ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

吉野熊野国立公園 熊野

347件の記事があります。

2018年11月01日イベント報告

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

 こんにちは、熊野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの岩田です。

11月となり、朝夕冷え込む季節となりましたね。

前回案内させていただいた「地球の息吹を感じよう!荒船海岸 耳の鼻」イベントの実施報告をさせていただきます。

 10月8日(月・祝)、たびかさなる台風襲来で、開催前には、何度も天気予報とにらめっこをしながらも、快晴の下、開催することができました。

「耳の鼻」とは荒船海岸の突端にある地名で地形図でも確認できますが、耳なのか鼻なのかとても不思議な名前の地名で興味がわきます。

「耳の鼻」って、聞いたことはあるけれど行ったことがないという方や、この地にもう一度行ってみたかったという地元の方々など参加者19人全員が浦神から荒船海岸までの山道を踏破し、地球の息吹!まさしく「よしくま」の醍醐味(だいごみ)を体感していただくことができました。

浦神から荒船海岸までの山道はかつて、地元の漁業、炭業や農業の営みを支える日々の生活道でしたが、漁業は船での操業となり、今ではほとんど使われなくなりました。その山道を1時間ほど歩き、眺望のきく場所で目的地の「耳の鼻」を確認しました。

耳の鼻の眺望

 海岸に降りて、歩くと地層が斜めに傾いた岩石が見られます。講師の先生の解説では1700万年前に前弧(ぜんこ)(かい)(ぼん)()()()(海底のくぼ地)に堆積した地層できた岩石が、地殻変動によって流動し、斜めに傾いてできたということです。

海岸沿いを歩く

 海岸沿いをさらに30分ほど歩き、「耳の鼻」をめざしました。

耳の鼻の入口と思われる場所で、「え?ここが耳の鼻?」と思いながら進んでいくと、まさしく吸い込まれそうな鼻の穴が視界に入ってきます。皆さん「わぁすごいね!」の一言でした。

普段はあまり立ち入ることのない、荒波にもまれ浸食されながらも大自然がそのままの状態で残された、5つの穴がある圧巻の海蝕(かいしょく)洞門(どうもん)(補足1)を通り抜けました。

海蝕洞門内

 解説を聞きながら節理(せつり)(割れ目)と断層(だんそう)(ずれ)が入り組んだ岩石を観察した後、隆起し、厚い泥岩と砂岩層の中で固まりきらないうちに褶曲(しゅうきょく)(補足2)ができた層内褶曲の岩石上で、傾きのポーズで記念撮影を行いました。

層内褶曲で記念撮影

 潮の干満の関係で、あまりゆっくりすることはできませんでしたが、帰りは台風で漂着した流木の多さを感じながら浦神湾内の海沿いを歩き、ノジュール(堆積岩中にできる硬い塊)を見つけたり、細かな石英(ガラス光沢の結晶)がちりばめられている石を観ながら、壮大な自然海岸の手つかずの大自然を満喫していただくことができました。

泥岩の中のノジュール 石英質の石

 これからも吉野熊野国立公園のすばらしいところを皆さんに情報発信できたらと思いますので、

ぜひ「よしくま」へ足をお運びください。

  補足1:波の侵食作用等で柔らかい部分の岩が削られ洞窟となったものを海食(かいしょく)(どう)と呼び、岩を貫通し、       

      トンネル状になったものを海蝕洞門と呼びます

  補足2:堆積された地層や岩体が力を受けて変形し、湾曲した構造を褶曲と呼びます。

ページ先頭へ↑

2018年09月06日秋のイベント紹介

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

みなさんこんにちは。 熊野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの岩田です。

9月に入り、まだまだ日中は残暑厳しい状況ですが・・いかがお過ごしでしょうか。

今回は、環境省近畿地方環境事務所が吉野熊野国立公園内の熊野地域で開催予定のイベントを紹介させていただきます。

きっと、よしくまのすばらしさを満喫していただけることと思います。

吉野熊野国立公園の魅力紹介:その1

タイトル:『ダイナミックな息吹を感じよう!神秘の海蝕洞荒船海岸 耳の鼻』

日時:10月8日(月・祝)10:15~14:45 

場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浦神  (浦神半島)

