ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 熊野

355件の記事があります。

2007年01月18日ご挨拶 【気候・その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
熊野からは今年初のAR日記登場ということで、遅くなりましたが今年もどうぞよろしくお願いします。

今日の熊野はあっぱれ晴天。昼間は12℃くらいあり、事務所の暖房も午後からはつけなくてもよいくらいの心地よい一日でした。

今年のアクティブ・レンジャー活動も始まりました。今後していかなければならないことはなにか?はたまたどんなことをしていきたいか??を考えながら、業務計画を立てています。冬もアクティブになれる気候の熊野なので、熊野ならではのアクティブ・レンジャー活動をしていきたいと思いますので、AR日記も乞うご期待あれ!


写真:吉野熊野国立公園を代表する美しい熊野川。今月は熊野川沿いで、植栽活動も行われる予定です。

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2006年12月26日迎春準備 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさんこんにちは。熊野ARの鈴木です。
今日の熊野は雨模様。しとしとと降り続いています。

さてさて今日は、この時期大活躍な植物の紹介です。


写真:センリョウ(千両)(2006.12撮影)
【学名】Chloranthus Glaber
【科】センリョウ科


写真:マンリョウ(万両)(2006.12撮影)
【学名】Ardisia Crenata
【科】ヤブコウジ科

よくお正月飾りに使っていますよね。昔から赤い実の植物は、縁起のよい植物とされていたそうです。よく似ている植物ですが、科が違うんです。実の付き方で区別されていて、センリョウ科のセンリョウは葉の上にまとまって付いていて、マンリョウなどのヤブコウジ科は葉の下に恥ずかしそうに、見え隠れするように実が付いています。実が付いていない時も葉の鋸歯(きょし)が違うので、区別しやすい植物です(センリョウの鋸歯はあらいです)。

この他にも最近の宇久井半島には、熊野地方でお正月飾りに使われているアオノクマタケランや、十両と呼ばれているヤブコウジも赤い実を付けています。植物に急かされるように、地元の方も迎春準備を始めています。

熊野よりみなさまへ  良いお年を!

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2006年12月22日華やか?な空間  【利用・施設】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさんこんにちは。熊野ARの鈴木です。
今日は宇久井ビジターセンターの期間展示の様子をご紹介します。

作品は宇久井小学校の1年生と2年生のものです。宇久井ビジターセンター周辺を散策して拾ってきたドングリや松ぼっくり、流木、はたまたハゼの実を使って個性豊かな作品を作ってくれました。


写真:宇久井小学校1年生の作品(2006.12.19撮影)


写真:宇久井小学校2年生の作品(2006.12.19撮影)

1年生は毛糸を使ってまるでクリスマスのリースのようなかわいい作品、2年生は流木をトライアングルのようにくくったりして動きのある作品を披露してくれました。


写真:これは班ごとに分かれて作った作品です。くじらのような流木に貝やドングリが付いて迫力ありです。(2006.12.19撮影)

宇久井ビジターセンターがぱっと華やかに♪そしてにぎやかに♪♪♪
ウェルカム クリスマス!! イン ビジターセンター

 ※この作品は1月12日まで展示しています。

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2006年12月15日熊野花ごよみ -12月・ヤブツバキ-  【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさんこんにちは。熊野ARの鈴木です。
今日は前回に引き続き、熊野の花ごよみをお届けします。
宇久井でだんだんと咲き始めていたヤブツバキの紹介です。


写真:宇久井の遊歩道沿いに咲いていたヤブツバキ(2006.12.12撮影)
【学名】Camellia japonica
【科】ツバキ科
【花の咲く時期】12?3月


写真:ヤブツバキの群生地。樹皮は灰褐色?黄褐色でなめらかです。この写真でみられるほとんどの木はヤブツバキですよ。(2006.12.4撮影)

 宇久井ビジターセンターより南東にヤブツバキの群生地があります。群生地のヤブツバキはまだ花は咲いていなく、固いつぼみが所々に見られるだけでした。ここの群生地がヤブツバキの花でいっぱいになったら…と想像してみると、いまからわくわくします。「宇久井のヤブツバキはツボ咲きで、気品がある!」と地元の人の自慢のひとつなのですよ。このヤブツバキの群生地も、宇久井ビジターセンターに来た方をはじめみなさんを案内できたらなあなんて思っています。花が咲く日が待ち遠しいです。

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2006年12月07日熊野花ごよみ -12月-  【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさんこんにちは。熊野ARの鈴木です。
近畿ARの日記を見ていると、どこももう冬景色なのだなあと感じることができますね。昨日までの熊野はお日様のあたる場所はぽっかぽか♪潮風にあたりながら陽気な気分になってしまいました。けれど今日は小雨がぱらぱらと降っていて日中も寒いのですが。毎日気候の変動が激しいので、体に気をつけていきたいと思います。みなさんもね!

