ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 熊野

355件の記事があります。

2007年03月27日アクティブ・レンジャー日記のゆくえ 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
今日は管内会議で近畿地方環境事務所に来ています。近畿管内のアクティブ・レンジャー5人が集合中なのです。日頃のアクティブ活動について、あんな事やってるだのこんな事やってるだの、各地域の活動報告を聞いて刺激し合ってます。アイデアやヒントなども出し合ったり。

それからアクティブ・レンジャー日記のゆくえについて。
そこで今回ご報告!来年度からアクティブ・レンジャーが熊野地区に一人増員します☆なのでなので、4月からは発信源が増えてより見応えのある日記になればなあと思っています。

アクティブ・レンジャー日記は、私たちにとってただの活動報告の場としてだけではなく、各国立公園の自然をより身近に思ってくれるようなものを私としては目指しています。地元の子が「こんな近くにこんな生き物がいるんだ!」って発見の材料になったり、遠くにいても「こんな場所がまだあるんだ!」っていう興味をそそる材料になったり。見る人ひとりひとり感じ方は何通りもあると思いますが、これからのアクティブ・レンジャー日記でその材料を発信していければなあと思います。

これからも乞うご期待あれ!!!


写真:近畿アクティブ・レンジャー5人組♪4月からは新メンバーでお送りします。2007.3.27撮影)

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2007年03月22日春がいーっぱい! 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
最近、いっぱい春を見つけます。
気持ちよい風も吹いている熊野から、春をお届けします。


写真:太地町のヤマザクラ満開☆(2007.3.8撮影)でも今はもう花は散って、赤?い葉がよく目立っていますよ。


写真:タチツボスミレです。宇久井では、遊歩道沿いにたくさん咲いているんですよ。とても可憐で、散歩がもっと楽しくなります。後の赤い花は落ちたヤブツバキの花です(見づらいですよね)。(2007.3.22撮影)


写真:ヒメハギです。よ?く見ると繊細な花の構造で、見入ってしまいます。丈が10cmくらいです。(2007.3.22撮影)

春はなんでか、心もぽっかぽかしちゃいます。
春探し、楽しいです。



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2007年03月13日じごくの浜 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。熊野の鈴木です。
今日は那智勝浦町宇久井にあるじごくの浜の紹介をしたいと思います。

「じごくの浜」と聞くと…なんだか胸がざわつきますね。
でも宇久井の「じごくの浜」は、「地獄」ではなく「地玉」って書くんです。

写真:地玉の浜(2006.2.3撮影)

地玉の浜は、外海に面していている浜です。干潮時にはタイドプールができ、面白い生き物と対面できちゃいます。ではでは、今日は地玉の浜にお住まいのイソギンチャク類をご紹介します。

写真:ヨロイイソギンチャク(2007.3.6撮影)
ヨロイイソギンチャクは、熊野の海岸ではよく見られます。潮間帯にいて、干潮時には触手(写真ではヒダのように写っているもの)が閉じて、まん丸くなっています。


写真:サンゴイソギンチャク(2007.3.6撮影)
サンゴイソギンチャクは、クマノミと共生している姿がよく見られるイソギンチャクです。先端部分がほんのりピンク色でかわいらしかったです。





写真:ウメボシイソギンチャク(2007.3.6撮影)
今回探していたイソギンチャクはこれ!発見できました?。真っ赤な紅色で、しぼむと本当にウメボシのようなんです!!ナイスネーミングです。

地玉の浜の生き物さがし、これからの季節はもっと楽しくなりそうな予感です。


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2007年03月05日迂回路通行 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
今日の熊野はどしゃ降り大雨!!
調査は断念し、今日は事務所で過ごしています。

さてさて、先日木谷ARより日記でも紹介がありましたが、国道169号線は崩土のため、上北山村にて通行止めとなっていました。吉野自然保護官事務所へ行くにも、いつもは3時間くらいで行けるのですが、三重県のほうからぐる???っと回って片道4時間の道のりを行くしか無かったのです…。

