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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 熊野

355件の記事があります。

2007年05月08日宇久井半島 磯の観察会報告 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さま、こんにちは。今日は少し動くと汗ばむ陽気となりました。夏の到来を感じさせられます。

先日ご紹介した通り、環境省の主催で5月3日に磯の観察会が開催されました!
天候にも恵まれ、暑いくらいの気温のなか、磯の観察や海浜植物の観察やその説明を聞きました。

海岸に生息している植物。「ハマ」がつく植物は、この地玉の浜で12種類くらい観察できます。

写真:ハマエンドウ(撮影:07.05.02)

写真:ハマヒルガオ(撮影:07.05.02)


写真:生き物採集。皆さんかなり熱中していました。(撮影:07.05.03)




写真:ヒトデの通り抜けです。上が貼り付け時、下がすり抜け時です。お見事!(撮影:07.05.03)

課題点もありましたが、参加者の感想も良好で、有意義なイベントになったと思います。写真以外にも様々な生物を確認でき、磯には未知なる生き物がたくさんいることを改めて感じることができた観察会でした。

?注意?
磯は足場が不安定なため、磯で遊ぶときはサンダル等の動きが不自由になる履き物は避けるようお願いいたします。

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2007年05月01日橋杭岩巡視 【利用・施設】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。今日は朝から雨の空模様です。

吉野熊野国立公園内の橋杭岩の巡視に行ってきたので、その紹介をしたいと思います。
橋杭岩は紀伊半島から大島に向かって、大小40程の岩が850mにわたってそそり立っており、その様が橋の杭のように見えることからこのように呼ばれています。国の天然記念物にも指定されており、これほど特異で大規模なものは、他ではなかなかみられないのではないでしょうか。
橋杭岩一帯は帯状にのびている火成岩層と泥岩層から形成されており、硬質な火成岩層だけが黒潮の浸食にさらされつつも残存し、現在の形となったようです。

海岸からみた橋杭岩(1)(07.05.01撮影)

海岸からみた橋杭岩(2)(07.05.01撮影)

泥岩層だけが浸食された岩(07.05.01撮影)

大自然の凄みを痛感できる場所の一つだと思いますので、是非一度見学してみてはいかがでしょうか。

?アクセス?
串本駅から熊野交通バス、那智勝浦駅経由新宮行きに乗り約5分です。

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2007年04月27日宇久井半島「磯の観察会」 参加者募集中! 【イベント】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

 皆さん、こんにちは。
 今の熊野は朝晩は涼しいのですが、昼間はかなり暖かい気温になりました。(鈴木ARが書いていたように、北海道から今春赴任されたレンジャーさんは既に半袖です。)

 さて、来る5月3日(木・祝)に宇久井半島「磯の観察会」がビジターセンター近くの地玉(じごく)の浜にて、開催されます!

 磯にいる磯に棲んでいる殻の模様が石畳のようなイシダタミガイ、梅干しのように丸く赤いウメボシイソギンチャクやカメノテ、ヒザラガイ、アカテガニ等々、普段見慣れない生き物に見たり、触ったりしませんか?新たなる出会いがあるはずです。
おすすめの観察(予定):
ヤドカリの引っ越し、今見頃を迎えている海浜植物の紹介 などなど盛りだくさんです!

前年度の磯観察会風景(1)

前年度の磯観察会風景(2)

? 詳細はこちらです ?

○主催  環境省近畿地方環境事務所
 共催  和歌山県
 後援  那智勝浦町(予定)
○日時  平成19年5月3日(木・祝日)
     10:00?14:30(受付は9:30?)

○場所  那智勝浦町宇久井地玉の浜

○集合場所  宇久井ビジターセンター

○対象
小、中学生と保護者(小学3年生以下の参加には保護者の同伴が必要です)

○講師  熊野自然保護連絡協議会 瀧野秀二氏

○定員 15名(先着順です)

○参加費 100円(傷害保険代です)

○持ち物
◇ 弁当 ◇水筒(飲み物) ◇雨具 ◇タオル ◇着替え ◇履き替え用の靴

○服装
◇帽子 ◇濡れても良い服装・靴(サンダルは不可)
※当日はひざあたりまで海につかります。

○お申込み方法・問合わせ先
参加希望者は5月2日(水)までに環境省近畿地方環境事務所熊野自然保護官事務所まで電話でご連絡ください。
(TEL:0735-22-0342 受付時間:平日8:30?17:30)


宇久井ビジターセンターのホームページでも情報発信中です。
http://www.ugui-vc.jp/

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2007年04月25日無人小ネタ提供板、設置! 【利用・施設】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

こんにちわ、熊野AR鈴木です。
今日はもう夏のような気候な熊野です。もう半袖のヒト(野川レンジャー。)もいますよ。

昨日、宇久井ビジターセンターの東屋に無人小ネタ提供板を設置しました?。宇久井半島を散策中にも、休館日でも、ちょっとでも面白小ネタを提供できるように…と願いを込めて。

今回の題は「おいしいはなし」。実のなる季節が違うグミ科植物のはなしです。とんがり帽子のような可愛い花を咲かせているアキグミ(実は秋頃)と、園地にあるナワシログミ(実は5?6月、もうすぐです。)について書きました。






写真:東屋に無人小ネタ提供板、設置!(2007.4.24撮影)

トベラの花の甘?い香りが漂ってくる宇久井の散策道。今は蚊も少なく、気持ちよく散策できますよ?。


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2007年04月19日アオノクマタケラン 頑張れ! 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