対象:小学4年生以上(小学生は保護者同伴)

健脚向け(往復8キロの山道と海岸線を歩くことができる方)

吉野熊野国立公園に位置する、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浦神から歩いてアクセスし、荒船海岸(浦神半島)「耳の鼻」を目指します。

地殻変動で堆積した地層が上下逆転したりしている、壮大な大地の息吹を感じさせる自然海岸を訪れ、手つかずの大自然を体感します。また半島の先端の「耳の鼻」には吸い込まれそうな?大きな洞窟があり、すばらしい奇観を楽しむこともできます。

荒船海岸耳ノ鼻チラシ.pdf

荒船海岸の奇岩(2018年6月撮影) 耳の鼻の洞窟(2018年6月撮影)  

荒船海岸の奇岩と耳の鼻の洞窟

吉野熊野国立公園の魅力紹介:その2  

タイトル:「秋のバードウォッチングin御浜町」

日時:10月14日(日)9:00~11:30

観察場所:三重県南牟婁郡御浜町市木 (下市木旧緑橋周辺)

対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)

三重県熊野市から続く七里御浜海岸に面する市木川河口周辺に飛来する野鳥を観察します。珍鳥が羽休めの場としても知られているスポットで全国から野鳥観察に来られる方もいるほどで、今年は3回目の観察会となります。昨年は小学生の参加も多く賑わいました。日本野鳥の会三重と御浜町と環境省の共催で行います。

当日お目当てのノビタキは飛来するのでしょうか。

野鳥観察会チラシ.pdf

バードウォッチングin御浜の観察会の様子(2017年10月撮影) バードウォッチングin御浜の観察会の集合写真(2017年10月撮影)

昨年の観察会の様子

今回ご案内したイベントは募集を開始しています。詳細は環境省近畿地方環境事務所HPトピックスや、宇久井ビジターセンターHPをご覧の上お申し込みください。

皆様のご参加をお待ちしております。

環境省近畿地方環境事務所URL

①『ダイナミックな息吹を感じよう!神秘の海蝕洞荒船海岸 耳の鼻』

http://kinki.env.go.jp/to_2018/post_138.html

②『秋のバードウォッチングin御浜町』

http://kinki.env.go.jp/to_2018/60in.html

宇久井ビジターセンター URL 

https://www.ugui-vc.jp/notice/

ページ先頭へ↑

2018年07月31日「よしくま」の自然情報

吉野熊野国立公園 岩田佐知代

こんにちは 熊野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの岩田です。

 植物の名前には、その植物を発見した人名、発見された地名、生育場所の特徴、形態など様々な由来があります。

 今回は、名前に「ハマ」がつく植物をご紹介いたします。

太平洋に面した吉野熊野国立公園には、海岸沿いに「ハマ」のつく名前の海岸植物がたくさん生育しています。

「ハマ」がつく植物は、海岸沿いに多く生育し、波や潮風などの影響を受けても耐えて丈夫に育つことができる植物たちにつけられた名前です。実際に触ってみると、塩分や乾燥に耐えられるように葉に厚みや毛があったり、強い潮風に耐えられるように葉が少し小さかったり、草丈が低かったりして、それぞれがその場の環境に適応できるような形態になっているということがわかります。

 和歌山県新宮市三輪崎(みわさき)にある孔島・鈴島(くしま・すずしま)では、多種多様な生物の中にハマヒルガオ、ハマウド、ハマアザミ、ハマナタマメ、ハマボウ、ハマゴウ、ハマエンドウ、ハマオモト、ハマヒサカキ、ハマダイコン、ハマナデシコ、ハマカンゾウ、ハマボッス、ハマナツメ、ハマエノコロなど名前に「ハマ」のつく多くの植物が生育し、花や実などを四季それぞれに観察することができます。

 みなさんは写真の「ハマ」のつく名前の植物を観察されたことありますか。

 紹介した植物のほかにもまだまだ名前に「ハマ」のつく植物はありますが、身近なところで観察できる「ハマ」のつく植物を探してみてください。

孔島・鈴島ハマ植物.pdf

 孔島・鈴島は、野鳥の絶滅危惧種であるウチヤマセンニュウの繁殖場所としても知られ、野鳥や植物の観察会も開催されています。また、地域の方々の散策、憩いの場としても利用されていて、すばらしい自然環境を保全するために地域で清掃活動が毎年行なわれています。

