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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 田辺

11件の記事があります。

2018年08月03日「よしくまアドベンチャーinウミガメ調査隊になろう!」を開催しました

吉野熊野国立公園 中村千佳子

 みなさん、こんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、7月7日(土)・13日(金)・16日(月・祝)にみなべ町で子どもパークレンジャー事業「よしくまアドベンチャーinウミガメ調査隊になろう!」を開催しましたので、ご報告します。

 今回のアドベンチャーは、地域の子どもたちにアカウミガメの産卵観察や調査体験を通じて、自然に対する興味を持ってもらい、改めて地域の自然に目を向けるきっかけになることを目的として開催しました。当日は12名の子どもたちが参加してくれました。

   

座学の様子   講師の説明

 座学の様子

 第1回目は、吉野熊野国立公園の千里の浜に上陸・産卵するアカウミガメの生態と関係者による保護活動・調査について学びました。子どもたちは、熱心にメモをとりながら話を聞き、手を挙げて質問をしていました。

 第2回目は、実際に浜に出てアカウミガメの産卵の観察と調査・保護活動の体験をしました。産卵の観察は母ガメの邪魔にならないよう、産卵がはじまるまで物音を立てずに静かに待たなくてはいけません。

この「待つ」ということが子どもたちにとって一番の試練でした。なぜなら、母ガメは穴を掘り始めたとおもったら止めて、別の場所へ移動してまた穴を掘る、という行動を繰り返すので、長時間待たなければならなかったからです。最終的には子どもたちの目の前で産卵がはじまりました。体験終了後、子どもたちは興奮した様子で「すぐ目の前にカメがきたよ!」と教えてくれました。

母ガメの気持ちになって穴を掘ろう   産卵の様子

 母ガメになった気持ちで穴を掘ろう          産卵の様子

 第3回目は、第2回目で観察した母ガメが今シーズン3回目の産卵であったことや、2年前にも千里の浜に上陸していたことについて学びました。

 その後、母ガメの気持ちになって昼間に上陸しない理由を知るために穴掘り体験をしました。子どもたちは一列に並んで母ガメのように手足を使って穴を掘りますが、砂が熱くてなかなか深く掘れませんでした。講師がお手本に穴を早く深く掘ったのを見て子ども達は驚くとともに悔しそうでした。

 そして、みんなで掘った穴で砂の表面と下の方の温度を調べました。表面はとても熱いのに、下の方は冷んやりとしていていました。

 講師から、昼間は砂浜が熱すぎて産卵に上陸しないことや子ガメの性別は砂の温度で決まることを学びました。

手本に穴を掘る講師   集合写真

                          集合写真

 子どもたちからは「浜を歩いたとき、砂に足が埋まって歩きにくく、産卵のパトロールをしている人は大変だなと思った。」「毎晩、パトロールする人は凄いなと思った。昼の砂浜はとても暑いけど穴を掘ると中は冷たかった」「みなべ町に住んでいるがウミガメの産卵を見たのは初めてだった。必死に産んでいる感じがして感動した。」「どんなふうに穴を掘って卵を産むのかよくわかった。自分で海に行ったときにも探せたらいいなと思った」などの感想が寄せられました。

 これらの経験を通して、子どもたちには自然の中で遊ぶだけでなく、一歩踏み出して考える事でアカウミガメの調査や保護活動に関心を持ち、自然を守り残していく気持ちにつながってくれるといいなと思いました。

 次回のよしくまアドベンチャーもお楽しみに!

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2018年07月10日よしくまアドベンチャー in 江須崎のふしぎを開催しました

吉野熊野国立公園 田辺 中村千佳子

 みなさんこんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。

7月に入り、事務所近くの海水浴場では海開きとなり、海水浴を楽しむ人たちが気持ちよさそうに泳ぐ姿を見かけるようになりました。すっかり夏本番です。

夏の白浜すさみ町江須崎の沿岸部       (夏の白良浜)                  (すさみ町江須崎) 

 さて、7日1日(日)にすさみ町で開催した子どもパークレンジャー事業「よしくまアドベンチャーin江須崎のふしぎ」についてご報告したいと思います。

 今回のアドベンチャーは、江須崎の磯の生き物を、遊びながら観察・実験することで身近にある自然に対して興味を持ってもらい、ふれあう機会を作ることを目的として開催しました。当日は梅雨の晴れ間でとても蒸し暑かったのですが、17名の元気なこどもたちが参加しました。