しかし、3月より、主に上北山村をはじめとする地域住民の方々の生活道路として迂回路の利用が出来ることになりました。時間帯により交通制限をしているのですが、大台ヶ原ドライブウェイを利用します。


写真:交互通行のため、待機中です。結構利用している人も多いです。道路は凍結、山には雪が残っていましたよ。暖冬でもスノータイヤをはき続けていて正解でした?。(2007.3.2撮影)

この時期に大台ヶ原ドライブウェイを通行するとは思っても見ませんでしたが、この時期の大台ヶ原の様子を垣間見られて、少し、うれしかったです。

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2007年02月28日串本海中公園情報 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
暖かい日差しがぽかぽか?と差し込んできているのですが、外に出るとかなり強い風に参ってしまった鈴木です。

気候も自然も、今年は各地少し早い春を迎えているようです。
本州最南端・串本町の海も、例年とは違う様子をしているようです。
串本海中公園の海とその周辺の陸域の情報は、毎月中旬頃に「串本海中公園のページ」でみなさんにお届けしています。

明日は串本海中公園の保護と利用を促進する為に、情報の整備・公開を目的として設立された串本情報整備研究会を行います。このホームページをより充実したものにしていこうと思いますので、今後とも是非是非ご期待下さい☆

串本海中公園のページ → http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/peji.htm

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2007年02月23日ヤブツバキマスターへの道 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
今日は2月10(土)と17(土)におこなった「アクティブ・レンジャーと宇久井自然体験?ヤブツバキの園へ案内します?」の報告をしたいと思います。

10日はとてもよ?い天気に恵まれて、参加者11名と一緒にいざヤブツバキの群生地へ向かいました。ヤブツバキはビジターセンターの入り口からもちらほら観察できるのですが、奥に進むと「あら、ここヤブツバキだけしか生えてないのかしら」と言わんばかりのヤブツバキ群生地!!花の時期である今の季節はとっても華やかな林内となっていました。ヤブツバキは花の咲く時期が長く、宇久井では12月末くらいから今も楽しむことができるのですが、美しく咲き乱れているヤブツバキから、道に落ちて椿じゅうたんを作っているヤブツバキの花、それからもう実が膨らんできているものまで、色々なヤブツバキを見ることができました。熊野灘を180度見渡せる展望地では、休憩中にウミウのねぐらの話や今はかぴかぴに枯れてしまっている南方系植物キノクニシオギクの花(最後の花1つだけは観察できました?)の紹介もしました。

写真:ヤブツバキ群生地は花真っ盛り♪(2007.2.10撮影)

写真:アクティブ・レンジャー解説中(2007.2.10撮影)

17日は雨が降るか心配していたのですが、天気はもち、開催することが出来ました。参加者8名(その他見学者は4名)と散策開始!ヤブツバキの花はもちろん、蒴果や葉・樹皮の特徴をじっくり観察し、ヤブツバキマスター☆を目指しました。ヤブツバキの蜜を求めて飛んできたメジロも観察でき、ヤブツバキの花の生き残り戦略も紹介しました(詳しくは宇久井ビジターセンターのHPで紹介しますね)。

写真:ヤブツバキの蒴果 種子は大体3?5個入っています(2007.1.12撮影)

ヤブツバキの園へ案内した2日間は、私がとっても楽しんでしまいました。ヤブツバキの話で参加者の方から教えてもらうこともそれはもうたくさんあったんです。ヤブツバキが大好き!という参加者さんに囲まれた、宇久井自然体験でした。

宇久井ビジターセンター  http://www.ugui-vc.jp

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2007年02月14日おめでとう♪一周年 今回は番外編です! 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
アクティブ・レンジャー日記一周年!ということで、木谷ARに続き熊野からも「一周年」をお題にして書いてみようと思います。テーマは…新たな熊野の魅力をご紹介!国立公園の近場にある自然環境や、日頃の活動では紹介できない国立公園内外の取り組みを紹介します。一周年記念ということで、アクティブレンジャー活動番外編です。

