編】

山陰海岸国立公園 派谷 尚美

 皆さま、こんにちは。竹野自然保護官事務所の派谷です。

 今回は、若狭湾に浮かぶ美しい島と、そこに生息している「オオミズナギドリ」という海鳥についてお伝えします。

冠島(かんむりじま) オオミズナギドリ

       冠島(かんむりじま)             オオミズナギドリ        

 京都府舞鶴市の沖に、冠島(かんむりじま)という無人島があります。島は原生的な自然林で覆われていて、周囲は一部を除いて崖となっています。

 冠島は、オオミズナギドリの繁殖地として国指定鳥獣保護区に指定されています。日本海側では最大級の繁殖地です。上陸が厳しく制限されている島ですが、9月上旬に生息状況調査に同行し、島やオオミズナギドリの状況を確認することができました。

海上自衛隊による輸送支援 ゴムボートで上陸

 冠島への往復は、海上自衛隊による輸送支援の協力をいただきました。島の近くまで船で進んでから、ゴムボートに乗り換えて上陸しました。

オオミズナギドリの巣穴

 島の奥へ進むと、地面の至る所にオオミズナギドリの巣穴がありました。冠島には推定20万羽のオオミズナギドリが生息しており、森の中は巣穴だらけです。一見穴がないように見えても、上だけが塞がっていてその下は穴になっていたりするので、気を付けて歩いていても穴を踏み抜いてしまうことがあるほどです。

オオミズナギドリが登った跡

 オオミズナギドリは、傾斜した木や崖上などの高い所から、落下する加速を利用して飛び立ちます。このマツの木は、たくさんのオオミズナギドリが登るために樹皮が剥がれていました。

巣穴の中に雛を発見

 程なく、オオミズナギドリと出会いました。成鳥は海へ出ていて巣穴を留守にしていましたが、雛が残っていました!上の写真で、穴の中に灰色の毛玉が見えますね。これが雛なのですが、記事が長くなってしまったので次回に続きます。

 次回はオオミズナギドリ雛のかわいい姿・・・必見です!

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2019年08月28日「竹野スノーケルセンター」で感動の自然体験を

山陰海岸国立公園 派谷 尚美

 皆さま、こんにちは。竹野自然保護官事務所の派谷です。

 天気図に秋雨前線があらわれ、少しずつ夏の終わりの気配が感じられる頃となりました。

竹野の海水浴シーズンはもう少し続きます。そこで今回は、環境省の直轄施設で唯一スノーケルやカヌーを体験できる「竹野スノーケルセンター」についてご紹介します。

目の前は大浦湾 館内の様子

       目の前は大浦湾                 館内の様子

 竹野スノーケルセンター(以下、「センター」)は、兵庫県豊岡市竹野町の大浦湾にあります。山陰海岸国立公園の自然環境を紹介するとともに、自然とのふれあいの場を提供することを目的として環境省が設置した施設です。深い青とエメラルドグリーンが織り成す美しい海の目の前に建ち、兵庫県最北端の猫崎半島を一望できます。

 館内の展示スペースには、竹野海岸の魅力を伝える映像シアター、センター周辺の地形の成り立ちや特徴、海岸や海中で見られる生き物を紹介する海のジオステージゾーンなどがあり、山陰海岸国立公園の美しい自然や個性豊かな生き物について紹介しています。

スノーケル ジオ・カヌー

         スノーケル            ジオ・カヌー

 また、利用者が自然とふれあい、自然への関心を高めることを目的として「スノーケル教室」、「ジオ・カヌー教室」、「磯の生き物観察教室」などのプログラムを提供しています。

 大浦湾は磯の海岸で、膝下くらいの深さまででもヒトデやウミウシなどたくさんの生き物を見つけることができます。スノーケルで海に潜れば、イシダイ、キュウセンなど、たくさんの魚が見られます。時にはアジの群れに囲まれたり、クロダイがついて来たりと、魚と一緒に泳いでいる気分を味わうことができるでしょう。

イシダイ クロダイ

         イシダイ                   クロダイ

アジの群れ ハナガサクラゲ

        アジの群れ                 ハナガサクラゲ

 フリースペースには、自然や動植物に関する分野を中心とした本が置かれています。海の生き物に関する本は特に多く、海で見つけた生き物についてすぐに調べることができます。

 センターは、竹野地区のアクティブ・レンジャーにとって重要な拠点の一つです。山陰海岸国立公園竹野地区パークボランティアの研修会も、センターで行っています。

 さて、センターではこの夏、下記の限定イベントを開催いたします。

★カヌー&スノーケル★

8月31日(土)、9月1日(日)

カヌーとスノーケルを両方体験できるイベントです。

★おそうじスノーケル★

9月7日(土)

大浦湾でのスノーケリングと、美しい海を守るための清掃活動を体験する無料イベントです。

※詳細は、竹野スノーケルセンターHPをご覧ください。

夏の終わりに、竹野スノーケルセンターで素晴らしい自然体験を・・・大浦湾でお待ちしております☆

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