ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

606件の記事があります。

2006年03月20日ふきのとう見つけました 【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの木谷です。

今日の吉野はすごく良い天気です。北風が冷たかった昨日とは打って変わってポカポカ陽気になりました。まさに季節の変わり目、寒いんだか暑いんだかもう分からなくなってきました。

今日はそんな季節の変わり目の吉野で見つけた植物をご覧下さい。


写  真:アオキ
コメント:常緑の低木
日陰に多く、12月?3月に大きな毒々しい赤い実をつける。
冬いつも元気に鳴いているヒヨドリがよく啄みます。


写  真:フキ
コメント:春といえば… やっぱりフキノトウ!! 
僕はこれを見ると「春だな?」って感じます。

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2006年03月14日続く寒い日【気候】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの木谷です。

神戸も熊野も春が着実に近づいていますね。大峯でも杉花粉が飛び始めています。
暖かい日が続いていたのでもう春だなと思っていたのですが・・・

今日の大峯は朝から吹雪いています。
大峯でも春はすぐそこまで来ているのですが寒い日はまだまだ続きそうです。


写  真:大峯のふもと洞川
コメント:身を切るような寒さでした。


写  真:吉野自然保護官事務所より
コメント:一晩あけると銀世界

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2006年03月08日アクティブ・レンジャーの仕事【人】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの木谷です。

今週は吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの活動についてご紹介します。
週3回は野外での業務です。その主な業務と内容を下にまとめてみました。
なお、残りの2日は業務報告や野外に出るための準備をしています。

【登山道の巡視】
・ 吉野熊野国立公園の大峯地区には多くの登山道があります。それらの登山道を巡視して異常*(注1)がないかを確認しています。

→ 来年度は登山者の多い8ルートを月に一回巡視する予定です。

【登山者の入り込み数の把握】
・ 人が多く利用する登山道の入り口に登山者自動カウンターを設置し、そのデータをとりまとめています。

【大台ヶ原での活動】:吉野(大台地区)アクティブ・レンジャーの補助
・ 大台ヶ原で様々な活動をしているパークボランティアと情報交換したり今後の活動について話し合っています。
・ 毎週水曜日に自然観察会を実施しています。



*(注1)
・ 登山道の崩壊や倒木などの自然災害の発見・報告
・ 橋や木道の状況確認
・ 違反者の指導
・ ゴミや屎尿の状況確認と現状回復


写  真:巡視写真 大峰山脈中部:釈迦ヶ岳?古田の森
コメント:雨が多い大峯。雨の中の冷や飯は辛かとです(;;)



写  真:自動カウンターの点検とデータ回収
コメント:入山者・下山者の数がどのくらいか把握できるので画期的!!



写  真:大峰山脈
コメント:大峰山脈の一部を横から取った写真。 いや?晴れの日は気持ちが良いです!! 

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2006年03月03日世界人口爆発! 一方、吉野・大峯では…  【人】【植物】【動物】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの木谷です。

世界の人口がとうとう65億に達したみたいですね。人口と環境問題は深く関わり合っているので、目を反らすことの出来ない深刻な問題の一つだと思います。一方、吉野自然保護官事務所がある奈良県吉野町や大峯地域の人口はどうかと言いますと、年々過疎高齢化が進んでいます。

今回は過疎高齢化によって変わりつつある大峯地域の自然についてお伝えしたいと思います。

昔の大峯地域は猟師が多くいらっしゃいました。しかし今は過疎高齢化が進んで行く中で猟師の数は減ってきています。また大峯地域にはオオカミが住んでいました、しかし、今はもう絶滅してしまいました。この二つの要因が重なったこともあり大峯地域のシカが、近年になって増えているらしいのです。(はっきりとした数字は分かっていません)実際に大峯の林内において、シカが食べるササ類や下草が以前に比べると少なくなってきています。(写真1、2)

決してシカが悪いわけではなく、自然界の絶妙なバランスが一つ壊れてしまったということです。猟を行うという人間行為も自然界のバランスに反映されますが、確実に進む過疎高齢化によって、また一つそのバランスが崩れ初めています。


タイトル:初夏の林内 [Part.1]
写  真:大普賢岳周辺の林内
コメント:背丈の低くなったササ。


タイトル:初夏の林内 [Part.2]
写  真:大普賢岳周辺の林内
コメント:数年前はササをかき分けながらの登山だったとか。ササをかき分けて進んでいると突然、「あっクマさんっ!!」ということがあったほど、あたりはササに覆われていたそうです。

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2006年02月20日暖 冬 ? 【気候】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの木谷です。

「大峯の景観は山岳地域だ」と先週のブログで書きましたが、気候もまた山岳地域特有です(夏が涼しく短かったり、道路が冬季閉鎖になっていたりetc)。都市にいるとなかなか想像しにくいと思いますので、月に一回は気候に関する内容を書き込みたいと考えています。
では早速2月の大峯山麓の様子をお伝えします。


【2月の大峯山麓】
12月上旬から1月の上旬にかけてどっさり降った雪も(山麓で40cm程度)、現在は1月の中旬から続く暖かい日差しの中で次第に消えつつあります。天気の悪い日はだいたい雨です、ときどき降る雪もすぐ解けてしまいます。しかし深夜から朝方は気温が下がり路面は凍結することがありますので、車を運転される方はくれぐれもご注意下さい。

【冬季大峯山麓の気候】
・ 12月下旬から3月上旬にかけて降雪。
・ 気温は?と+を行ったり来たり。〈2月の平均気温4℃:上北山村(標高334m)〉
・ 雪質は重くしっとりした牡丹雪。
・ 積雪量が一番多いのは2月。

【参考までに…】
気象庁が平成15年度に上北山村*(注1)で観測した月別平均気温がありますので、参考までにご覧下さい。(図1)

*(注1)上北山村:大峯山脈の東側に位置し、村の一部が吉野熊野国立公園に指定されています。
吉野熊野国立公園吉野自然保護官事務所が関係する市町村
→ 五條市、吉野町、川上村、上北山村、下北山村、天川村、十津川村



タイトル:12月中旬の大峯
写  真:天川村洞川地区の道路の様子です。
コメント:現在、道路の雪は解けていません。ですが朝晩は道路が凍結しているかもしれませんのでくれぐれもご注意下さい。

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2006年02月15日大峯からのご挨拶 【人】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは。
吉野(大峯地区)アクティブ・レンジャーの木谷です。

大峯地区?どんなところ?とお思いなるかたが多いと思いますので、担当地域の場所を簡単に説明させて頂きます。
まず紀伊半島には南北に連なる大きい山脈が二つあります。一つは奈良と三重の県境にある台高山脈、もう一つは奈良の中央を走る大峯山脈です。私の担当する大峯地区は後述の大峯山脈一帯になります。
どんなところかと言いますと、ずばり山岳地域です。急峻な山々に深い谷、圧迫や威圧を感じるくらいのすばらしい山岳景観が広がっています。また、大峯は修験道の発祥の地です。桜で有名な吉野山から熊野にかけての大峯山脈尾根道を奥駆け道といい、今でも山伏の修行が行われている歴史ある聖地でもあります。

そんな大峯地区から、旬の生き物や国立公園での活動や出来事、また四季の味わいを発信していきたいと思いますので宜しくお願いします。


【12月中旬】山名:バリゴヤの頭
大峯周辺ではすっかり雪化粧

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