一周年の「いち!」→
いちもくさんに駆け下る 新宮神倉 お燈祭り

今年も自然保護官が参加したお祭りです。このお祭りは新宮・千穂が峯の中腹にある神倉神社のお祭りで、白装束姿になった男の人が、最大45度の急勾配の階段をたいまつを持ちながら一番乗りを目指して駆け下りる祭りです。それはそれは迫力いっぱいなのです!この神倉神社を含む千穂が峯は吉野熊野国立公園に指定(第1種及び第2種)されており、周回線道路(歩道)としても自然観察会など実施して利用しています。夜、国立公園を訪れることはなかなか無かったのですが、このお祭りの日だけは新宮市民が大集合なのです。

写真:神倉神社と千穂が峯(2007.2.13撮影)

一周年の「しゅう!!」→
収集は、陸以外からのアプローチも効果的

河口の海域が、吉野熊野国立公園に指定されている古座川のクリーンアップ作戦の様子です。近畿地方環境事務所の自然保護官も私的参加したんですよ。カヤックに乗りながら川のゴミを収集し、なおかつ自然を満喫できるイベントなのです。清掃活動なのですが、有料で募集しています。有料清掃活動としては、驚きの大勢の参加者が集まっていました!

写真:古座川クリーンアップ大作戦の様子(串本町提供写真)

一周年の「ねん!!!」→
年配者も幼稚園児も、海をきれいにしたい気持ちは同じです

串本町上浦海岸は国立公園外なのですが、海域は吉野熊野国立公園に指定されています。
「上浦海岸を裸足で歩こう会」というボランティア団体が主体となって、海岸の清掃活動を呼びかけて実施しています。地元の高校生や幼稚園児、年配の方も清掃活動に参加しているんです。この海岸では、夏の海水浴をはじめ、サーフィンやウィンドサーフィン、カヤック等を楽しむ姿も見られます。ウミガメの産卵地でもある上浦海岸では、地元民から観光客まで、色々な人の憩いの場になっています。

写真:住崎園地から見える上浦海岸(2007.2.13撮影)


今回紹介したものは、アクティブ・レンジャー日記で、しかも一周年記念なのですが私的参加したもの(上浦海岸清掃を除く)です。日頃の活動内ではなかなか補いきれていない「吉野熊野国立公園」外でも、国立公園のバッファーゾーンとも言える地域の取り組みにも今後注目していければと思っています。

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2007年02月05日ヤブツバキの園へ案内します 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 みなさん、こんにちは。
 今日は「アクティブ・レンジャーと自然体験」開催のお知らせをします。
 
 宇久井半島では、自生しているヤブツバキが見頃となっています。今回は宇久井ビジターセンター周辺にある宇久井半島に自生しているヤブツバキの群生地へ案内し、ヤブツバキをじっ?くりと観察しながら散策します。またヤブツバキの群生地から熊野灘が180度見渡せる展望地へも案内したいと思います。
 それからまだまだ知らない方の多い、アクティブ・レンジャーの話もしたいと思います。アクティブ・レンジャーってなに?どんなところでどんなことをしている人なの??等々、日頃の活動についても紹介したいと思います。
 お申し込み、お待ちしています♪


写真:ヤブツバキが見頃(2007.1.12撮影)

写真:ヤブツバキの群生地(2007.12.4撮影)

写真:熊野灘が一望できます。晴れた日の海の青さは素晴らしいですよ。(2006.12.4撮影)


【アクティブ・レンジャーと宇久井自然体験?ヤブツバキの園へ案内します?】

■開催日時■
平成19年2月10日(土)・17日(土) 9:00?11:00

■参加対象■
一般(小学3年生以下は保護者同伴)

■募集人数■
各回20名(先着順)

■集合場所■
那智勝浦町宇久井 宇久井ビジターセンター

■参加費■
100円(保険代)

