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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

555件の記事があります。

2017年11月02日「よしくま」のニホンジカ

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 11月になり、だんだんと冬が近づいてきております。体調管理にはくれぐれもお気を付けください。吉野自然保護官事務所の青谷でございます。

 さて皆さんは、ニホンジカについてはよくご存じと思います。奈良公園に行けば年中見ることが出来ますし、地域によっては「裏山にいるよ」、なんて所もあると思います。吉野自然保護官事務所の近くでも、夜に声が聞こえました。

ニホンジカ(大台ヶ原) 吉野熊野国立公園の吉野地域には、ほぼ全域に二ホンジカが生息しています。シカというのは増えやすい生き物で、国立公園内では増えたシカが樹木や草本を食べてしまい、被害と呼べる規模にまでなってしまいました。近畿地方環境事務所では、ニホンジカによる食害を防ぎ、生態系を守るために、大台ヶ原や大峰山脈の一部に防鹿柵(ぼうろくさく)というシカの侵入を防ぐネットの囲いを設置しています。また、大台ヶ原では増えに増えてのっぴきならない状態を改善しようと、毎年シカの捕獲を行っており、近年、その成果があらわれつつあります。

 そんなニホンジカですが、実は食べてみるとこれがなかなか美味しいんですよ。昔から「もみじ」と言われ、赤身の肉で脂身も少なく鉄分や栄養も豊富な食材として利用されてきました。最近では、ジビエ料理として注目されていますね。ちなみに、「ジビエ」とはフランス語で、養殖や飼育ではなく野生動物を狩猟することによって手に入る肉などの食材のことです。奈良県やその周辺でいえば、シカ・イノシシなどがジビエとして食べられています。吉野地域では、上北山村や五條市、天川村、黒滝村などで味わうことが出来ます。 私は、カレーやソーセージを堪能しました。是非一度ご賞味ください。

それでは今回はこの辺で、ご機嫌よう。

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2017年10月24日大台ヶ原の秋と冬

吉野熊野国立公園 吉野 小川 遥

 皆さま、こんにちは。

 日々寒さも増してきて、冬の足音がすぐそばまで聞こえてくる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。本日は大台ヶ原の秋と冬をお伝えしたいと思います。

 標高1,500mを超える大台ヶ原では、麓に先んじて9月終わり頃から徐々に秋の様相が深まっていきます。東大台と西大台、そして主要地方道大台ヶ原公園川上線(大台ヶ原ドライブウェイ)など場所によって多少時期の違いはありますが、例年10月中旬から下旬にかけて紅葉のピークを迎えます。日によっては、赤く色づいた大台ヶ原に霧がただよう幻想的な風景を見ることができます。

東大台上道の紅葉正木峠付近の紅葉

    今年10月中旬  上道             今年10月中旬   正木峠付近

 そして、木々が葉を落とし、11月になると、霧氷や雪化粧をまとった風景に出会える日があります。

(※天候や気温により、毎年必ず見ることができるとは限りません)

 また、寒い時期ならではの澄み切った青空を見ることができる日もあります。

 正木峠付近正木峠付近

    平成25年11月中旬  正木峠付近           平成25年11月正木峠付近

 日々異なる姿を見せる大台ヶ原。行ったときに見る風景、そして見つけた風景がその時だけの大台ヶ原です。そんな大台ヶ原も例年11月末頃にはドライブウェイが冬季閉鎖となります(今年の閉鎖日時は現時点では未定)。まだ今年の大台ヶ原を見ていないという方、秋や冬の景色は見たことがないという方は、この機会に是非お越しください。

 なお、大台ヶ原は平地より10度程気温が低く(天候等により前後する場合あり)、これから更に寒さが増し、11月に入るとドライブウェイは一部凍結もしくは冠雪が見られることもあります。お越しの際は、防寒具のほか、スタッドレスタイヤやチェーンなどの備えをお忘れないようお願いします。

 また、先日の台風21号の影響により、道路状況、交通状況が乱れている場合がありますので、最新情報をご確認ください。

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2017年09月27日☆秋の大台ヶ原自然観察会のお知らせ☆

