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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

606件の記事があります。

2012年02月01日上北山村中学校出前授業【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 1月30日に大台ヶ原の郷、奈良県南部にある上北山村の中学校で出前授業を行いました。
 今回の授業のテーマは「国立公園を守る仕事」です。私たちが使用している仕事道具を、生徒の皆さんに手にとってもらいながら、「どんなふうに」また「どんな目的で」国立公園に関わる仕事をしているのかをご紹介させていただきました。



机に並べられたお仕事アイテムたち。中には普段見かけることがないものも・・・



 生徒さんに掲げてもらっているのは「公園計画図」。
国立公園の細かい範囲と、場所によって自然に対する保護のレベルの違いが異なった色で示されている地図で、私たちの仕事に一番欠かせないアイテムです。この地図と、「自然公園実務必携」という自然を守る法律がぎっしり詰まった法律書を使って、レンジャーは国立公園を守り管理しています。そしてさまざまな組織が協力し合い、今日の豊かな自然が残された国立公園が維持されています。

 国立公園を守る仕事として、もうひとつ大事なことは、多くの人に「より良く自然を知ってもらう」事です。自然を残すために壁で囲って誰も入れないようにしてしまっては、やがて自然の大切さやすばらしさを知る人がいなくなり、将来にわたって自然を維持する担い手がいなくなってしまいます。

 でも自然を知るって何をすれば?
 今回は、まずは「意識すること」から始めてみました。 大それたことではなく、まずは自分にとって自然を意識できる○○を、生徒の皆さんに自由に考えていただきました。




「私は自然の大切さを忘れないために○○します!」宣言
・おいしい水を飲みます。(そしてサイダーにして売ります!)
・杉箸を使います。
・山に通います。
・この村に住むことにします!

生徒の皆さん、最後まで授業を聞いてくれて、ありがとうございました!

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★大台ヶ原ドライブウェイ冬期通行止めのお知らせ★
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平成23年12月1日(木)午後3時 ~ 平成24年4月26日(木)午後3時まで
上記期間中は冬期閉鎖のため
大台ヶ原山上駐車場へ通じるドライブウェイが通行止めになります。

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2012年01月27日大峯百選 其の拾伍 【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
今回は、久々に忘れた頃にやって来る?「大峯百選」をお伝えします。15番目のメインとなるものは・・・
「キノコ(菌類)」です。
大台ヶ原では、雨が多いためにキノコがたくさん見られます。しかし!その隣の大峯も大台ヶ原と同じように雨が多く、たくさんのキノコが見られるのです。しかし、キノコ(菌類)は見分けるのがとても難しく、同じキノコでも図鑑によって分類が異なり、別種として書かれているものもあると聞きます。


写真1:森の中にひっそりと生えるキノコ

 巡視中に写真1のようなキノコを見つけることが多々ありますが、名前はもちろん、何の仲間かすら分からない始末です。


写真2:左)ツキヨタケ? 右)ホウキタケの仲間?

 中には写真2のように、おおよそ分かる(気がする)キノコも見られます。左のキノコは、夜にヒダ(傘の裏側)がうっすらと光る「ツキヨタケ」のように見えます。右は傘がない特徴的な形で、「ホウキタケの仲間」のようです。生えている場所や形などをよく観察すれば、もう少し確実に見分けられますが、なかなか難しいものです。大峯地区でよく見かけ、比較的分かりやすいものと言えば・・・


写真3:(左右ともに)ロクショウグサレキン

 写真3の「ロクショウグサレキン」です。朽ちた木が「緑青(ろくしょう)」色をしているので、見るとすぐに分かります。実は、この菌類も細かく分類すると何種類かに分かれるようですが・・・

 大峯地区では、まだまだたくさんのキノコ(菌類)を見ることができます。見分けがとても難しく、よく分からないことが多い生き物ですが、「形が面白い」「色がきれい」なものが多いので、写真を撮影したり、観察したりすると、とても面白いと思います。夏から秋の間に目にする機会が多いので、これらの時期にキノコ観察をしてみてはいかがでしょうか。思わぬ発見に出会えるかもしれません。私はキノコはほとんど分からないので、もし教えて頂ける方がいらっしゃれば、教えて頂きたいと思います!

