ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 神戸

171件の記事があります。

2016年11月22日【開催報告】こうべ森の文化祭2016

瀬戸内海国立公園 高橋明子

 先日10月30日に、六甲山の再度(ふたたび)公園で「こうべ森の文化祭2016」が開催されました。

六甲山で森林管理や植物観察会といった様々な活動する団体や施設が一堂に集まり、日ごろの活動の紹介や

工作教室などを実施しました。当日は、街中のハロウィンイベントの盛り上がりに負け、山の中まで来る参加者は少ないのでは・・・と心配していましたが、お天気にも恵まれ、たくさんの方に来場して頂きました。

                    【会場の様子】

 神戸自然保護官事務所は、会場付近で拾った葉っぱで絵を描く「葉っぱでお絵かきワークショップ」と、

人を襲うことで問題になっているイノシシや、最近六甲山でも見られるようになったアライグマなどの

外来種について啓発のため、剥製やパネルの展示を行いました。兵庫県立人と自然の博物館からお借りした、イノシシ、ヌートリア、アライグマの剥製は今年も多くの来場者の目に留まったようです。

 今回の森の文化祭には、20以上の団体が参加しましたが、あらためて六甲山は多くの方に支えられているということが実感できる一日となりました。

                【神戸自然保護官事務所のブース】

 今回の会場となった再度公園の修法ヶ原(しおがはら)池周辺は紅葉スポットになっています。

六甲山の紅葉は見頃を迎えています。ぜひお出かけ下さい!

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2016年09月28日東お多福山で昆虫観察!

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

みなさんこんにちは。

暑さも少し落ちつき、朝晩は過ごしやすくなってきた神戸からです。


 先日、瀬戸内海国立公園六甲地域にある東お多福山にて、昆虫観察会を行いました。

台風が心配されましたが、初秋というにはまだ気温が高く熱中症が心配されるほどのお天気になりました。

観察会を行った標高697mの東お多福山は、市街地からも比較的アクセスしやすい場所にあります。

今回は伊丹市昆虫館から講師をお招きし、昆虫を観察しながら草原の生物多様性を感じ、東お多福山の新たな楽しみ方を発見してもらおう!という企画です。昆虫ということで小学生の親子連れの参加者が多いのかな、と思っていたところ、少年の心を忘れない元気な大人の方々に参加して頂きました!

【やる気に満ち溢れる参加者】

 


 道すがら、色々な昆虫が見つかるたびに人の輪ができ、その昆虫の生態や見分けかたの解説をして頂きました。昆虫というと、「子どもの頃は平気だったけれど、大人になると苦手になった」という声をよく聞きます。私もあまり関心をもっているとはいえない時期がありましたが、山や川へ出かけるようになってからは、植物とともに自然と目に入ってくる存在になりました。そして、いつも行く場所に名前の知らない生き物がこんなにもいるなんて!!と興味がわくようになりました。

                    【熱心に解説を聞く参加者】


 今回の観察エリアは、以前のススキ草原の景観を取り戻そうと、市民団体や研究機関等が協力してネザサの刈取りや植生調査を行っている場所でもあります。ネザサが優占していた場所も選択的に刈取りを行うことによって、ススキをはじめ他の様々な草原性植物が見られるようになり、またこの変化によって、カマキリやバッタ類といった昆虫をよく見かけるようになったと教えて頂きました。

 その他にも、このネザサの刈取り活動にも参加されている、東お多福山ガイド養成講座の卒業生から東お多福山にまつわるお話をして頂きました。

 

 左上:ツマグロヒョウモン♂

 右上:オオミズアオ 幼虫

 左下:ルリモンハナバチ

    写真ではわかりにくいですが、青色がとても

    きれいで最近「幸せを呼ぶハチ」として

    人気沸騰中だとか。


 今回、私は網を持つと狩猟本能が発揮されすぎるおそれがあったため、写真撮影に徹しましたが、たくさん見られたバッタ、イナゴ類の写真はうまく撮ることができませんでした。種を見分けることも、細部を写真撮影して拡大して判別しないと難しいうえに、名前もイナゴ、イナゴモドキ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ・・・と惑わされるものが多く、こうしてわからないものを調べたりしているうちに、ずぶずぶと虫の世界にはまっていくのだな・・・と思いました。

 これから秋が深まるにつれて、虫の鳴き声も色々聞けることと思います。耳を澄ませながら近くの野山にお出かけになってはいかでしょうか?