吉野熊野国立公園 吉野 小川 遥

 皆さま、こんにちは。

 だんだん肌寒くなりすっかり秋の季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

秋といえば実りの秋、食欲の秋、食べる秋と思っている私は、色々な味覚を逃さず、いかに美味しく食べるかということを日々考えております。あまり一般的ではないけれどもこれぞ秋!という珍しい食べ物や食べ方を見つけたいものです。

 食に関することばかり・・・と思われるかもしれませんが、秋といえばスポーツの秋ともいわれるほど、運動をするにもとても良い時期です。

 そこで今回は、野外で身体を動かすのにぴったりのお知らせです。

10月15日(日)に、大台ヶ原(東大台)にて、大台ヶ原のことを楽しく学んでもらうための自然観察会を開催します。解説は、吉野熊野国立公園のパークボランティアの皆さんです。

毎回、初めての方もリピーターの方にも大変好評をいただいております。

 

これまでの観察会の様子を少しですがご紹介しましょう。

橋を渡るとその先には・・・!(5月観察会)  自然再生の取組みのお話(6月観察会) 

橋を渡るとその先には・・・!(5月観察会)      自然再生の取組みのお話(6月観察会)

よくよく足下を見ると何かが・・・?(7月観察会)   森林が衰退した立ち枯れの正木峠(8月観察会)  

 季節や天候によって、様々な姿を見せる大台ヶ原の風景と動植物。パークボランティアによるここでしか聞くことができない話や大台ヶ原で取り組んでいることを聞きながら散策すると、様々な気づきや出会いがあることと思います。

 今回が、今年最後の開催となります。ぜひ、このチャンスをお見逃しなく!大台ヶ原の森も色づいているかもしれません。

皆さまのご参加をお待ちしております。

☆吉野熊野国立公園 大台ヶ原自然観察会☆

日程:10月15日(日)

内容:大台ヶ原で活動するパークボランティアが、一緒に歩きながら東大台ヶ原の自然や自然再生の取組について解説します。

気になった方は下記のURLをご覧ください♪

HP:http://kinki.env.go.jp/to_2017/post_82.html

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2017年05月23日山野のマムシにご用心

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 だんだんと気温も上がってまいりました今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?吉野自然保護官事務所の青谷でございます。今年も暑くなりそうだと、今から夏の心配などしております。

 環境省では「COOL CHOICE」という地球温暖化対策のための運動を行っております。詳しくはhttps://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/を覗いてみてください。


 さて、暖かくなり陽気もほどよく、ちょっと山にでも行こうかな、なんて季節になりました。私も最近奈良県川上村に出かけたのですが、山中にてこんな生きものに出会いました。

マムシ(全体写真)マムシ(頭部のアップ)

 

 逆三角形の頭に平べったい体、毒蛇として有名なマムシ(二ホンマムシ)です。左が全体の写真、右が頭部のアップです。道の真ん中でひなたぼっこをし、完全に伸びきってリラックスしているようでした。この体勢であれば、急に動くことができないのですが、思いのほか動きが速いので注意が必要です。今回はマムシを刺激しないように、離れて写真を撮らせてもらいました。これからの季節は、マムシも活動が活発になりますので、山野に赴く際はどうぞご注意ください。見つけても近寄らず、刺激せず、そっと離れるのがいいですね。

ポイズンリムーバーを備えておくのもおすすめします。

ポイズンリムーバー

これが、ポイズンリムーバーです。万一、噛まれてしまったら、これで毒を吸い出します。ただし、あくまでも応急措置なので、速やかに病院で治療を受けてください。 

 

      

マムシはどこかな?