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2012年01月12日大台百景29・30「シカのおしり」【動物】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 吉野熊野国立公園大台ヶ原地区担当の青谷です。皆様、どうぞ本年もよろしくお願いいたします!
 さて、大台百景も30まで来ました!
(新年早々に何の話?と思われた方はhttp://c-kinki.env.go.jp/blog/2009/12/952.htmlへGO!)
 大台ヶ原ドライブウェイを走っていると、シカ、サル、アナグマなど大台ヶ原に生息する、ほ乳類を見かけることがあります(ツキノワグマはめったに目撃されません)。


29.シカの親子・雌(母と娘)
 冬のドライブウェイでニホンジカを発見!体の毛が、夏のキャラメル色から、冬のこげ茶色に変わっています。こうして親子でいるところを良く見かけますが、中には驚くほど顔がそっくりで、見ているこちらが思わず笑ってしまうことがあります。



30.子ジカのおしり
 ふっさふさの白い毛が目立ちます。非常に可愛いですが、この白いおしり、ただ可愛いだけではありません!



《大台ヶ原の自然解説看板より》

 シカは「怪しいやついるぞ、注意して!」という時、この白いお尻を突き上げながら「ピイ!」と高く鳴き、ジャンプをするように走ります(図の左側参照)。目立つおしりは、こうした警戒の合図の時に役に立つようです。この行動は、大台ヶ原では広い場所を見下ろす場所である「正木峠」などで、集団のシカを見かけた時など観察がしやすいです。
 ちなみに図の右側、オスが求愛をする「フィ-」という声は、百人一首でおなじみ、「奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の~」でも詠まれている鳴き声で、吉野自然保護官事務所の近くでも秋の夜にその声が響き渡ることがあります。

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★大台ヶ原ドライブウェイ冬期通行止めのお知らせ★
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平成23年12月1日(木)午後3時 ~ 平成24年4月26日(木)午後3時まで
上記期間中は冬期閉鎖のため
大台ヶ原山上駐車場へ通じるドライブウェイが通行止めになります。



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2012年01月12日大台ヶ原の自然再生 その③【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 吉野熊野国立公園大台ヶ原では、自然を再生する取り組みが行われています。今回も、実際にどのようにその取り組みが進められているのかをご紹介します(これまでの経過は過去の日記をどうぞ!)。
その① http://c-kinki.env.go.jp/blog/2011/09/1312.html 
その② http://c-kinki.env.go.jp/blog/2011/10/1322.html 

 「自然保護」とはよく聞くけれど、「自然再生」とはあまり耳慣れない言葉です。それもそのはず、これは平成15年に「自然再生推進法」という新しい法律ができたことで始まりました。
◆自然再生とは?・・・過去に損なわれた自然環境を取り戻すため、関係行政機関、関係地方公共団体、地域住民、NPO、専門家等の地域の多様な主体が参加して、自然環境の保全、再生、創出等を行うこと(自然再生推進法より)。

 というわけで、大台ヶ原でもその取り組みが進められているわけですが、この大きな「自然」を相手に、人間が知恵を出し合って、損なわれた自然を「再生」するのは決して簡単なことではありません。大台ヶ原では、そんな難題に立ち向かうため、大きく分けて3つの視点でモニタリング調査が行われています。
①森の生態系を調べる
②ニホンジカについて調べる(森の衰退の大きな要因となっているため)
③大台ヶ原を訪れる利用者について調べる



 シカの進入防止柵の中で、①森の生態系の調査員のお仕事風景を激写!(こちらに気付かれたご様子)
 大台ヶ原が開山している4月末から11月末までの間、それぞれのグループが調査を進めています。今年度は、①②③あわせて約170日間、綿密に現地調査が行われてきました。