江須崎の海岸で磯へ行く前の注意事項を説明網で魚を捕まえた子ども

                    (磯へ行く前の注意)            (さっそく、捕まえたよ)

 

 観察時の注意を聞いてから、子どもたちはどんな生き物がいるか調査する為、潮だまりへ向かいました。石をめくって隠れているカニを探したり、たも網で魚を捕まえたり、一生懸命探していました。

仲間と協力して魚を追い込む①仲間と協力して魚を追い込む②

 

(仲間と協力して魚を追い込む)

 また、江須崎には国の天然記念物に指定されている「オカヤドカリ」も生息しています。子どもたちはすぐに見つけ、初めて見る小さくて可愛らしい江須崎の住人に顔をぐぐっと近づけて観察していました。

 時間が経つにつれ、段々と行動が大胆になり、ナマコを捕まえるべく潮だまりに腰まで浸かっている子どももいました。とても暑かったので気持ちよさそうでした。

夢中で潮だまりへ入る子みんなで捕まえた生き物

     (夢中で潮だまりへ入る子)           (みんなで捕まえた生き物)

 

 午後からは、海の学習館にて捕まえた生き物を調べました。

捕まえた生き物を調べます①捕まえた生き物を調べます②

(捕まえた生き物を調べます)

 ヒトデをモニターに映して、動きを細かく観察すると、小さな足が何本もあり、それらを動かして移動している様子がよくわかります。次に針金で作った輪の上にウニを乗せ、そこをくぐり抜ける様子を観察しました。子どもたちは興味津々で椅子をモニターの近くまで移動し、その様子を見ていました。それから捕まえた生き物を図鑑等で調べて、自分の調査メモに記入してまとめました。

 子どもたちからは「オカヤドカリを初めて見て嬉しかった」「他の学校のお友たちができて嬉しかった」「磯のいきものに触れておもしろかった」等の感想が寄せられました。

 参加した子どもたちの大半は江須崎を訪れたのが初めてで、磯の生き物とふれあう経験をしたことのない子どもたちでした。子どもたちはまだまだ磯の生き物たちと触れ合っていたかった様子で、また家族を連れて遊びに来てくれるといいなと思いました。

 次回は、よしくまアドベンチャー inウミガメ調査隊になろう!の様子をご報告したいと思います。

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2018年01月12日よしくまアドベンチャーin神島でおそうじカヤック

吉野熊野国立公園 中村千佳子

 皆さんこんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。

新しい年もよしくまの豊かな自然を皆さんにお知らせしていきたいと思っております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


 さて、12月3日(日)に田辺市で開催した「よしくまアドベンチャーin神島でおそうじカヤック」についてご報告します。

 今回のよしくまアドベンチャーは、地域の子ども達に普段は上陸することのできない神島にシーカヤックで渡る機会を提供することで、神島の自然や文化について学び、地域の豊かな自然やその恵みに目を向けるとともに、海岸部の漂着物を回収し、海域の抱える環境の課題に触れ、考えるきっかけとして頂くことを目的として開催しました。当日は近隣の市町から7組14名の親子が参加しました。

 まず、シーカヤックの漕ぎ方や諸注意を講師に教えてもらいました。

シーカヤックの説明

 教わった漕ぎ方を湾内で練習し、いよいよ神島へと向かいました。この日は外海もとても穏やかで風もなく、ベタ凪で最高のコンディションでした。参加者全員、シーカヤックに乗るのは初めてでしたが、漕ぎ方にもすぐに慣れ、水面で休んでいる鳥を観察しながら、海からの田辺の山並みを眺めて、「とても気持ちがいいね」、「景色がきれいだね」と話していました。

湾内で練習中                   神島が見えてきました

到着しました                   清掃中

 神島へ上陸すると沢山の漂着ゴミがあり、「どんなゴミが、どれくらいあるか」を記録しながら清掃活動を行いました。

集まったゴミ                   集合写真

 ゴミを清掃する中感じたことは、ペットボトルや発泡スチロール、ビニール袋など日常生活で一人一人が気をつければ少なくできるゴミが多かったことです。

 清掃後、地域の子ども達でも中々見る機会のない、島内に自生するハカマカズラを皆で観察しました。和歌山県はハカマカズラの分布域の北限であり、この種の存在をもって南方熊楠が強く島の保存活動をしたことは有名です。市内にある神島高校の校章にもハカマカズラが使われています。子ども達も初めて見るハカマカズラに興味津々でした。