みなさんも「よしくま」にお越しの際には、磯の香り漂うこの孔島・鈴島にぜひ、お立ち寄りください。

孔島・鈴島 (野鳥&植物観察会の様子)

孔島・鈴島での野鳥&植物観察会の様子(2018年5月27日撮影)孔島・鈴島での野鳥&植物観察会の様子(2018年5月27日撮影)

孔島・鈴島の海岸 (南紀熊野ジオパーク・ジオサイト)

孔島の海岸造形             鈴島の奇石

孔島・鈴島の海岸・南紀ジオパーク・ジオサイト(2018年5月16日撮影)孔島の海岸造形 孔島の奇石(2018年5月16日撮影)

ページ先頭へ↑

2018年06月06日「熊野の自然」

吉野熊野国立公園 岩田佐知代

みなさんこんにちは、アクティブ・レンジャーの岩田です。

四季折々にすばらしい瞬間を刻む吉野熊野国立公園の海岸沿いから一押しスポットの七里御浜を皆さんにご紹介いたします。

七里御浜は、私にとって、幼い頃から波の音を聞きながら遊び育った思い出のある場所であり、ごく当たり前の見慣れた風景となっていますが、「日本の渚百選」、「日本の白砂青松百選」、「21世紀に残したい日本の自然百選」にも選ばれているなど、日本を代表する景勝地の一つです。

防風林が並び玉砂利が敷き詰められた石浜が、熊野市から紀宝町まで約22Km続き、陸からの投げ釣りを楽しみ釣果を狙う都会人が多く訪れるポイントとしても知られています。

灯篭ケ峰より七里御浜の眺め

灯篭ケ峰より七里御浜の眺め

また、絶滅に瀕したウミガメが産卵のために上陸する場所となっていることから、毎年4月には、海岸沿いの自治体、関係者、地域の方々とともに、海岸の一斉清掃を実施しています。

5月1日から9月30日までの期間は、自動車やバイク等の海岸への乗入れを規制して、ウミガメの産卵地の保護を図っています。 

波は、いつもは穏やかですが、台風襲来時等は、時として牙をむき、大波となり、海の怖さを教えてくれます。

荒波に削られて海底が急に深くなっているため遊泳禁止となっている海岸ですが、太平洋を望む雄大な海岸美を眺めながら、都会とは全く違うまったりと穏やかな時の流れを感じることができる場所です。

波打ち際で波の音を聞いてのんびり寝転んでサンシャワーを浴びたり、海に向かって石を投げたり、夜空を眺めスターウォッチングをしたり、きっとリフレッシュできること間違いなしです。さすが・・「よしくま」と感じていただけると思います。

昭和11年2月1日に先人のご尽力により国立公園の指定を受けて80年あまり、大切に保護され、守り伝えられてきた貴重な資源をこれからも後世へと繋ぐお手伝いができればと思っております。

青い海、青い空・・こんな豊かな素晴らしい大自然の中で癒されながらこの地に住んでいる贅沢さ、少しでも皆さんにお伝えできたらと思います。

ぜひ、「よしくま」へお越しください。

お待ちしております。

 

七里御浜                       石浜
夕焼け                        波
サンライズ

ページ先頭へ↑

2017年12月07日ふれあいイベント報告

吉野熊野国立公園 岩田佐知代

環境省熊野自然保護官事務所 アクティブ・レンジャーの岩田です。

1111日(土)に本宮町で開催した「吉野熊野国立公園 アユの伝統漁法を学ぶ!」のイベント報告をします。

このイベントは、熊野川流域のアユの伝統漁法である「小鷹網(こたかあみ)漁」を見学し、人と自然の関わりや環境保全についての理解を深め、自然とふれあい楽しんでいただこうと企画しました。