 大台ヶ原の閉山と共に、3グループの調査結果の報告や来年度の計画を考える会議が目白押しになります。
 こうして少しずつ、大台ヶ原の自然やその生態系の実態が明らかになるとともに、それを守る術や、森の回復へとつながるヒントが生まれてきています。

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★大台ヶ原ドライブウェイ冬期通行止めのお知らせ★
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平成23年12月1日(木)午後3時 ~ 平成24年4月26日(木)午後3時まで
上記期間中は冬期閉鎖のため大台ヶ原山上駐車場へ通じるドライブウェイが通行止めになります。

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2012年01月11日ソハヤキ要素 【動物】【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、明けましておめでとうございます。今年もAR日記をよろしくお願いいたします!

 さて2012年の最初は、紀伊半島とその他の生き物の関係についてお伝えします。皆さんは、「ソハヤキ要素」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 漢字では、「襲速紀」と書きます。このそれぞれの言葉の意味はというと・・・
南九州の古い呼び名「襲の国(そのくに)」と九州と四国の間の豊予海峡の「速吸瀬戸(はやすいのせと)」、紀伊半島の「紀伊の国(きいのくに)」のそれぞれの頭文字を取って「襲 速 紀」なのです(※)。では、何を意味しているかというと・・・

九州と四国、紀伊半島のそれぞれの南側に共通の生き物がいる!!というものなのです。
(※)名前や呼び名は、他にも説があります。


図:中央構造線(赤線)と「襲速紀要素」の範囲(緑線内)

 上の図に出ている「中央構造線」とは、「1000㎞にもなる長い谷」であり、長い断層のことです。この「中央構造線」より南の場所では、共通の生き物が暮らしているのです。『それぞれが海に隔てられているのに、なぜ?』と気になるところですが、はるか昔に陸続きになっていたなど、地形の変化などの出来事が関係しているようです。私たちの目では「今」しか見ることができませんが、何千年、何万年と「長い目」で見ることができれば、もっと分かりやすいのかもしれません。

 では、どんな生き物がいるのかと言うと・・・


写真:大峯や大台ヶ原でよく見られる植物たち

 上の写真に出ている4種類の植物たちが「襲速紀要素」の植物たちの一部なのです。名前をよく見てみると、「ツクシ(筑紫)」や「ヒコサン(英彦山)」といった九州の地名が付いていて、私も初めて見たときは『なぜ?』と思っていたのですが、「襲速紀要素」を知ってからは『なるほど!』と納得できました。
 「襲速紀要素」は主に植物(植生)を指すようですが、動物にもあるようです。その中には・・・


写真:この青光りする生き物と言えば・・・

 何と、大台ヶ原のマスコットキャラクターにもなっている「オオダイガハラサンショウウオ」も紀伊半島だけではなく、四国、九州にも分布しています。今では研究が進み、別種や亜種とされているようですが、元は一つの種だったようです。
 このように、離れている土地でも思わぬところで共通点がある場合があります。私は、普段見ている動植物が他の土地でも見られることに、過去の出来事などを想像してとても楽しくなります。皆さんも、この動植物たちの観察に吉野熊野国立公園に足を運んでみてはいかがでしょうか。新鮮な気持ちで動植物たちを見ることができるかもしれません。

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2011年12月22日準備! 【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
12月14日に出前授業の打合せのため、上北山小・中学校に行ってきました。毎年、上北山小・中学校は大台ヶ原地区担当の青谷ARが行っていましたが、今年は私が上北山小学校で大峯地区の話をさせていただけることになったのです!
「どんな事をしようかな?」と考えていたのですが、小学校からの要望もあり、やはり子どもたちには「ひとつでも多くの体験をして欲しい」と思い、「野外で実際に自然環境にふれあいながら、大峯地区の話」も選択肢のひとつに加えてみることにしました。
そこで早速、上北山小学校の周りではどんな生き物が生息しているのか、探してみることにしました。


写真:左)そこは寒くないの? 右)寒空の下飛んでいたナカオビアキナミシャク(シャクガ科)

 よくよく観察すると、金網の扉部分に潜んでいるガの幼虫(上の写真左)、寒くなると成虫になるナカオビアキナミシャク(ガの仲間;上の写真右)のほか、植物の冬芽にはチョウの卵が付いていたり(死んでしまっていましたが)、石の下ではウロコアリの仲間が巣の中で身を寄せ合っていました。

写真:左)マメヅタ(シダ植物) 右)テイカカズラの種子かな?