 その後、集めたゴミを皆で分別しながら袋に入れた後、シーカヤックに乗せて出発地点へ戻りました。

これらの経験を通して参加者からは、「シーカヤックは漕ぐのが難しかったけど楽しかった」、「普段行けない神島へ行けて嬉しかった」、「ゴミが神島に漂着していることが良く分かった。これからゴミを捨てるときに気を付けたい」、「海がとてもきれいで、シーカヤックを漕いでいるときに海底が見えた。魚が泳いでいるのが見られて嬉しかった」などの感想が寄せられました。

 これからも、地域の子ども達が色々な体験をしながら、豊かな自然にふれあう機会を作っていきたいと思います。

注:神島は、田辺市の管理により上陸が禁止されています。今回は市の許可を得て上陸しました。

  また、神島は、国指定天然記念物、吉野熊野国立公園第1種特別地域に指定されています。

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2017年12月08日よしくまアドベンチャーin対の浦でジオのアート

吉野熊野国立公園 田辺 中村千佳子

 皆さん、こんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。

寒い時期になり、事務所近くの里山には、旅する蝶で知られる「アサギマダラ」が飛来しました。

 こちらの個体にはマーキングがされており、移動距離を調査中のようです。

アサギマダラ

 さて、今回は11月19日(日)に和歌山県白浜町の対の浦で開催した子どもパークレンジャー事業、「よしくまアドベンチャーin対の浦でジオのアート」についてご報告したいと思います。

 19日は寒波の影響で気温が下がり、寒い朝となりましたが、"子どもは風の子"と言われるのも納得の元気な17名が参加してくれました。参加者全員が対の浦は行ったことのない場所との事で、これから始まる1日に期待感いっぱいで出発しました。

対の浦                     浜まで移動

 浜まで2班に分かれ移動した後、4グループに分かれてジグソーストーンというネイチャーゲームをしました。
 砂に描いた○□△といった図形の中に拾い集めた石をパズルのように隙間なく詰めていくゲームです。

石を敷き詰めています              ジグソーストーン完成

 子ども達は丸や四角や不思議な形の石、大きくて一人では持てない石など、色々な石をグループで協力して集めました。中にはサンゴのかけらを拾った子や漂着ゴミの中から見つけた油性マーカーで石に顔を描いている子もいました。
 完成したパズルの中の石を観察し、石が砂や泥からできていることや、生痕化石(せいこんかせき:いきものが生活していた痕跡が地層に残ったもの)を見つけました。

ビンゴ用紙                    フィールドビンゴ中

 パズルの次は、フィールドビンゴをしました。普通のビンゴと違い、フィールドビンゴのカードには、数字ではなく自然の中にある色々な色、不思議な形、音など目や耳や手など様々な感覚を使って探すフィールドの中のアイテムが書かれています。子ども達はグループで協力してアイテムを探しに行き、ビンゴすると戻ってきてリーダーに伝えました。顔のように見える貝やイカの骨を持ってきたり、ハートの形をした岩のくぼみをみつけたり、アイテム全部に丸がつきました。

 講師の先生から、これらのゲームを通じて、この場所が長い年月をかけて波に浸食されて作られた浜だと教えてもらい、私達の暮らす大地の成り立ちについて学びました。

ハートの形をした岩の窪み(波の浸食)

 子ども達からは、「来年も参加するからまたやってね!」、「この場所には初めて来たけど不思議な形の地層や石があって面白かった」、「津波によって形作られた岩の形が面白かった」、「フィールドビンゴをしてハートの形がまわりに沢山あるのに気づいた」等の感想がありました。

 次回は12月3日(日)に開催した「よしくまアドベンチャーin神島でおそうじカヤック」の様子をご報告したいと思います。

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2017年09月27日よしくまアドベンチャー in 鹿島でシュノーケル

吉野熊野国立公園 中村千佳子

 皆さんこんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。

9月に入り風が涼しくなり、栗の実が落ちる季節となってきました。

栗の実

 

 さて、先日告知させていただきました海中イベント「よしくまアドベンチャー in鹿島でシュノーケル」を8月26日(土)に開催しましたので報告します。

 今回のイベントは、和歌山県みなべ町鹿島にてシュノーケリングで海中景観を楽しむことを通じて、国立公園に指定されている本地域の豊かな自然とその恵みに目を向けてもらうことを目的として開催しました。当日は、地元の小学3年生~6年生までの児童21名が参加してくれました。

船に乗って鹿島へ                 さあ海へ!