 

 この写真の中にマムシがいます。落ち葉や土と同じような色のため、一見分からないこともあります。落ち葉の中や穴の中に不用意に手をつっこまないようにしましょう。危険な動植物に注意しながら、登山やハイキングを楽しんでください。それでは、今回はこのへんでご機嫌よう。

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2017年05月19日大台ヶ原にも春が来た

吉野熊野国立公園 小川 遥

 皆さま、こんにちは。5月より吉野熊野国立公園吉野地域のアクティブ・レンジャーとして着任しました小川 遥(おがわ はるか)です。大台ヶ原を中心とする吉野地域の楽しい情報や魅力を、いろんな視点で発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 さて、大台ヶ原も麓から少し遅れて春を迎えること数週間。鳥がさえずり草花も次々に咲き始め、続々とたくさんの方にお越しいただいています。

 そこで今回は、大台ヶ原の春を代表するものの一つ、春の訪れといえばこれだ!という花をご紹介します。

【マンサクの花】【マンサクの花】

 

 その名はマンサク。山で一番早く咲くことから、「まず咲く」が転じて「マンサク」と呼ばれるようになったとも言われています。一見、花なのか迷ってしまうほど細長い花弁をしていますね。

 大台ヶ原では、年にもよりますが、開山直後の4月下旬頃に見ることができます。残雪があり木々の芽吹きもまだまだこれからという時分ですが、この花を見ると春がきたなぁ~と感じます。

 大台ヶ原では、このマンサクの花を皮切りに、草花や木々の花がどんどん咲いてきます。これからの季節だからこそ楽しむことができる、みずみずしい新緑あふれる大台ヶ原へぜひお越しください。

 行ってみたいけれど初めてでちょっと心配だとお思いの方、また何度も 訪れたことがある方。皆さまへすてきなお知らせがあります。近畿地方環境事務所では、下記の日程で、初めての方もリピーターの方も、楽しく詳しく大台ヶ原の自然や自然再生の取り組みなどを知ることができるイベントを予定しております。

 アクティブ・レンジャーやパークボランティアと一緒に、東大台ヶ原を散策しましょう。

 皆さまのご参加をお待ちしております。

☆吉野熊野国立公園 大台ヶ原自然観察会☆

日程:6月11日(日)、7月1日(土)、7月23日(日)、8月11日(金・祝)、

8月19日(土)、10月15日(日)

詳しくは下記のHPをご覧ください!

HP:http://kinki.env.go.jp/to_2017/post_82.html

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2017年03月31日大台ヶ原と松浦武四郎

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 こんにちは。吉野自然保護官事務所の井藤です。

 皆さん、松浦武四郎をご存じでしょうか。武四郎は文政元年(1818年)に現在の三重県松阪市に生まれ、幕末期に蝦夷、樺太、千島の探検を行い、「北海道」の命名者としても知られています。明治維新後には全国各地の探検・開拓を行い、大台ヶ原へは明治18年(1885年)に最初の登山を行ったあと3年にわたり登山しています。西大台には本人の遺言に従い、松浦武四郎の分骨碑が建てられています。

  

【松浦武四郎分骨碑】

 大台ヶ原を歩く際には、自然の風景だけでなく、大台ヶ原を取り巻く歴史にも目を向けていただければ、これまでと違う楽しみ方が見つかるかもしれません。今年の大台ヶ原ドライブウェイ開通は、4月20日(木)の15:00です。ぜひ、大台ヶ原へ、自然や歴史を楽しみに訪れてみてください。

 ※松浦武四郎分骨碑へ行くためには西大台利用調整地区への立入の手続きが必要です。手続きについては以下をご確認ください。

 http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html

 また、本日でアクティブ・レンジャーとして最終日になりました。皆さま今までありがとうございました。

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2017年01月20日霧氷

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 本格的な冬を迎え、冷え込みが厳しくなってきました。大台ヶ原やその周辺では冬にしか見ることのできない景色があります。それが霧氷(むひょう)です。下の写真が霧氷で、昨年11月にドライブウェイ沿いで撮ったものです。