※今回の観察会では、観察のために捕まえた全ての昆虫をリリースしています。また国立公園内では昆虫採集 

 行為自体が禁止されているエリアもあります。マナーを守って国立公園をご利用下さい。

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2016年08月19日【実施報告】子どもパークレンジャー事業                          ~いえしまの「しぜん」と「くらし」にふれてみよう!~

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

 夏らしい毎日が続いている神戸です。通勤電車の中でも、大きな荷物のこれから遊びに行きますという雰囲気の小学生をよく見かけるようになりました。みなさん、夏を満喫していますか??


 さて、7月の最終週に子どもパークレンジャー事業~いえしまの「しぜん」と「くらし」にふれてみよう!~を開催しました。今回会場となった家島と男鹿(たんが)島は姫路港から20kmほど沖合の瀬戸内海に浮かぶ島々です。参加者の小学生が、島ならではの自然や暮らしについて学んだり、体験したりしながら普段の生活との違いを見つけ、発表を行う1泊2日のプログラムです。


 

家島の主な産業の一つである海運業。島のあちこちに見られる船のドック(船の修理や建造などの為の施設)や部品を作る工場を見学しました。 子ども達に人気だった昔懐かしい手押しポンプ。今は対岸の赤穂市から送水管で給水されていますが、その昔は井戸水しかなく、大変貴重だったとのこと。


 

・    
地元の人は生きた魚を買って食べるのが当たり前とのこと。いけすで魚が売られています。

定置網漁の見学。マダイやマアジ、ハモ、タコなど、美味しそうな魚がたくさん獲れました。          


                

 

 


 漁業・海運業が盛んなことから、家島には海上の安全を祈るための神社がいくつかあり、その総本山ともいえるのが家島神社です。家島神社の社寺林は、島唯一の原生林で、この地域が国立公園に指定されています。私からはクイズを交えながら、瀬戸内海国立公園の特徴について解説を行いました。

祭りで使われるだんじり船(右上)

岸壁からすぐのところに立つ家島神社の鳥居。その後ろにはシイ、トベラ、ウバメガシなどの照葉樹の原生林が広がっています(左)。


 

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その他にも、男鹿島では浜辺で思い切り遊んだり、海の幸を楽しみました。


 最終日には、島内散策で感じたことを班ごとにまとめたのち、発表を行いました。参加した児童からは、海に関係する神社がたくさんあったことや、漁業や海運業など島の産業と暮らしがすごく近い感じがしたことなどが発表されました。今ではほとんど見かけることのない、手押しポンプやメーターがアナログ表示のガソリンスタンドなどは、アニメでしか見たことがなかったようで、こちらも印象に残ったようです。また、家島や男鹿島の人はみんな知り合いのような感じで優しく、初めて島に来た児童にも声をかけてくれたことが嬉しかったようです。(島をよく知るリーダーから、昔から台風などで定期船が来ないなど困ったことがあると、食料を分け合うなど近所の人と協力して暮らしてきたからだよ、と教えて頂きました)


 

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白熱するまとめ作業。書ききれないぐらいたくさん気づいたことがあったようです。

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各班発表の様子


 今回のプログラムを通して、自然からの恵みを頂く事や、それと密接した島ならではの暮らしを体験できたようです。住んでいる地域に戻っても周りの自然や暮らしに目を向け、色々なことに興味を持って欲しいなと思います。


 これから残りの夏休み、まだまだ海や山へ出かける機会もあるかと思います。自然を楽しみつつ、その土地ならではの産業や暮らしに着目するのも面白いかもしれませんね!

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2016年06月23日【告知】今年も開催決定!JPR

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

みなさんこんにちは。

 梅雨特有の、どんよりした日が続きますが、そろそろ夏休みの予定を考える時期ではありませんか??