ソラスズメダイとソフトコーラル          何が見えるかな?

 

 最初は不安そうだった子ども達も、泳ぎはじめると海中の生き物を見つけ、「わー!お魚いっぱい!」と楽しそうな様子で観察していました。報告会では 「たくさんの生き物がいて海から上がりたくなかった。もっと鹿島で観察したかった。きれいな海を大事にしたい。」や、「サンゴやウニ、ソラスズメダイやメジナがたくさんいた。鹿島には海食洞があるのをはじめて知った。」といった感想を聞くことができました。
 子ども達が、この体験をきっかけに、地元の豊かな海を大切にし、未来に残していく事を考えてくれると嬉しいです。

集合写真

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2017年07月20日よしくまの海

吉野熊野国立公園 中村千佳子

 こんにちは 田辺自然保護官事務所アクティブレンジャーの中村です

 7月に入り、和歌山県も30度を超える真夏日が続いていますが、吉野熊野国立公園の田辺地域には、暑さを忘れさせてくれる、静かできれいな海が広がっています。

 さて、田辺自然保護官事務所では、田辺の海域においてサンゴの健康状態やサンゴを食害する動物の生息状況を調べるモニタリング調査を6回実施しました。

 田辺の海域では、天神崎周辺のエンタクミドリイシ群集や沖島周辺のクシハダミドリイシ群集等、 まとまった規模のサンゴ群集を見ることができます。今回は沖島周辺の海中の様子をご紹介します。

沖島の灯台                   マメダワラ

クシハダミドリイシ               ソラスズメダイと調査員

 沖島の白灯台周りの水深3m~5mの海中では、暖流である黒潮の影響を受けることから、クシハダミドリイシ、エンタクミドリイシ、ニホンミドリイシ、スギノキミドリイシ等からなる世界最北のサンゴ群集と、そこに生息するカラフルな熱帯魚を沢山観察することができます。また、田辺の海域では 熱帯性の生物からなるサンゴ群集のみでなく、温帯性の生物からなる藻場といった多様な環境で様々な生態系が成立しているのが特徴です。

ウミウサギ

 サンゴ群集の中を観察していると、水底に白と黒の貝を見つけました。これは「ウミウサギ」と呼ばれる巻き貝の仲間で、浅海のサンゴ礁域に生息します。白い部分は卵形の殻で、黒い部分は殻をとりまく身(み)の部分です。殻は貝細工や首飾りの材料にもなります。真っ白で名前のとおり海のウサギみたいでした。

 田辺自然保護官事務所では、8月に小学3年生~6年生を対象に「よしくまアドベンチャーin鹿島でシュノーケル」というイベントを開催します。

 是非この機会に吉野熊野国立公園「よしくま」の美しい海の中を一緒に観察しませんか。

「よしくまアドベンチャーin鹿島でシュノーケル」詳細はこちら↓

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2017年06月02日よしくまアドベンチャーin鳥の巣半島いきもの調査隊!

吉野熊野国立公園 田辺 中村千佳子

 こんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。

 5月27日(土)に和歌山県田辺市新庄町にある鳥の巣半島で「よしくまアドベンチャーin鳥の巣半島いきもの調査隊!」という自然観察会を行いましたので、その様子をご紹介いたします。 

 鳥の巣半島は照葉樹林に覆われ田畑が点在する小さな半島ですが、田畑に水を送るため約40個のため池があり、枇杷(びわ)が人気の特産品です。また、半島にある泥岩岩脈は日本最大規模であることから、国の天然記念物にも指定されています。

 今回は、ため池にどのような生物が暮らしているかを調査するため、講師をお招きして約15名の親子に調査に参加していただきました。

 ため池までの道中には、枇杷にたくさん実がなっていて、参加者も「美味しそうだね。」と眺めていました。また、海岸では、打ち上げられたウミガメの骨を発見した子どもたちが大興奮でした。

ため池までの道中にいくつもある枇杷       ウミガメの骨

 いよいよため池に到着し、前日に仕掛けたわなを引き上げます。

 子どもたちがわなをおそるおそるのぞきこむと・・。いました! 