 霧氷は霧や空気中の水蒸気が風によって樹木などにぶつかり、水分が付着・凍結したものです。遠くから眺めると真冬に桜の花が咲いているように見え、とても幻想的です。

 大台ヶ原は昨年12月1日にドライブウェイが閉鎖しており、道路が再開する4月下旬にはもう霧氷はなくなってしまいます。このため、今年の11月下旬まで霧氷を見に行くことはできません。しかし、台高山脈(だいこうさんみゃく)北端の高見山(たかみやま)やその東部に位置する三峰山(みうねやま)では、1月上旬から2月下旬の間の土・日・祝日に霧氷を見に行くための公共バスが近鉄榛原(はいばら)駅から各登山口まで運行しています。また、大峰山系の和佐又山(わさまたやま)と観音峯(かんのんみね)では1月下旬から2月中旬の間の土・日・祝日に公共バスが近鉄の八木、橿原神宮、大和上市駅から各登山口まで運行しています。高見山・三峰山・和佐又山は登山口から片道2時間ほど、観音峯は片道1時間半ほどの行程になります。

 もちろん、厳冬期の登山ですのでアイゼンなどの雪山装備や事前の登山計画の提出が必要です。しっかりと準備を整えた上で高見山や三峰山、和佐又山、観音峰に霧氷を見に行ってみてはいかがでしょうか。

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2016年12月21日吉野の名産「柿の葉寿司」の紅葉

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 冬至も来まして、寒さもひとしおの季節です。炬燵にみかんは冬の定番だと思っています、吉野自然保護官事務所の青谷でございます。

 皆さんは、吉野の名産と聞いて何を思い浮かべるでしょう?吉野葛、杉や檜を使った木工製品等々ありますが、私が一番に思い浮かべるのは柿の葉寿司ですね。柿の葉寿司は吉野だけでなく、奈良県各地にお店があり、それぞれのお店で作り方が違っているので、お店毎の味を楽しめます。食べ比べてみるのもなかなか乙なものですよ。

 私が赴任したての頃、行きつけのスーパーマーケットで、柿の葉寿司の材料(酢で〆た鯖の薄切りや塩漬けにした柿の葉)が鮮魚コーナーに並んでいたり、別の所で柿の葉寿司を作るための調理器具(杉で作られた箱)が売られたりしているのを発見し、家庭でも作れるものなのかと驚いたものです。秋の紅葉の季節には、写真のように柿の葉寿司も紅葉したりします(お店によっては、緑の葉のままの所もあります)。私は毎年楽しみにしていて、今年も紅い柿の葉寿司に舌鼓を打ちました。

 皆さんも、吉野にお越しの際は是非味わって、自分好みの柿の葉寿司を探してみて下さい。

柿の葉寿司紅い柿の葉寿司

続いては、吉野熊野国立公園関連のお知らせをさせて頂きます。

①吉野熊野国立公園指定80周年&拡張記念パートナーシップイベントについて

 国立公園関係市町村で開催される、11月1日~2月28日までのイベント一覧が更新されました。近畿地方環境事務所のホームページ「http://kinki.env.go.jp/calender11_2.pdf」から確認できます。冬の時期ならではのイベントもありますので、是非ご覧になって下さい。

②吉野熊野国立公園Facebook

 吉野、熊野、田辺の3つの自然保護官事務所のレンジャーとアクティブ・レンジャーが、吉野熊野国立公園の情報配信をしています。https://www.facebook.com/吉野熊野国立公園-517635898422732/?ref=bookmarksにて、綺麗な写真や海中の映像なども見られます。

③環境省インスタグラム

 環境省では、全国の国立公園から選りすぐられた写真を投稿しています。各地の自然保護官事務所勤務のレンジャーとアクティブ・レンジャーによる珠玉の作品の数々を楽しんで下さい。

アカウント名:nationalpark_japan

https://www.instagram.com/nationalpark_japan

ぜひ、こちらもご覧になってみてください。

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2016年11月30日八経ヶ岳から見る大台ヶ原

吉野熊野国立公園 井藤大樹

 11月16日、近畿最高峰である標高1915mの八経ヶ岳(はっきょうがたけ)まで歩道の整備に行ってきました。当日は快晴だったことに加え、前日に降った雨が空気中の塵を洗い流してくれたこともあり、山頂からは遥か遠くまできれいに見渡すことができました。八経ヶ岳から東側を見ると、大台ヶ原を望むことができます。下の写真をご覧ください。ドライブウェイや日出ヶ岳(ひでがたけ)、正木嶺(まさきみね・正木峠(まさきとうげ))が見えるのですが、それぞれがどこか分かるでしょうか。地形図を片手に探してみてください。正解は日記の最後に示してあります。