10月末に襲来した台風21号と22号の大雨の影響で、開催場所に作っておいた'せぎ'(竹や笹を使い、魚を集めて捕る仕掛け 写真1、2参照)」が流されてしまい、川の濁りもとれず開催が危ぶまれましたが、急遽、開催場所を変更し、講師の方に'せぎ'を作っていただいて、無事に当日を迎えることができました。

写真1 竹や笹を使って作る"せぎ"         写真2 開催場所のせぎ 

当日は、講師の先生から、アユの習性として、9月から12月に産卵のために上流から下流へと移動することやこの習性を利用した小鷹網漁について、網の種類や投げ方などの説明も受け、'せぎ'の上流に網を投げて、下流を目指して集まったアユを捕る様子を見学しました。講師に網の投げ方を教わり、実際に網投げを体験した子もいました。また、熊野川で見られる回遊魚(アユ、ウナギ、ハゼ科の魚等)、純淡水魚(コイ、オイカワ、カワムツ、アマゴ等)、河口近くの汽水域にも住む海水魚(ボラ、スズキ等)の解説もあり、きれいな川だからこそいろいろな魚が生息できることも知ってもらいました。

漁の見学の後には、アユのつかみ獲りを体験しました。子ども、大人も楽しそうに、そして必死にアユを追いかける姿は、見ていてもほほえましく感じました。

獲ったアユは、その場で焼いて試食し、新鮮なアユに舌鼓を打ちました。

地域の伝統漁法や川に生息する魚について知ったり体験したり、自然とのふれあいを楽しんでいただきました。

網の投げ方の説明                8歳の時から小鷹網漁をしている88歳の講師

小鷹網で獲れたアユ                 アユのつかみ獲り
アユを焼く                      最後に集合写真

ページ先頭へ↑

2017年10月20日よしくまの自然情報

吉野熊野国立公園 岩田佐知代

 環境省熊野自然保護官事務所 アクティブ・レンジャーの岩田です。10月中旬となりすっかり秋らしくなってきましたね。

 今回は、温暖な吉野熊野国立公園(「よしくま」)の熊野地域へやってきて冬を過ごす、昆虫をご紹介します。

 みなさんは「オオキンカメムシ」をご存知ですか?

 日本では、約1,000種のカメムシが確認されているそうですが、一般的にカメムシといえば、街灯やコンビニの窓などでよく見かける黄緑色のカメムシ(ツヤアオカメムシ)を思い浮かべる方が多いと思います。危険を感じると悪臭を放つ事から、あまり良い印象をお持ちではない方が多いのではないでしょうか?

今回ご紹介するオオキンカメムシは、アジアから日本に広く分布する熱帯系の昆虫で、濃いオレンジ色の体色に黒い模様があり、光の具合できれいに輝いて見えるカメムシです。大きさ約2~2.5cmと一般的なカメムシの約2倍の大きさで、性格はおとなしく、臭いもそれほど強くありません。多くの個体は、夏場は日本海側や内陸部で生息、産卵しているといわれています。

 ここ熊野地域では毎年、沿岸部のツバキやタイミンタチバナなど常緑広葉樹の日当たりのよい葉裏で集団越冬します。今年もすでに越冬準備が始まっていて、日本海側や内陸部から移動してきたと思われるオオキンカメムシが確認されています。

 寒い冬の間、お互い寄り添い、じっと寒さに耐えている姿がとても健気です。

越冬しているオオキンカメムシに興味がある方は、ぜひ「よしくま」の海岸部を訪れて、葉っぱの裏側をのぞいて見てください。見つけたらそっと見守ってあげてください。

 冬の熊野へお越しになる楽しみの一つとして、越冬する生物を探すのも楽しいかもしれません。多種多様な生物たちが「よしくま」地域の自然豊かな「山」「川」「海」で四季折々に過ごしています。皆様のお越しをお待ちしています。

緑色のツヤアオカメムシ 
ツヤアオカメムシ 
オオキンカメムシ オオキンカメムシの集団越冬
オオキンカメムシ

タイミンタチバナの葉裏で越冬するオオキンカメムシ

ページ先頭へ↑

2017年09月15日串本海中観察会の実施報告

吉野熊野国立公園 岩田佐知代

 環境省熊野自然保護官事務所 アクティブ・レンジャーの岩田です。

 9月に入り、熊野では日中まだまだ残暑厳しいですが、朝夕は秋の気配が感じられる今日この頃です。

 8月21・24日に開催したふれあいイベント「吉野熊野国立公園パートナーシップイベント串本海中観察会~スノーケルでサンゴの海を観察しよう~」の実施報告をいたします。