 外来種のアフリカツメガエルです。アフリカツメガエルは、アフリカ中南部原産ですが日本の気候にも適応しており、水が凍らない限り生きています。実験動物やペットとして輸入され現在も流通していますが、日本国内で野生下での定着が確認されているのは、鳥ノ巣半島以外に千葉県の利根川下流域周辺のみとなっています。

 13個のわなに沢山のアフリカツメガエルが入っていて、子どもたちは「わー!一杯いる~!気持ち悪―い」と悲鳴にも似た声をあげていました。

 もちろん外来種の問題はただ気持ち悪いだけでなく、侵入した先で元々いたヤゴやゲンゴロウといった里地のいきものを捕食して、生態系のバランスを崩してしまう等の深刻な状況を引き起こしてしまうことにあります。田辺自然保護官事務所では、鳥の巣半島の生物多様性の保全のため、アフリカツメガエルの防除に対する地域の主体的な取組を支援する事業も実施しています。

仕掛けたわなを引き上げています         アフリカツメガエル

捕まえたいきものを講師に見せる参加者       田んぼの観察

 はじめは、虫やカエルに触るのを嫌がり、トンボもなかなか捕まえられなかった子どもたちも、次第に積極的になり、自分で捕まえたいきものの名前を講師の先生に聞きにいく姿も見かけられ、微笑ましくもありました。今回の鳥の巣半島いきもの調査隊!の子どもたちには、この体験をきっかけに、半島内の外来種問題を身体で感じ、生物多様性を保全する事の大切さを考えてくれるようになると嬉しいですね。

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2016年09月01日☆☆第2弾!よしくまアドベンチャーinニシザキサンゴ☆☆

吉野熊野国立公園 都築真子

こんにちは!よしくまアドベンチャーinえすざきに引き続き、第2弾は「よしくまアドベンチャーinニシザキサンゴ」です。今回のアドベンチャーは、小学校5年生から高校生を対象に、みなべ町の港から船に乗ってサンゴが見られる人気のダイビングスポット沖島(おきのしま、通称:ニシザキサンゴ)へ行ってスノーケルをします。
※詳しくはこちら⇒ちらし
 


ニシザキサンゴの海中風景

他にも周辺の海域では、こんな生き物が生息しています。

そして、これが希少なオオカワリギンチャク。みなべ町沖の海域が県指定の文化財(天然記念物)に指定されており、自然公園法で採取が禁止されています。

※ちなみに、水深40m付近に生息しているため、スノーケルでは見ることができません。

 


こんな美しい海でスノーケルを楽しんだ後は、みなべ町の海でとれた「おいしいお魚」と世界農業遺産にも認定されているみなべの「梅ジュース」のふるまいもご用意しております!

申込期限は9月14日(水)17:15まで(先着順)となっております。みなべの海と山の恵みを堪能できるめったにない機会です!みなさんぜひお申し込みください。

☆☆みなべの見どころ☆☆
 遠方からお越しの皆様。イベントの前後にご家族で観光されてみてはいかがでしょうか。

 

○千里の浜(せんりのはま)


みなべ町は、アカウミガメの産卵地日本一を誇り、千里の浜の美しい環境を守って、卵から孵ったアカウミガメの赤ちゃんが無事海に旅立って行ける様に見守っています。

 

○鹿島(かしま)


鹿島はみなべ町の沖合いに浮かび、古代から神の島として崇められてきました。この地の自然の歴史を知る事が出来る大変貴重な森林として、その姿を絶やさぬ様、地元の住民によって現在も大切にされています。
鹿島へは、南部漁港より渡船で渡る事ができます。

 

○小目津公園(こめづこうえん)


千里の浜の隣にある小目津浜に面した、広々とした公園で、みなべの海を一望することができます。


園内を歩くと、たくさんの小石が集まって出来た様な不思議な石を見る事ができます。このように細かな石が集まってできた石を「さざれ石」といいます。


○うめ振興館


日本最大の「うめ」の生産地に発展したみなべ町。
うめ振興館では、年中満開の梅園をご覧いただける「南部梅林」のパノラマ展示や梅干しの科学と神秘の謎を解くサイエンスゾーン、梅はどこから日本にやって来たのか?日本人と梅との深い関係など、梅にまつわる興味深い謎や事柄をわかりやすく展示解説しています。

他にもみなべ町には、たくさん見どころがあるので詳しくは、みなべ観光協会HPをご覧ください。⇒http://www.aikis.or.jp/~minabe/index.html


写真提供:来住尚登さん、ダイビングサービスサンマリン、みなべ町、みなべ観光協会

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2016年08月04日スノーケル体験 in 白浜

吉野熊野国立公園 田辺 都築真子

 こんにちは!田辺自然保護官事務所の都築です。夏真っ盛り!みなさんいかがお過ごしですか?私は、当事務所に着任してから、すっかり海に魅了され、7月にダイビングのライセンスを取得しました。 