 さらに、北東方角を眺めると、山上ヶ岳(さんじょうがたけ)、竜ヶ岳(りゅうがたけ)、大普賢岳(だいふげんだけ)、小普賢岳(こふげんだけ)、日本岳(にほんだけ)が一望でき、壮観の一言でした。


 冒頭の質問の正解を以下に示します。点線がドライブウェイ、矢印で日出ヶ岳と正木嶺(正木峠)を示しています。


 正解できましたでしょうか。大台ヶ原を遠くから眺めると、山の形や他の山との位置関係が実感できます。今年の登山シーズンは、大台ヶ原ドライブウェイの冬期閉鎖(12月1日15時より)に伴い終了しておりますが、皆さんも今後、大台ヶ原近隣の山に登った時には大台ヶ原を眺めてみてください。見る角度や時間・季節で様々な表情を見せてくれます。また、家に帰ってから山で撮影した写真を地形図と見比べてみるのも山の楽しみの一つではないでしょうか。

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2016年09月30日近畿の屋根「大峰山脈」

吉野熊野国立公園 青谷 克哉

 9月は長月。その由来は夜がだんだんと長くなってくるので「夜長月」が短くなったとか、雨の多い時期故に「長雨月」から転じてなど諸説言われます。夜は長くなっても、睡眠時間はいつも同じ、吉野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの青谷です。

 まだまだ所によっては暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?不意の高温にご注意下さい。


 8月11日は、「山の日」ということでよしくまの山々も大いに賑わったものと思います。私も、大台ヶ原にて記念イベントなど手伝っていたのがつい最近と思っていたらもう9月も終わりです。なんとも早いものです。

 

 さて、2016年吉野熊野国立公園盛り上げよう第三弾は、大峰山脈をご紹介いたしましょう。

 大峰山脈は紀伊半島のほぼ真ん中に位置し、奈良県吉野山と和歌山県熊野本宮大社を繋ぐ大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)が通っています。国立公園のみならず、ユネスコエコパーク、世界遺産(紀伊山地の霊場と参詣道)にも登録されています。

 近畿最高峰といえば八経ヶ岳。標高1915m、オオヤマレンゲの自生地があり、植生保護のために防鹿柵を設置しています。開花時期(7月頃)には、真っ白な美しい花を見ることができます。左が弥山から見た八経ヶ岳、右がオオヤマレンゲです。

 大峯修験の根本道場大峯山寺を有する山上ヶ岳は、今も多くの修験者が訪れます。山に漂う雰囲気も、他とは違うものを感じました。心が引き締まるというか、凛とした空気といいますか、やはり霊場という雰囲気でしたね。弥山には立派な山小屋があります。近くには公衆トイレもあり、管理人の方が綺麗に保ってくれています。釈迦ヶ岳山頂では釈迦如来の像が祀られています。この釈迦如来像ですが、大正13年に強力を生業としていた岡田雅行が、一人で担ぎあげたといわれています。すごいですね。釈迦ヶ岳北側には仏生ヶ岳があります。ちなみに、釈迦ヶ岳は釈迦如来の住むこの世界とは別の所とされています。今までもこれからも、多くの人々がここで祈りを捧げるのでしょう。

写真は左から大峯山寺、弥山小屋、釈迦如来像です。

 このように、様々な山が連なる大峰山脈は「近畿の屋根」ともいわれ、今も多くの登山者を引きつけてやみません。これからは紅葉も美しい季節になりますので、秋のトレッキングに訪れてはいかがでしょうか?

 

 所によっては危ない道もありますので、ルールをしっかりと守り、万全の体調と装備でもって、どうぞお気を付けて歩いて下さい。

 それでは、今回はこのへんでご機嫌よう。


八経ヶ岳から仏生ヶ岳へ至る登山道から見える風景


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