 その他、湿った岩や樹幹に付いていることが多いシダ植物のマメヅタ(写真左)がたくさんの胞子葉(胞子を付けている長細い葉)を付けていたり、テイカカズラの種子?がどこからか飛んできていました。一見何もいないように見えた小学校の周りにも思いのほかたくさんの生き物を見つけることができました。具体的な内容はまだまだ考え中ですが、これらの身近な生き物を観察しながら、大峯地区の自然環境や麓の上北山村との繋がりについて話ができればと思っています。

 さて、一年が経つのは早いもので、私のアクティブ・レンジャー日記は今回で今年最後となってしまいました。また来年からも、この日記を通じて吉野熊野国立公園の魅力を皆さんにお届けしたいと思っています。それでは皆さん、よいお年を!!

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2011年12月20日最初の一歩【イベント】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 大台ヶ原は、山上へのアクセスである大台ヶ原ドライブウェイが今月初めに閉鎖し、今は人を寄せ付けない静かで厳しい冬の山となりました。それでも山のふもとでは、これからの大台ヶ原の森を支える取り組みが続けられています。

 大台ヶ原を代表する針葉樹の「トウヒ」の森の再生を目指し、昨年は上北山村の小中学校の皆さんに、トウヒの苗を植えていただきました(詳しい事情は:http://c-kinki.env.go.jp/blog/2010/11/1149.html)。
今年は、再び生徒の皆さんに大台ヶ原のトウヒの種を植えていただきました。

【12月19日(月)種まきイベントの様子】



 プランターを1人につき、ひとつ。自分たちで土をいれて水をやります。なんと半袖の生徒が・・・子供はやはり風の子ですね(体育の時間が終わったところだったそうです)。



 大台ヶ原産のトウヒの種を土にまきます。しっかりと自分の名前の入ったプレートもつけて、自分だけの木を育てていただきます。
【ご注意】国立公園・大台ヶ原の特別保護地区内では、自然保護のため植物の採取(枯れ葉、落ち枝を含む)は法律で禁止されています。これらの種は許可を得て採取したものです。

 育ったらどうなるの?・・・そうです、これがまた20年後に立派な苗へと成長した時、再び大台ヶ原の山の上へ植えられる・・・長い長い森の再生プロジェクトになるわけです!

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★大台ヶ原ドライブウェイ冬期通行止めのお知らせ★
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平成23年12月1日(木)午後3時 ~ 平成24年4月26日(木)午後3時まで
上記期間中は冬期閉鎖のため大台ヶ原山上駐車場へ通じるドライブウェイが通行止めになります。

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2011年12月01日大台ヶ原閉山に向けて【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 今年も残すところあと1ヶ月。今年の汚れは今年のうちに!ということで、毎年恒例の大台ヶ原地区パークボランティアによる大台ヶ原の大掃除が行われました。
 これまでは、山を掃除してもキリが無い!という感覚でしたが、最近は少し変化が出てきています。

 下の写真は、過去2005年と2007年に大台ヶ原ドライブウェイ途中のそれぞれ別の展望スポットで回収されたゴミの量です。展望のよい場所で人が立ち止まる地点や、休憩する場所ではやはりゴミが目立ちます。加えて、山では最近のものだけでなく雨などで表面の土が流れると昔のゴミなどもたくさん見つかり、ものすごい量になっていたようです。



 
 場所は変わって2009年からは大台ヶ原ドライブウェイ駐車場から約3キロメートル間のゴミの回収(写真下)。自分の持っているゴミ袋が一杯になるのが当たり前でしたが、今年に至ってはゴミを見つけるのも困難なくらいでした。