 

 ダイビングというと難しいイメージがあり、できるか不安な方も多くいるかと思いますが、もうひとつ海中の景色を楽しむスポーツにスノーケルがあります。

 

 7月24日から8月28日の毎週日曜日(8月14日を除く)に、白浜で特定非営利活動法人自然体験学習支援センターが、子どもを対象としたスノーケルによる海洋環境学習体験実習を行っています。先日、そのうちの1回にスタッフとして参加してきました。このイベントは、吉野熊野国立公園80周年&拡張記念パートナーシップイベントにもなっています。(パートナーシップイベント一覧はこちらをご確認ください⇒:一覧)

 

 参加した子供たちは、海で泳いだことはあるけどスノーケルをするのは初めてで、白浜の海中を見てとても楽しんでいました。終わりに近づくと「まだやりたい!」とみんな口をそろえて言っていました。海からあがった後もなかなか海から離れず、磯で生き物や海のカニや貝を探して遊んでいました。

 この体験を通して、白浜の海の豊かさを感じ、自然の中で遊ぶ楽しさを知ってくれたかなと思います。また、新しい友達もできて、夏休みの良い思い出になったとのではないでしょうか。

 

 イベント後の「またやってみたい!」「楽しかった」と言う子供たちの笑顔が素敵でした。このようなイベントをきっかけに、自然を好きになって、自然の中で遊んでくれる人がもっと増えればうれしいですね。

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2016年07月21日アフリカツメガエル

吉野熊野国立公園 田辺 都築真子

 みなさん、こんにちは。今週から小中学校では夏休みが始まりましたね。

梅雨の間、みなさんも耳にされたかと思いますが、窓を開けると雨の音と共に聞こえてくる音といえば・・・カエルの鳴き声ですね。私が地球上で一番苦手な生物です。

 6月に、田辺市の鳥ノ巣半島のため池に生息している外来種『アフリカツメガエル』の現地調査に行ってきました。環境省 田辺自然保護官事務所が地域の自然保全団体とともに行うグリーンワーカー事業の一環です。下の写真がアフリカツメガエルです。かわいいと言われる方も多くいらっしゃるようですが、みなさんはいかがでしょうか?

 アフリカツメガエルは、一生を水中で過ごす生物で、アフリカ中南部原産ですが日本の気候にも適応しており、氷点下にならない限り生きています。

 実験動物やペットのえさとして輸入され現在も流通していますが、日本国内で野生下での定着が確認されているのは、国内では鳥ノ巣半島以外に千葉県の利根川下流域周辺だけです。そのため、詳しい生態はわかっていない状態です。

 当日は、自然環境研究センターの戸田光彦主席研究員を招き、地元の関係者20名程度が集まり防除検討と調査を行いました。

 鳥ノ巣半島は、入り組んだ海岸線に囲まれ、小規模な水田や梅畑、ため池、タブノキやスダジイ等の二次林が点在しており、里地里山の景観が成立している地域です。神社合祀令で有名な南方熊楠ゆかりの神島を眺望できる場所もあります。

 この鳥ノ巣半島で、平成19年に地元の写真家・内山りゅう氏により初めてアフリカツメガエルが確認され、その後、生息場所が広がり、今では半島に37あるため池のうち21箇所でみられるようになりました。水生昆虫などの在来種の捕食といった生態系への影響が心配されています。

 平成26年からは地元の中学校・高等学校の生物部が防除に取り組んでおり、現在までに、約2000匹も捕獲しています。しかし、今回の調査で、息継ぎに上がってくるカエルの成体や幼生(いわゆるオタマジャクシ)が何匹も確認され、夕方に一部のため池に9つのわなを仕掛け、翌朝回収に行くと、約100匹ものカエルが入っていました。

 捕獲したカエルの内容物を調べたところ、驚いたことに胃の中からは同種のカエルがでてきて共食いが確認されました。その他にも、今までに、オタマジャクシやネズミとみられる哺乳類やヤゴ、マツモムシなどの昆虫も見られています。

 

 今後は、戸田主席研究員のアドバイスをもとに、中学校・高等学校の生物部や地元の方々と共に協力し、防除に向けた取り組みを進めていきたいと思っています。そして、私自身も、この機会に、もう少し積極的にカエルに向き合い、カエルを克服して、どんな自然の中でも、どんな生き物でも対応できるアクティブ・レンジャーを目指してがんばりたいと思います。

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