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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

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2007年05月18日小さい命の小さい息吹【動物】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

 
 皆さんこんにちは!昨日、一日に三匹ものヘビを見て驚きを隠せないアクティブ・レンジャーの木谷です。山の神様だったのでしょうか?それとも何かのお告げだったのでしょうか?魅惑いっぱいの出会いでした。




写  真:登山道(筏場大台ヶ原線歩道)の巡視中に出会ったシマヘビ(上)ヤマカガシ(下)
撮影場所:筏場付近(川上村)
撮影日時:平成19年5月17日

 先週、吉野山に巡視に行った際にも一匹のアオダイショウに出会いました。気温が上がってきたのでどうやら活動が活発になっているようですね。

写  真:トイレの利用者数を計測するカウンターの定期点検のためトイレへ・・・
そのトイレの傍らで遭遇したアオダイショウ
撮影場所:吉野山金峯神社付近の公衆トイレ(吉野町)
撮影日時:平成19年5月15日


 よく見るとアオダイショウの赤ちゃんが気持ちよさそうに日向ぼっこをしていました。この春産まれたばかりのようです。
新しい命が生まれるこの季節、ちょっと近づきにくいこの生き物たちからも命の息吹を感じることができました。

 ※生き物は大切に
ヘビは生態系の中でとても大きな役割を担っています。それを象徴するかのように、昔は「蛇神」であり水の神、農耕の神として昔は人々の中に存在していたようです。
急に出会うことが多いのでお互いビックリすることが多いとは思いますが、出会った際はむやみにいじめたり殺したりせずそっと逃げるように促してあげてくださいね!

※注意※
筏場大台ヶ原線歩道の釜ノ公谷の吊橋から大台辻までの間は土砂崩れのため通行止めになっています。今回の巡視はその状況を確認するためのものですのでご了承下さい。

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2007年05月14日ボウロクサク【施設】

吉野熊野国立公園 吉野 釜田淳志

みなさん、こんにちは。
今日も快晴の吉野からAR日記をお届けします。

突然ですが、これは何の写真だかわかりますか?


撮影:2007.5.4

大台ヶ原では、このような柵が何ヶ所かに設置されています。
これは、シカが入れないようにするための柵、すなわち防鹿柵(ボウロクサク)です。

シカは、一般に生息密度が高い場合に「食べる」という行為を通して、自分たちが生息している地域(生態系)を改変する力を持っています。
樹木の立ち枯れが多くみられる一方で、次世代の樹木がほとんどみられない大台ヶ原では、高密度化したシカによる採食(後継樹を食べる、樹皮を剥ぐ)が森林衰退の大きな原因の一つとなっています。


撮影:2007.5.4
柵の中を覗くと、シカの主食となるササの背丈が・・・。

設置後4年経過した柵の内外の状況です。手前と奥にある植物は同じミヤコザサというササの一種です。シカの旺盛な食欲が、よくわかります。

このような防鹿柵の設置をはじめとして、大台ヶ原の生態系を保全・再生していく様々な試みがなされています。
大台ヶ原自然再生HP http://www.odaigahara.net/index.html


撮影:2007.5.4
防鹿柵内のトウヒ稚樹

この稚樹が育ち、実をつけるまでとてもとても長い時間がかかります。大台ヶ原の保全・再生の取り組みはまだ始まったばかりと言っていいでしょう。長い目で見守っていきたいものです。

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2007年05月11日ミツマタの花【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

 皆さんこんにちは!
五月の爽やかさに心躍る毎日を過ごしているアクティブ・レンジャーの木谷です。

写  真:事務所からの景色
撮影場所:吉野町
撮影日時:平成19年5月11日

 先々週、カウンターの設置のため前鬼(下北山村)を訪れたおりにミツマタの花が咲いていました。いままで見たことも聞いたこともなく地元の設置業者の方から名前を教えてもらい知ることができたのですが特徴を聞いた時は目から鱗が落ちました。なんと枝が綺麗に三つに分かれていてその特徴が名前の由来となりミツマタと呼ばれるようになったそうです。






この日、私の頭の中にミツマタという風変わりな植物の名前が入りました。

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2007年05月09日登山道を彩る花々【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 釜田淳志