今日は「熊野花ごよみ」です。
宇久井半島の海岸沿いに咲く花のご紹介!天気のよい日、熊野の海は蒼々としていて吸い寄せられそうになりますが、その蒼い海の色と岩壁に咲く黄の花のフレームはとってもとてもよい絵になるのです。


写真:キノクニシオギクと熊野灘(2006.12.4撮影)


写真:ぽかぽか陽気でした。奥に見える陸地は勝浦です。ちなみに右下に生えているのもキノクニシオギクです。(2006.12.4撮影)



写真:キノクニシオギク(別名キイシオギク) 吉野熊野国立公園の指定植物です。(2006.12.4撮影)
【学名】Chrysanthemum shiwogiku var.kinokuniensis
【科】キク科
【花の咲く時期】11?12月


写真:ツワブキ(2006.12.4撮影)葉っぱがフキのようでしょ。葉柄はキャラブキ(つくだ煮)として食べられています。
【学名】Farfugium japonicum
【科】キク科
【花の咲く時期】10?12月


写真:アゼトウナ(2006.12.4撮影)
【学名】Crepidiastrum keiskeanum
【科】キク科
【花の咲く時期】9?12月

いやいや?、この時期の熊野散策は最高です♪ 熊野より花ごよみでした。


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2006年11月30日鳥ダンス 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 こんにちは。熊野AR鈴木です。今月ももう終わり、師走は文字通り忙しくなりそうです(主に掃除で)。

さてさて、ヒトだけではなく鳥も忙しそう(?)にしている姿を発見。この鳥はツグミ科の「ジョウビタキ(Phoenicurus auroreus)」という雌鳥です。 橙色の尾っぽのがチャームポイントで、スズメよりもちょっと大きいくらいの鳥です。ビジターセンターに駐車してある車のミラーやバックガラスに留まって、なにやらばたばたと羽根を広げて騒いでました。騒ぎ疲れたら、写真のようにじぃーっと自分の姿に見入ったり。でもすぐまた羽根を大きく広げてばたばたばた…。


写真:一息中。(2006.11.27撮影)

 じつはこのジョウビタキ、ガラスに映った自分の姿を自分のテリトリー(縄張り)に入ってきた敵だと勘違いして、追い払おうとしているようなのです。

 この鳥ダンス?のような行動は、自分が諦めない限りいつまで経っても続きますよね。このジョウビタキも頑固者なようで、朝からお昼くらいまでずっと踊り続けていたようです。あっぱれ!

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2006年11月20日潮だまりウォッチングの報告です。 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 こんにちは。熊野AR鈴木です。
 11/18(土)に「アクティブ・レンジャーと宇久井自然体験?潮だまりウォッチング?」を開催しました!!曇り空に時折太陽の日差しが差し込むような天候の中、参加者さんとともに潮だまりを観察しました。

 この時期に見られるものってなんだろう??ってことで今回観察できた生き物は…クサフグ、オヤビッチャ、(ロクセン?)スズメダイ、ボラ、アゴハゼ、イソスジエビ、イソスジエビモドキ、ヒライソガニ、イワガニ、イソガニ、ホンヤドカリ、イソヨコバサミ、イシダタミ、スガイ、アマオブネ、クマノコガイ、ヨロイイソギンチャクなどなどなど。けっこう見られたんですよ?!


写真:生き物採取中はみんな無我夢中。あたしも巨大アゴハゼと格闘しました?(2006.11.18撮影)


写真:採取した生き物をみんなで観察♪(2006.11.18撮影)  


写真:MY潮だまりの披露。彼はクサフグとスズメダイを捕まえました! 

 磯観察は季節はずれな気がするなあと思いの方もいると思います。たしかに「磯観察!」というと春先や夏場の暑い時期と決めつけてしまいそうですが、海って夏だけのものじゃないんです。秋には秋の、冬には冬の気候に対応して生き物が住んでいます。今回は春よりも大きくなった魚類を観察できましたよ。これからの季節の海にもちょっと足を運んでみれば、新し?い発見ができるかも☆

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2006年11月17日潮だまりウォッチングに参加しませんか? 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 こんにちは。熊野AR鈴木です。
 明日明後日(11/18・19)とアクティブ・レンジャー観察会を開催します!題して「アクティブ・レンジャーと宇久井自然体験?潮だまりウォッチング? 」です。

 観察会では、吉野熊野国立公園に指定されている宇久井稲荷の浜で、春にはまだ小さかった幼魚、いろいろな貝がらを家にしているヤドカリ、恥ずかしがり屋のハゼなどなど、宇久井の潮だまりにいるいろいろな生き物を観察します。今回は採取した生き物で自分の「MY潮だまり」水槽を作ります。近くで見てみると、おもしろい発見ができるかも!?