 毎年毎年、大掃除のたびに山がきれいになっています。山がきれいになれば、人も軽い気持ちでゴミを捨てる気にならなくなる・・・という嬉しい心理も働くそうですが、こうして利用のマナーも良くなっていくものなのかと感じました。
 こうして、皆さんのおかげで大台ヶ原は今年も春を迎える準備が整いました!大台ヶ原は12月1日(木)の午後3時から、しばし冬の眠りに入ります。

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★大台ヶ原ドライブウェイ冬期通行止めのお知らせ★
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平成23年12月1日(木)午後3時 ~ 平成24年4月26日(木)午後3時まで

上記期間中は冬期閉鎖のため大台ヶ原山上駐車場へ通じるドライブウェイが通行止めになります。

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2011年12月01日吉野山の紅葉 【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
今年も早いもので、12月に入りましたね。日に日に寒くなっていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 11月29日に吉野山の奥千本にある公衆トイレの点検に行って来ました。今年はこのトイレの点検方法も体制を変えて行ってきましたが、もう一年経つと考えると、時間の流れる早さを改めて感じます。

写真:今年の点検もあとわずか・・・

 トイレの点検も無事に終了し、帰り際にふと顔を上げると、紅葉が目につきました。

写真:左)冬の金峯神社 右)その頭上には紅葉が!

 今年は寒暖の差が激しかったので紅葉に期待していましたが、台風が多かったせいか、葉が散ってしまうものが多いと感じていたため、紅葉は諦めていました。しかし!台風の強風を免れた木々たちはしっかりと紅葉していたのです。

写真:左)高城山展望台に登る道 右)下千本(七曲り)は・・・

 金峯神社から下りてくる途中にある高城山展望台へ向かう道では、思っていた以上に落葉していました。春にはサクラ、秋には紅葉が楽しめる、麓近くの下千本(七曲り)でも、葉は完全に散っていましたが、サクラの代わりにカエデの仲間などがしっかりと紅葉していました。
今年はサクラの紅葉は見られませんでしたが、寒さを乗り切り、また来年の春には満開の花を見せてくれるよう願っています。

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2011年11月21日細野環境大臣来訪【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 11月6日、細野環境大臣が吉野熊野国立公園へ視察に来られました。
 1日で大阪市→吉野(奈良県南部)→東京を移動というスケジュールのため、時間の都合上「大台ヶ原まで」・・・とはいきませんでしたが、吉野熊野国立公園の最北端に位置する「吉野山」を約2時間かけてまわられました。



 吉野自然保護官事務所にて吉野町長とご挨拶のあと、七目木自然保護官より、吉野熊野国立公園全体のお話や吉野地域の自然や歴史の説明を行い、吉野山の現場へと向かわれました。



 細野大臣が、地元関係者の皆さんと七目木自然保護官の説明を受けながら吉野山を視察中に「子供の頃に吉野山を訪れたことがあり、懐かしい。」とのお話もあったそうです。

 吉野山は桜の名所として有名ですが、誰もが知っている源義経、弁慶、後醍醐天皇、豊臣秀吉を始めとする古くより著名な人物達の歴史の足跡があり、由緒あるお寺や神社そして自然に通じた修験道の文化が今でも残されているなど、いろんな魅力が詰まった山です!
 環境省は、桜の保全や歴史的な町並みの景観を保護できるよう、地元の皆さんと共に取りくんでいます。



 吉野山ビジターセンターにて記者会見がありました。
 その中で、日本全国にある国立公園の保護を担ってきたレンジャー職の重要性についても話されました。
 そしてとんぼ帰りで東京へ。軟弱な私なら倒れてしまいそうなスケジュールです!

~おまけ~
大峯担当地区の朝倉ARは、ちょうどこの日が28歳の誕生日であったことをアピールし、細野大臣より熱い握手をゲット。「ちょうど私が議員になった歳です。」(そんな若い頃から!)との言葉に32歳の私も活力をいただきました。

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◇吉野山紅葉情報
~現在、吉野山中千本が見頃です~

◇ 環境省ホームページ
http://www.env.go.jp/
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