みなさん、こんにちは。
今日も日差しが眩しく、もう夏の熱気を感じる吉野です。

さて、一方でまだまだ涼しい大台ヶ原ですが、そのアクセスルートはドライブウェイ以外にも、上北山村の小処温泉というところから、西大台を通り大台ヶ原駐車場へと続く登山道があります。小処温泉登山口から大台ヶ原駐車場までの所要時間は6時間、逆ルートは5時間といったところです。
先日その登山道を巡視し、その際にいろいろな花と出会いました。


写真:ミツバツツジの一種(ツツジ科ツツジ属)
(撮影2007.5.2)
濃く鮮やかな姿に目を奪われる


写真:クロモジ(クスノキ科クロモジ属)
(撮影2007.5.2)
新葉と間違えてしまいそうなとても小さな花


写真:タムシバ(モクレン科モクレン属)
(撮影2007.5.2)
一枚の花びらが大きく存在感がある


写真:キイチゴの一種(バラ科キイチゴ属)
(撮影2007.5.2)
実ができるのが楽しみ!

上記で紹介したのは樹木の花ですが、それ以外の草本植物の花も多く観ることができました。
さまざまな植物が色をつけ、森が春のにぎわいを見せてくれていました。
みなさんも暖かく歩きやすいこの季節に、のんびり花を眺めながらのハイキングはいかがでしょうか。

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2007年05月02日登山者数のカウント調査【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは 五月初頭の大峯はあちらこちらで新緑が萌え、色取り取りの山模様に心が沸き立つ春を迎えています。山登りをする人たちもしだいに多くなっていくことでしょう。

写  真:新緑の様子
撮影場所:国号309号(通称:行者還林道)
撮影日時:平成19年4月24日


さて近畿地方環境事務所では国立公園(大峯地域)に来訪した人たちの利用状況の調査をしています。その調査の一環として主要な登山口にカウンターを設置し大峯山系に登る登山者の数を計測しています。
 先週からそのカウンターの設置作業にとりかかっていて本日最後のカウンターが設置されます。



写  真:カウンターの運搬作業
撮影場所:鍋の耳付近(天川村)
撮影日時:平成19年4月26日
コメント:重い!とにかく重い!



写  真:カウンターの設置状況の外観
撮影場所:一本松茶屋付近(天川村)
撮影日時:平成19年4月25日


この調査はシーズン中(4月下旬から11月下旬)行いその期間中にどのくらいの利用があったかが明らかになります。

-お願い-
カウンターの前で立ち止まるとカウントされません。登山口でカウンターを見かけたら計測に誤差がでないようスーっとカウンターを横切って下さいね!

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2007年04月26日大台ヶ原のそうじ/公共交通機関利用のお願い【利用】

吉野熊野国立公園 吉野 釜田淳志

こんにちは。
葉桜の新緑が色鮮やかで清々しい吉野の事務所です。
今日はこの陽気で、瞑想状態におちいりそうですが、ぐっとこらえてます。

さて、先日の日記でもお知らせしました国道169号から大台ヶ原駐車場へと向かう大台ヶ原ドライブウェイが4月24日に開通しました!!

その開通前の22日、大台ヶ原パークボランティアの方々と一緒に、来訪者の方が気持ちよく利用してもらえるように東大台地区の清掃作業をおこなってきましたので報告します。


(自然解説看板の1年の汚れをブラシで落とす:4.22.撮影)


(日出ヶ岳展望施設の清掃、落ち葉や砂が結構たまっていた)
(4.22.撮影)


(大蛇グラから蒸籠グラを望む。壮大な景色に足がすくむ:4.23.撮影)

小雨が降る中4?5時間かけて、歩道上の岩や落枝を除去、そして看板・施設を掃除。
おかげで快適に山歩きができるようになったと感じました。
参加してくださったパークボランティアの皆様ありがとうございました。


さて、大台ヶ原ドライブウェイ開通に伴い環境省では、マイカーによる交通渋滞や路肩駐車による自然環境への影響を防ぐため、公共交通機関での来訪をお願いしております。とくにGWは、混雑が予想されます(山上駐車場は約200台まで)。GW期間中は、駐車状況や天候をお知らせするリアルタイム情報を以下のHP(PCサイト、携帯サイト)にて掲載しておりますので、事前にチェックされ、公共交通機関で来訪されることをお勧めします。
http://www.odaigahara.net/
http://www.odaigahara.net/m/