写真:AR鈴木作 MY潮だまり「クサフグタウン」(2006.11.14撮影)

 詳細はこちら↓↓↓
 
アクティブ・レンジャーと宇久井自然体験?潮だまりウォッチング?
■開催日時■
平成18年11月18日(土)・19日(日)        
9:30?12:00(受付は9:15?)

■参加対象■
小・中学生と保護者(小学生は保護者同伴)

■募集人数■
各回15名(先着順)

■集合場所■
那智勝浦町宇久井 稲荷神社前(南紀ホエールウォッチング南紀マリンサービス乗り場近く)

■参加費■
100円(保険代)

■用意していただくもの■
濡れてもよい服装、タオル、帽子、かかと付サンダル(濡らしてもよい靴)、飲み物、雨具、着替え

■開催条件■
前日、17時時点での気象庁発表の天気予報で、開催日午前中の和歌山県南部の降水確率が50%以上の場合、また波浪・高潮・雷の各注意報が発令された場合は中止とします。その他開催が難しいと判断した場合には中止とします。中止の場合は参加者に電話連絡します。

■申込先及び問い合わせ先■
参加希望者は11月17日(金)までに近畿地方環境事務所熊野自然保護官事務所まで電話でご連連絡ください(TEL:0735-22-0342 受付時間8:30?17:30)

 
 申し込み受付は今日の17時半までとなっているので、興味を持たれた方はぜひぜひご参加下さい☆ 

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2006年11月07日串本の海 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 こんにちは。熊野AR鈴木です。
 今日は本州最南端の海を紹介したいと思います。
 本州最南端の和歌山県串本町には海の国立公園、串本海中公園があります。去年ラムサール条約に登録された串本沿岸海域も含まれているんですよ。

 串本海中公園には世界最北のサンゴ群集があります。「サンゴ礁」ではなく、「サンゴ群集」です。なにが違うのでしょう???ということで、少し難しいですが、とっても簡単に説明したいと思います。

 「サンゴ礁」とは、主としてイシサンゴ類が死んだ後の骨格が積み重なって岩化した地形のことを言います。熱帯のサンゴ礁海域では、このサンゴ礁の上に生きているサンゴが群落を作っていることが多く見られます。

 しかし串本海中公園にはこのサンゴ礁はありません。生きているサンゴの下は串本でよく見られる水成岩なのだそうです。串本海中公園ではスノーケルでちょっと潜ると、眼下にテーブルサンゴのクシハダミドリイシが広がっている世界が見られます。サンゴ礁ではないのですが、被度高いサンゴの群集が見られます。


写真:串本海中公園2号地・クシハダミドリイシ(2003年撮影)

 今週末、私的に串本海中公園でスノーケルをしました。スノーケルをする前には雨が降っていたのですが、いざやるぞっという時にはぴーかん晴れ!!この上なく気持ちよく串本の海を満喫しました。寒くこごえるかなあと心配もしていたのですが、海水温は24℃(6月のアクティブレンジャー日記に書いた水温と同じでした)、体を動かしていれば全然問題はありませんでした?。

 これからは寒くもなりますが、透明度がよい季節になります。秋の海、それから冬の海も万全の対策をとれば楽しく過ごす事ができるのかなあと思います。

 串本海中公園のHPには、串本の生き物図鑑や最近の話題情報など面白味たっぷりの情報を提供しています。こちらもぜひご覧下さいね。

    串本海中公園HP ↓↓↓↓↓↓
http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/peji.htm 

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2006年11月02日オープンから4ヶ月が経ちました 【利用・施設】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

 こんにちは。熊野AR鈴木です。
 宇久井ビジターセンターがオープンしてからもう4ヶ月が経ちました。早いものですね。秋になり、宇久井ビジターセンター周辺で見られる動植物もだいぶ変化してきています。行く度に館内にある情報掲示板の自然情報が最新版に変わっていて、宇久井半島の「いま」をのぞきに行きたい衝動に駆られます。

 さてさて、宇久井ビジターセンターに訪れた方は現在で約2454人となりました。多いか少ないのかは別として、宇久井の自然情報や観察会等で何を感じてもらえているかにも注目して、今後の企画をしていければと日々精進です。


写真:来館者のようす お弁当を食べたり、遊んだり…(2006.10.22撮影)


写真:来館者のようす 日向ぼっこも。(2006.10.22撮影)

 いま宇久井ビジターセンターでは、宇久井の自然情報をはじめ、宇久井で実施した子どもパークレンジャーの活動風景写真や、子どもたちの感想文などが展示されています。それから引き出し式展示箱にも、活動を通して少しずつですが標本を充実させていっています。

 宇久井ビジターセンターは自然活動を通して、来館者と一緒に作り上げていく施設です。今後とも、日々変化を遂げているビジターセンターをお楽しみあれ♪

 宇久井ビジターセンターHP:http://www.ugui-vc.jp 

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