今年も子どもパークレンジャー事業(JPR)を実施することになりました!昨年、一昨年と淡路島の南にある

沼島で実施しましたが、今年は場所を変え、家島諸島の家島・男鹿島(たんがじま)で島の自然とくらしに

ふれる1泊2日のイベントを開催します。


◆子どもパークレンジャー事業とは

 子どもパークレンジャー(略称JPR:Junior Park Ranger)事業は、自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など、豊かな人間性を育むことを目的として、環境省レンジャー(自然保護官)と一緒に国立公園などで地域の豊かな自然や自然が育んだ地域の文化や産業などを小・中学生に体験してもらうプログラムです。


◇家島諸島

  姫路港の沖合約20km、播磨灘に浮かぶ大小40あまりの島々からなります。人が住んでいるのは家島、

 坊勢島、男鹿島、西島の4島で人口約8,000人。主な産業は漁業、採石、海運業です。


島ならではの豊かな自然やくらし、食べ物などを体験するプログラムが盛りだくさんです。瀬戸内海国立公園の自然と文化を満喫してみませんか??

先着20名となっておりますので、ご希望の方はお早めにお申し込み下さい!


詳細:家島観光事業組合 → http://h-ieshima.jp/news/14466

チラシ → いえしまJPRチラシ.pdf

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2016年05月24日特定外来生物:ナルトサワギク除草

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

みなさんこんにちは。

 梅雨入り前から気温が30度に達する日が出てきそうな、神戸からです。


 先日、淡路島の由良地区にある生石(おいし)公園で、特定外来生物・ナルトサワギクの除草を行いました。生石公園は紀淡海峡を望む、すばらしい展望地なのですが、困ったことにナルトサワギクの脅威にさらされています。外来種のお花畑と化した公園に心を痛め、なんとか少しでも減らせないか・・・と言うことで、保護官と除草作業を行いました。

 

◇ナルトサワギク

 マダガスカル原産のキク科植物。温帯~暖帯に分布し、海辺の埋立地、空港、路傍、河川などに生育する。開花は周年。1976年に徳島県鳴門市で確認された。埋立地の緑化に使われたシロツメクサやシナダレスズメガヤの輸入種子に混入していたと考えられている。

 1986年には兵庫県の淡路島で採集されたものが報告された。兵庫県や大阪府南部で急速に広がり、本州(中部地方以西)~九州で見られる。また、草食動物に対して毒性があるため、シカなどの食害を受けることが少ない。

作業前 作業後


ここで、「特定外来生物」について・・・

もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって海外から入ってきた生物(外来種)のうち、生態系や人の生命・身体、農林水産業に悪影響を与える侵略的な外来種の中から外来生物法により指定されたものを言います。

特定外来生物は以下のことが禁止されています。


今回のナルトサワギクについていえば、抜いてそのままどこかに集積、という訳にはいきません

(保管・生きたままの運搬にあたる)。ゴミ袋にしっかりとつめ、洲本市の協力を得て焼却処分を

行いました。

 この除草作業については、地元の方にもご協力いただいているところですが、今後も状況を

悪化させないよう、取り組んでいきたいと思います。

     【生石公園から紀淡海峡・友ヶ島を望む】

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2016年03月29日【実施報告】                                     初心者のための冬鳥観察~身近な鳥を見てみよう~

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

みなさんこんにちは。

あっという間に桜の季節から新緑の季節になりましたね!

越冬のため日本にやってきた鳥たちも、北へ帰ってしまった時期ですが、

先日、冬に観察できる鳥を見に行こう!ということで、2回にわたってふれあいイベントを

実施しましたので、その様子を報告します。


今回は野鳥観察初心者を対象としたプログラムだったので、第1回は神戸市立王子動物園で鳥の専門家から

鳥の体の特徴や生態の話を聞いて、鳥とはどんな生き物なのか学習しました。

 鳥の体や羽のつくりなど、ベテラン

 飼育員さんからのお話に興味深々   

水禽舎にてカモ類のお話や、飼育裏話を聞く

スペシャルゲスト、フラミンゴのうめちゃん。

脚が開いてしまう病気の治療中のため

リハビリを兼ねて飼育員さんとお散歩中。

今回はイベントの為に、特別に来て頂きました。                          

 