 台風等で中止が相次ぎ3年ぶりの開催となった海中観察会は、応募者多数の盛況ぶりで、大阪府、和歌山市、田辺市、新宮市、三重県等からの応募の中から厳正なる抽選の結果、21日に17名、24日に21名に参加いただきました。 

 両日ともに午前中は串本町職員によるラムサール条約湿地についての座学がありました。サンゴを保護するとともに賢明な利用をすすめるため、世界最北のサンゴの群生地として串本がラムサール条約において登録されていること、日本の太平洋側を流れる暖流である黒潮の影響でこのあたりの海域でもサンゴが生息できることなどを学びました。その後、串本海中公園センター講師から、串本の海で見られる生物について学び、海中でみられる代表的なサンゴ(クシハダミドリイシ、スギノキミドリイシ等)や魚(ソラスズメダイ、様々なチョウチョウウオ類)、危険な生物(ゴンズイ、カサゴ、ウツボ等)についてのレクチャーを受けました。休憩後には、フィンやマスク、スノーケルの使い方、注意点等のレクチャーを受け、午後からは海中観察を楽しみました。

開会式シュノーケル装着
  開会式の様子               マスク装着のレクチャー

 1回目は快晴、波、風ともに問題なく、ベストコンディションで海中観察に臨むことができ、きれいな海でソラスズメダイ、チョウチョウウオ類、メジナ、クマノミ類やクシハダミドリイシの群集などの生物を見ることができました。2日目は、快晴でしたが風と海上のうねりが発生したため、観察場所を変更しました。多少にごりはあったものの、海中のスギノキミドリイシ群集やソラスズメダイ、ニシキベラなどきれいな魚等を見て楽しんでいただきました。

 スノーケリングが初めての方からは、「思っていた以上に海中がきれいでした。かわいい魚もたくさん見ることができた。サンゴもすごかった。」と驚きと喜びの声をいただき、2回の海中観察会を無事に終了することができました。

 今後も吉野熊野国立公園のすばらしい自然の楽しみ方を皆さんに紹介していきます。ぜひ「よしくま」へ遊びにお越しくだい。

フィン装着海中観察の様子

               

  フィンの装着                 海中観察の様子

サンゴ群集ソラスズメダイとサンゴ

                 

  サンゴ群集                  ソラスズメダイ

ページ先頭へ↑

2017年07月19日イベント告知「串本海中観察会」のお知らせ

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

 環境省熊野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの岩田です。

 恒例、夏休みイチ押しマリンレジャー「吉野熊野国立公園パートナーシップイベント 串本海中観察会」のご案内をさせていただきます。

 本州最南端に位置する和歌山県串本町では、スノーケリングで色とりどりのサンゴや熱帯魚をみることができます。美しい景色が広がる串本沿岸海域は吉野熊野国立公園の海域公園地区に指定され、ラムサール条約湿地にも登録されています。世界最北となるテーブルサンゴ群集の生態系や海の生き物について学び、自然環境への関心と理解を深めることを目的としたふれあい観察会で、毎年、和歌山県との共催で、串本海中公園センターや串本町のご協力を得て開催しております。

 昨年は、残念ながら台風の影響で中止となりましたので、今年こそは皆様に楽しんでいただきたいと思います。

 日程は821日(月)もしくは824日(木)です。申込期限は731日(月)までになっています。参加を希望される方はぜひお申し込みください。応募者多数の場合は抽選となります。現在、24日は若干余裕がある状況です。イベントの詳細や申込方法等はこちらからお願いいたします。 

 http://kinki.env.go.jp/to_2017/post_93.html

 海中の生き物やサンゴ群集をスノーケリングで観察してみませんか?

