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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大台百景1・2「霧」【天候】

2009年12月24日
吉野
 アクティブ・レンジャー日記は、国立公園の素晴らしさを皆様にお伝えすることを大きな目的としています。しかして私は、国立公園である大台ヶ原の素晴らしさを、なかなか皆様にお伝えできていなかったのではないか?と思う次第なのです。
 そこで思いついたのが、このタイトルに書いた「大台百景」です。山も閉じていてなかなか現場の様子をお伝えできないこの冬の時期に、テーマを決めて大台ヶ原の魅力を(ほとんど私視点ではありますが)写真中心でお伝えさせていただこうかと思います。
※勢いで「百景」と決めましたが、今後どうなるかは・・・わかりません!!

 さて今回ご紹介させていただきたいのは、大台ヶ原の「霧」です。
大台ヶ原は日本でも有数の雨の多い地域です。それだけに霧が発生することも多く、昔は「迷いの山」と呼ばれていたそうです。まだ道が明瞭で無かった頃、山を行く人々は霧によって行く先を見失うことも多かったのでしょう。
 霧が発生した森はどこかうっそうとした中にも透明感があり、風に流され動く霧を見ていると、普段はなかなか感じることのできない、「森の立体感や奥行き」を感じることができます。



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1.東大台(8月末)・・・真っ直ぐに伸びた針葉樹林の森に霧がかかると、そのシルエットが浮かび上がり、影絵の中に閉じこめられたような気分になります。森の遠くほど視界が消え、目の前の木や苔がしっとりと存在をたたえてくれます。



2.西大台(5月末)・・・まるで霧を降らしているかのように上空を覆うブナ林を歩いていると、バイケイソウのみどりの絨毯が足下に浮かび上がります。西大台は歩道と森の距離が近いので、森との一体感をより楽しんでいただけます。

---☆大台ヶ原には「西大台」と「東大台」の2つの区域があります☆---

◆西大台・・・「西大台利用調整地区」と呼ばれ、より良い自然環境を守るため、1日に入山する人数が決められています。入山するには事前に手続きが必要です。

◆東大台・・・西大台と違い、こちらはどなたでも手続きなしで自由に入山することができます。
※大台ヶ原ドライブウェイ、山の上の駐車場も自由にご利用いただけます。

詳しくは、吉野熊野国立公園大台ヶ原ホームページへGO!
http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/odai_top.htm