皆さん、こんにちは。
昨日の大雨とはうって変わり、今日はすっかり晴れわたった熊野です。

宇久井ビジターセンターの遊歩道脇に、地元の中学生が数年前に植栽してくれたアオノクマラケランがあります。




写真:アオノクマタケラン(上:2006.03.23撮影,下:2007.04.11撮影)
少?しですが成長しています。頑張れ!
アオノクマタケランとはラン科ではなく、ミョウガ科の1種で夏期に白色の花をつけます。本州では伊豆・紀伊半島、四国、九州、沖縄で生育しているようです。従って宇久井では野生のものもみられます。

このアオノクマタケランの近くにあったカクレミノです。


写真:カクレミノ(2007.04.11撮影)
この植物は葉っぱが大きく変化します。
写真の中心部の葉は若い葉で、切れ込みが4つありますが、成長した外側の葉はこれが2つになっています。さらに成育すると切れ込みが浅くなったり、これが無くなったりします。

春の散策は気温も程良く、いろいろな発見ができますので、是非お勧めいたします。

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2007年04月17日イワタイゲキをじっ?くり。 【植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

こんにちわ、熊野AR鈴木です。
今日は宇久井半島で見頃を迎えている、イワタイゲキを紹介します。


写真:トウダイグサ科のイワタイゲキ 学名Euphorbia jolkinii(2007.4.13撮影)

宇久井の地玉(じごく)の浜ではいま、イワタイゲキは満開です。株立ち状に群生していて、高さはだいたい40cmくらいでした。浜辺の一部が、黄緑色に染められているよう。

このイワタイゲキをじっ?くり見ると…、なんだかすごく面白い構造をしています。真ん中にぶら?りと垂れ下がっているのがめしべで、そのまわりにはおしべや腺体があり、めしべはそれらに包まれています。綺麗でした。


写真:じっくり、イワタイゲキ。(2007.4.13撮影)

ものをじっ?くり観察すると、繊細な構造とかかすかなにおいとかに気づきます。そしてそして、はてなマークがいっぱい出てきます。そこがまた面白いです。

地玉の浜には他にも、ハマエンドウやハマダイコン、トベラが花を咲かせていて、たぶん一年のうちで一番華やかなのではないかと思います。いまの季節は、断然、地玉の浜がおすすめです。

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2007年04月11日休暇村 那智勝浦【利用・施設】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

 皆さま、こんにちは。
 すっかり春の陽気を感じるようになった熊野です。
 先日お伝えしました宇久井ビジターセンターの近くに休暇村があります。(休暇村とは全国の国立公園や国定公園の中にある宿泊施設で、誰でも利用いただけます)
 こちらは3月にリニューアルされたばかりらしく、大変綺麗な建物でした。またここから臨む太平洋は非常にすばらしいです。宇久井の方に来られた際には、ここから展望されることをお薦めします。



休暇村 那智勝浦の看板です
(撮影:07.04.11)



展望場所からみた太平洋
(撮影:07.04.06)



露天風呂からの眺めもすばらしいです。(温泉の水量は自動管理されているそうです)
(撮影:07.04.06)


また個人的にもぜひ利用してみたいと思います!

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2007年04月09日春をたのしむ。 【動物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
熊野のサクラはもう葉桜となっているところが多いのですが、遅咲きの花をついばむ小鳥を発見。ヒヨドリです。

ヂィーーヂィーー(私にはそう聞こえます)と鳴いているヒヨドリが、サクラの蜜を吸いにやってきていました。ついばむと、花がちらりと散っていき、またまた風流でした。

写真:サクラの蜜を吸いにきたヒヨドリ。赤いホッペがチャームポイントなのです。もうこのサクラも散りました。(2007.4撮影)

サクラの盛りは過ぎましたが、また先週とは違う春を楽しませてくれました。

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2007年04月05日挨拶ほか 【その他】

吉野熊野国立公園 熊野 畝井良幸

 皆さま、はじめまして。
 この度、熊野でアクティブレンジャーとしてお世話になることになりました畝井(うねい)です。鈴木ARと共に熊野地域の状況をお伝えしていきたいと思います。


これからお世話になることになった事務所前です。
撮影:2007.04.03

 那智勝浦町の宇久井ビジター近くの海辺にて、5月に磯観察会が開催されます!
 そのための下見をして参りました。ちょうど干潮時でしたので、潮だまりにいるヤドカリやハゼ等をたくさん見つけることができました。肝心の下見の成果はさておき、春の海を体感することができ、心地良かったです。
 
 それでは、これからよろしくお願いいたします。

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2007年04月04日春のお告げは、陸も海も。 【天候 植物】

吉野熊野国立公園 熊野 鈴木さやか

みなさん、こんにちは。
近畿のあちらこちらでは、いまとってもサクラが綺麗に咲いているみたいですね。春ですね?。宇久井半島の入り口でも、いまサクラが真っ盛り。宇久井ビジターセンターに行く道はサクラ道になってます。

写真:サクラサクサク、サクラ街道(2007.4.2撮影)

さてさて、陸の春も真っ盛りですが、串本の海も春模様。フクロノリのような海藻が増えてきているようです。串本海中公園のページの「最近の話題」を本日更新したので、是非ご覧下さい☆
↓↓↓↓↓↓串本海中公園のページ↓↓↓↓↓↓
http://www.env.go.jp/nature/nco/kinki/kushimoto/peji.htm

私の今年初潜りは2月の川でしたが、海はまだ。海水は19℃近くになってきてらしいので、あたまが「海・海・海」になっている熊野アクティブ・レンジャー?鈴木からでした。

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