そして第2回は、国指定浜甲子園鳥獣保護区での野鳥観察です。

浜甲子園鳥獣保護区は都会の中にありながら、渡り鳥の貴重な中継地となっています。この鳥獣保護区のすぐそばには西宮市立自然環境センターがあり、浜甲子園鳥獣保護区で見られる野鳥などの生物に関する資料が展示されています。

西宮市と、NPO法人海浜の自然環境を守る会から

浜甲子園鳥獣保護区の役割や歴史、市民活動に

ついて解説

双眼鏡の使い方レクチャー


日本野鳥の会ひょうごのメンバーから、鳥の見分け方と双眼鏡の使い方のレクチャーを受けた後は、いよいよ屋外での野鳥観察へ。園路のすぐそばに干潟が広がるため、間近に野鳥を見ることができます。

   【左上】野鳥を観察する参加者

   【右上】水際で休むカモたち

   【左下】鳥獣保護区に広がる干潟


今回は短い時間でしたが、23種の鳥を確認することができました。

また、私からは鳥獣保護区での環境省の取り組みとして、干潟再生事業について紹介しました。

  

「国指定浜甲子園鳥獣保護区保全事業」

阪神淡路大震災の影響によって地盤が沈下し、

面積が減少してしまった干潟の再生工事を

行っています。

  

 イベントのまとめで、参加者に観察できた鳥の

 中から、好きな種を選んで色塗りと感想を

 書いて頂きました。

  ホオハジロが人気だったみたいですね!


 参加者からは、浜甲子園が鳥獣保護区に指定された経緯が興味深かった、こんなに身近な場所でたくさんの野鳥を観察できるなんて思わなかったといった感想をいただきました。これをきっかけにまた足を運んで頂ければと思います。

 

 皆さんもぜひ季節ごとの野鳥を観察してみて下さい!

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2016年01月19日【イベント告知】野鳥観察

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

 皆さんこんにちは。新しい年がスタートしましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今年初めての神戸からのAR日記はイベント告知になります。


 突然ですが、鳥はお好きですか?食べる方ではなく、見る方です。

冬は木々の葉が落ちるため鳥が見つけやすく、バードウォッチングには最適な季節です。

 また、この時期、越冬の為日本にやってくる「冬鳥」と呼ばれる鳥を観察することができます。

今回はこの「冬鳥」の観察会を実施します。いきなり野鳥観察といわれても、ちょっとハードルが高いし、

何から始めていいかわからない・・・そんな野鳥観察初心者さんのためのイベントです。


 全2回のプログラムで、第1回は神戸市立王子動物園にて、そもそも鳥類とはどんな生物なのか、

鳥についてのレクチャー(見分け方や、それぞれの鳥の特徴)を受けたあと、園内で飼育されている鳥を

観察します。動物園のスタッフさんから直接お話をしていただきます!!


 そして第2回は、実際に屋外で野鳥観察を行います。日本野鳥の会ひょうごの、ベテランの講師から双眼鏡の使い方、鳥の見分け方を教えていただく予定です。場所は甲子園球場のすぐ近くにある「国指定浜甲子園鳥獣保護区」になります。都会で野鳥??と思われるかもしれませんが、この保護区には、わずかながら希少な干潟が残っており、冬鳥が羽を休める場所になっています。西宮市さんやNPOの方のご協力をいただき、鳥獣保護区の役割や、そこで活動されている方々からのお話も聞かせていただく予定です。


 今回は、公共交通機関で移動できる場所でのイベントなので(山に登って・・とかではないので)、初めての方や、お子様連れの方も参加しやすいのではないかと思います。

 これを機会に身近な野鳥を見てみませんか?双眼鏡等、お持ちでなくても大丈夫です!

