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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大峯百選 其の拾参 【植物】

2011年03月16日
吉野
 皆さん、こんにちは。
まだまだ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回も忘れた頃にやってくる「大峯百選 其の拾参」として、以前の日記(※)に引き続き、大峯を彩る植物たちをご紹介したいと思います。
(※)2010年12月21日 「大峯百選 其の拾弐 【植物】」をご参照下さい。

 まず、足元を彩る植物をご紹介します。

写真:ワチガイソウ(ナデシコ科)

 上の写真は、ワチガイソウという植物です。どこにでもありそうな小さな雑草のように見えますが、よく見ると純白の綺麗な花を咲かせています。この植物は、漢字で「輪違草」と書きます。なぜこんな名前かと言うと、昔、この植物の名前が分からなかったため、印をつける意味で「輪違い印」を付けておいたところ、そのまま「輪違い草」になってしまったそうです。
※「輪違い印」とは・・

この様な模様のことです。(広辞苑 第4版2762頁より)

 次は、秋を彩る植物です。

写真:フウリンウメモドキ(モチノキ科)

 これは、フウリンウメモドキという植物です。秋にたくさんの赤い実を付けて山を彩ります。この植物の名前の由来は、風鈴の様に実を垂らすウメに似た植物という意味から来ているようです。

 今はまだ寒々しい季節ですが、今年も様々な植物たちが山を彩ってくれるはずです。暖かくなったら、皆さんもぜひこの植物たちを見に来ていただければと思います。

!!お願い!!
国立公園内では、訪れる多くの人々の為にも、植物の採取はご遠慮下さい。この地域の良さをより多くの人々と分かち合えるよう、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。