いろいろな生き物に出会える海の世界に、きっと感動される事と思います。

ご家族での夏の思い出作りに皆さまのご参加をお待ちしております。

チラシ
サンゴ群集                      

講師の説明を聞く(以前開催した時の様子)       クマノミ

ページ先頭へ↑

2017年06月26日地質の日記念イベント「吉野熊野国立公園 県境の渓谷美『大蛇行』訪ねて!」

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

 熊野自然保護官事務所 アクティブ・レンジャーの岩田です。

「第10回地質の日記念イベント」として、「吉野熊野国立公園 県境の渓谷美『大蛇行』を訪ねて!」を和歌山県新宮市熊野川町嶋津で開催しましたので、その様子を報告させていただきます。

 「地質」とは、私たちの住んでいる大地の地層、岩石、土壌などの性質のことを言います。2007年に地質関係の組織・学会が、私たちの生活とつながりの深い地質への理解を高めてもらおうと5月10日を「地質の日」と制定し、その前後1カ月の間、全国各地で地質に関する様々なイベントを実施しています。

 特徴的な地質を備えた吉野熊野国立公園の熊野地域では、毎年地質の日を記念したイベントを行っており、記念すべき10回目の今回は、過去に最も人気が高かった三重県と和歌山県の県境を蛇行しながら流れる北山川の「大蛇行」の新緑の渓谷美を楽しんでいただく内容を企画しました。地元だけでなく、遠く神戸や大阪、岐阜からも多数の応募を頂き、キャンセル待ち続出となりました。

 当日は、開会式の後、北山川沿いの嶋津の河原に出て、講師から断層や地層の説明を聞き、かつて人が住んでいたとされる嶋津の森や南紀熊野ジオパークのジオサイト「嶋津の筏師の道」を通り、北山川の大蛇行の展望ポイントを目指しました。山中では岩石をハンマーでたたいて、柔らかさや音の違いを確かめました。7,000万年前にできた岩石は高い金属音が、1,600万年前にできた岩石は低く鈍い音が鳴り、地質の違いを体感しました。途中、5,400万年もの時間の隔たりがある板屋断層がありました。

 昼食を挟み、約2時間で展望ポイントに到達し、大蛇行を眺めた参加者は、「想像以上に大蛇行が大きくて驚き、感動した。」「来られてよかった。また来たい。」と大好評を頂きました。 

 皆さんもぜひ、県境の渓谷美『大蛇行』を訪れてみてください。

講師の解説                     ガイドの解説
集合写真                       北山川の大蛇行

ページ先頭へ↑

2017年05月10日北山川の筏下り(いかだくだり)

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

 皆さんこんにちは。熊野自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの岩田です。

 新緑がまぶしい季節となりました。ゴールデンウィーク中の5月3日に和歌山県北山村で「筏下り(いかだくだり)」の開航式が行われましたので、皆さんにその様子をご紹介いたします。

 北山村は、三重県と奈良県に囲まれた"全国唯一の飛び地の村"です。古くから林業で人々の暮らしが成り立ち、かつては山から切り出した木材を和歌山県新宮市へ運ぶため、木材で筏を組んで北山川を流して搬出していました。

 その後、木材輸送は陸路に切り替わり、昭和40年代には筏流しは見られなくなってしまいましたが、昭和54年(1979年)に「観光筏下り」として復活しました。

 観光筏は、長さ4mほどの杉丸太を8本束ねたものを7床(とこ)つなぎ、全長は30mほどもあります。これを操るのは熟練の筏師3人。その巧みな櫂(かい)さばきで、吉野熊野国立公園を流れる北山川の美しい渓谷を急流と荒瀬の岩を避けながら下っていきます。

 大自然を満喫しながら渓谷を筏で下るスリルを味わうことができる「筏下り」を体験できるのは、全国でもここ北山村だけです。

 開航式では運行期間中の安全と無事故を祈願して関係者による玉串奉納の神事が執り行われ、その後、筏に乗り北山川の筏下りを満喫してきました。水しぶきを浴びながら激流を下るワクワク・ドキドキ・ハラハラ、この感動は体験しないとわかりません。皆さんもぜひ、「筏下り」を体験しに北山村へ足を運んでください。

     開航式で安全を祈願します             出発前スタンバイの筏
       筏下り出発です                激流を下ります

ページ先頭へ↑

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