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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大台ヶ原の自然再生 その①【その他】

2011年09月07日
吉野
 日本で最も雨がたくさん降るといわれる大台ヶ原。ここでは豊かな自然が育まれ、苔むす森が存在していましたが、環境の変化により森の様子が大きく変わってしまったそうです。
 そこで「苔むす森をふたたび」をスローガンとして、大台ヶ原ではかつて存在していた自然を取り戻す取り組みが行われています。今回は、実際にどんなふうに取り組みが進められているのかをご紹介します。



森林や植物、昆虫や鳥などの生き物・・・自然をよく知る先生達が大台ヶ原に大集合!

 年に何度か、こうした集まりがあります。今回は8月29~30日の2日間にわたり、調査現場を視察!大台ヶ原の自然について各分野の調査の報告や、それについての意見交換がされました。



去年植えられたトウヒ(大台ヶ原を代表する針葉樹)苗の生長具合を確認中。
(詳しくは http://kinki.env.go.jp/blog/2010/11/1149.html )

 かつて、このあたりでは(写真:正木ヶ原峠)トウヒの木々が「苔むす森」を育んでいました。シカの食害の影響を受け、自ら再生する力を発揮できなくなったこの森のために植えられたこの苗たちも、自然再生の新たな取り組みです。



そして次なるステップへ。

 大台ヶ原の豊かな自然が維持できるよう、シカの食害から保護すべき場所が新たに決まります。この写真の場所には、後にシカから植物を守る柵が立つ予定です。

 次の日記でも、引き続き取り組みの様子をお伝えしたいと思います。

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□■□■大台ヶ原へお越しの皆さまへ□■□■
 大台ヶ原ドライブウェイは台風6号の影響による路肩決壊により、一部が通行止めとなっていますが、現在迂回路が設けられており、乗用車は大台ヶ原への通行が可能です。詳細は奈良県吉野土木事務所にお問い合わせ下さい。http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-1777.htm
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