■用意していただくもの■
運動靴、帽子、雨具、タオル、飲み物

■開催条件■
前日、17時時点での気象庁発表の天気予報で、開催日午前中の和歌山県南部の降水確率が50%以上の場合、また注意報が発令された場合は中止とします。なお、注意報等が出ていなくても開催が難しい場合は中止とします。中止の場合は参加者に事前に電話連絡します。

■申込先及び問い合わせ先■
参加希望者は開催日前日の金曜日までに近畿地方環境事務所熊野自然保護官事務所まで電話でご連連絡ください(TEL:0735-22-0342  受付時間 8:30?17:30)


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2007年01月29日熊野川の景色 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
今日は土曜日(1/27)に参加した熊野川沿いでの下草刈り・植栽作業の報告をします。

熊野川は大峯山脈・大台ヶ原を源流とし、熊野灘へと流れている川です。雄大な流れをもつ川で、特に霧が立ちこめている日の熊野川の景色は、何とも言い表せられないほど幻想的です。


写真:熊野川(2005.9.4撮影) 

そんな熊野川を舞台に、「観光ルネサンス事業(国土交通省創設)」の一環として、熊野川流域の景観形成を図ろう!ということで植栽・下草刈り作業を行いました。参加者は地域住民と企業のボランティアさん約100名です。こんなに集まっているとは、正直驚きでした!


写真:約100名のボランティアさん!!(2007.1.27撮影)

写真:下草刈り作業中(2007.1.27撮影)

写真:植栽したのはアセビとヤマブキとユキヤナギ、計400本です。(2007.1.27撮影)

去年植栽したヤマザクラも順調に生長しているようです。ボランティアさん炊き出しのぜんざいをご馳走になりつつ、今回植栽した苗木もすくすくと伸びて熊野川の景色をこれからつくり出していく様を思い描きながら、至福の時を過ごした私なのでした。



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2007年01月22日通夜島はこんなところです 【利用・施設 その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
昨日降っていた雨が空気をよくしてくれているのか、今日の空は澄んでいてとてもきれいです。事務所内よりも外のほうが、とても温かいような気がします。

さて今日は、串本町通夜島を紹介します。
串本町は本州最南端の町。台風の季節には、レポーターが台風情報を傘を翻しながら中継していたところ(最近は見られなくなりましたが)、それが最南端の潮岬のある串本町です。

その潮岬の東側に通夜島があります。通夜島は吉野熊野国立公園の第1・3種特別地域に指定されていて、一昨年には、島の一部海域がラムサール条約に指定されました。串本大橋から見ると、ヤシの木が数本出ているのがわかります。それが通夜島の目印です。通夜島は無人島で、以前は熱帯植物の苗畑として利用されていました。今は磯釣り客やダイビング客が島を行き来するだけの島です。


写真:通夜島全景(2006.2.2撮影)


通夜島周辺の海や、磯場には人の行き来がありますが、通夜島の中は…というと、ほとんど行く人はいません。そのため、島の中は開拓された場所が放置され、荒れ放題です。島のまわりには太くしっかりしたウバメガシやスダジイの自然林が残っているのですが、少し歩くと中は熱帯植物とメダケやスギタケが繁茂しています。異様な雰囲気漂う場所です。


写真:日本ではないみたいです。林床にはハランのような植物が繁茂しています。(2007.1.19撮影)


写真:島内には、民家や祠も残っています。(2007.1.撮影)

通夜島は今までに3度上陸し現地調査を行ったことがあるのですが、同ルートのみしか行けていません。他ルートの調査も行いたいのですが、島の中は道も見当つかずの状態で、全島内の調査を行うにはそれなりの準備が必要になると思われます。いつか踏破したいです。

それから通夜島周辺には、希少種オオナガレハナサンゴの群生地があります。この群生地は国内最大級といわれているんです。オオナガレハナサンゴは通夜島の他に、串本の残念ながら、私は実際に海に潜って見たことはありません。


写真:オオナガレハナサンゴ

海の中も陸も未知数な部分が多い通夜島、私の中で注目です。




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