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2007年04月16日4月、大峯季節だより【気候】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは
菜の花がキラキラまぶしい4月の吉野より、大峯の季節だよりをお届けします。



写  真:スミレの一種
撮影場所:吉野山奥千本(吉野町)
撮影日時:平成19年4月3日


<気候>
日差しは日に日に暖かくなってきているが風はまだまだ冷たい。4月第1週に来た寒波の影響で、山頂付近では雪がちらついた日もあった。スギ花粉の飛散は落ち着き、それに変わって黄砂が空をかすめる日が数日あった。残雪はもう無いに等しい。
GWを目の前に登山道の巡視に追われる日が続いている。


<4月の平均気温> 
12.9℃  ※気象庁HP参照(平成17年上北山村)
  
<日の出・日の入>
日の出:5時24分 日の入:18時29分
※山間地では山に囲まれているため上記の時刻より日が早く沈むので注意して下さい。

<服装>
長袖、長ズボンにジャケットが必要、青空の広がる日は帽子が欲しい。手袋はあると良い(薄手の物で十分)。長歩きで汗をかいたとしても暖かい飲み物のほうが嬉しいだろう。

<植物>
マンサクが見頃(まさに満咲!)



写  真:4月の積雪と登山道の様子
撮影場所:国道309号行者還トンネル東口付近の登山道
撮影日時:平成19年4月6日


<注意>
日中は暖かく登山・ハイキング日和にはもってこいですが、季節の変わり目です。まだまだ寒い日もあります、体温調節にはくれぐれもご注意ください。

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2007年04月13日春の大台ヶ原【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 釜田淳志

みなさん、こんにちは。吉野アクティブレンジャー釜田です。
先日、ドライブウェイ開門前の大台ヶ原に行ってきました。



(大台ヶ原から三之公方面を望む:撮影07年4月10日)

今回は、利用者の方が安全に歩道を利用していただけるよう、冬期の間に倒れた樹木の確認・撤去を行ってきました。



(歩道上にまたがるウラジロモミの倒木:撮影07年4月9日)

大台ヶ原は、まだまだ肌寒いですが(日中2℃?8℃くらい:夕方はさらに冷え込んでくる)、そのような中でも大台ヶ原西部(西大台)のあちこちでバイケイソウが元気よく顔を出している姿が見られ、春の真只中であることを実感しました。


(バイケイソウ:撮影07年4月10日)

?アナウンス?
※大台ヶ原は4月24日15:00にドライブウェイのゲートが開門されます。

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2007年04月10日桜の見頃となりました【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは! 髪を短く切り、心も体もリフレッシュしたアクティブ・レンジャーの木谷です。


吉野山(吉野熊野国立公園)の吉野地域ではサクラが丁度見頃を迎えています。 



写  真:桜の開花状況
場  所:上千本付近(吉野町)
撮影日時:平成19年4月8日
コメント:柔らかな色合いが目尻をたるませる。




写  真: 桜の開花状況
場  所:下千本付近(吉野町)
撮影日時:平成19年4月10日


吉野山のサクラの開花状況は下千本ではピークはやや過ぎ、中千本でピーク、上千本で八分といったところでしょうか。
吉野山は下千本から上千本で標高差が約300m。サクラはそれぞれの場所にあるので今のシーズンであればどこかで満開のサクラに出会うことができます。ちょっと得をした気持ちがします。


<お願い>
 休日は大変混雑します。将棋倒しの危険性があったり落ち着いた雰囲気が味わえなかったりするので、時間に余裕のある方は雑踏も和らぐ平日の利用をお薦めします。




写  真:駅前の混雑状況
場  所:吉野駅前
撮影日時:平成19年4月8日

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2007年04月06日ご挨拶【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 釜田淳志

 はじめまして。4月から吉野自然保護官事務所のアクティブレンジャー(大台地区担当)としてお世話になります釜田と申します。よろしくお願いします。今日の吉野はすばらしい晴天です!事務所の窓からは、トビが気持ちよさそうに吉野川の上を飛んでいる姿が見え、心の中で驚きの声をあげつつ自然豊かな土地にきたことを実感しています。

(撮影:07年4月6日)
 事務所の窓からの風景

みなさんにアクティブレンジャーの活動や大台ヶ原をはじめとした吉野地区の自然を身近にわかりやすくお伝えしていければと思っております。
これから、どうぞよろしくお願いします。

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