たくさんのご応募お待ちしています! 詳しくは添付のPDFファイルをご覧ください

↓↓↓

イベントチラシ.pdf

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2015年12月10日成ヶ島クリーン作戦

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

あっという間に今年も残すところ3週間ほどとなり、やらなければならいことが

頭をかすめる今日この頃です。皆さんはいかがでしょうか・・・。

大掃除もその一つだったりしますが、成ヶ島で年に1度実施される大清掃イベント

「成ヶ島クリーン作戦」に参加してきました。


 成ヶ島は淡路島の東端にある、大阪湾の入り口に位置する島です。南北に約3kmにわたって

砂州が形成され、淡路島側には塩沼湿地があり、海岸性の動植物の貴重な生息地となっています。

そんな自然豊かな島ですが、常にゴミ問題に悩まされている島でもあります。

 対岸からの距離が短いため吹き溜まりのようになってしまい、多くのゴミが打ち上がってしまいます。

また外洋に面した浜にも海流や波の影響で、多くのゴミが打ち上がります。


 普段から、成ヶ島を美しくする会を中心に清掃活動等はしていただいていますが、人海戦術で一気に

漂着ゴミを清掃するイベントが「成ヶ島クリーン作戦」です。このイベントは20年以上も前から

継続して実施されていて、由良中学校の生徒・保護者・成ヶ島を美しくする会、公共機関、関係団体と

多くの関係者が出席しています。今回も約200名という大勢の方が参加してのクリーン作戦となりました。

【ゴミの運び出し】 【Dr.海洋】


 回収したゴミは、国土交通省近畿地方整備局の海面清掃・油回収船「Dr.海洋」に

積み替え運び出しました。


 私がこのイベントに参加したのは今回が初めてでしたが、こんなにも多くの地域の方が、

身近な自然環境を守るために一団となって活動されていることに、驚きと心強さを感じました。

参加の由良中学校の生徒は、小学校の頃から成ヶ島の自然について環境学習をしているということで、

ただのゴミ拾いではなく、希少な動植物やその生息環境を守るために必要な行動だということを

十分に学習したうえでの活動だというお話を聞きました。

 中には2世代にわたってこの活動に参加して下さっている方もおり、本当に地域の方々に

支えられて維持されてきた環境だということを実感しました。


 若い人が地域のイベントに参加する、ということが少なくなってきているような時代ですが、

年長者の方から昔の身近な環境について話が聞けるよいチャンスかもしれませんね。

このようなイベントが増えていけばよいな、と思った一日でした。

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2015年11月13日【報告】こうべ森の文化祭2015

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

 みなさんこんにちは。紅葉が見頃となった神戸からです。通勤途中に電車の窓から見る六甲山は赤や黄色のパッチワーク状になっており、朝日に照らされると一段ときれいです。


 さて、先日告知をしました「こうべ森の文化祭2015」が開催されましたので、その報告をしたいと思います。昨年は濃霧の中での開催でしたが、今年はお天気に恵まれた1日となりました。(ただしかなり寒い日でした...。)六甲山で活動する各団体によるワークショップや物販が行われましたが、リピーターや小さなお子さんも多く、昨年に比べ家族連れが多かったように思います。

【会場の様子】

【神戸自然保護官事務所のブース】


 神戸自然保護官事務所では現在六甲山で問題になっている動物たちの紹介と、葉っぱで絵を描くワークショップを行いました。


 まず、ブースに来た来場者が近寄るのが、兵庫県立人と自然の博物館からお借りした剥製。実物の威力はすごいと実感しました。皆さん記念撮影をされます。剥製で紹介したニホンイノシシ・アライグマ・ヌートリアですが六甲の山中やふもとで見られるようになり問題になっている動物です。特にイノシシは登山客や街中でもスーパーの袋をもった人を襲うといった事故が多発しており、全国的にも珍しく市の条例で餌付け行為が禁止されていたりします。今回は外来生物の脅威とともに、野生生物とどのように付き合っていくべきか、啓発活動を行いました。

            【六甲で問題になっている生物剥製 ワンコも興味深々】


 そしてもう一つ、落ち葉をあつめてお絵かきをしてもらおう!というワークショップです。私達の力が試されたのは、こちらたっだように思います。それは...見本を作らなくてはいけないから!!


 絵心といいますか、芸術的センスが問われる状況に愕然としながらも、なんとか小さなお子さんや、家族連れに参加して楽しんで頂きました。テーマは?と聞くと「風と空!!」と壮大な回答をくれる子がいたり、色とりどりの葉っぱを並べることに集中する子がいたり、それぞれの感性が現れていて、楽しい会話をしながらの1日となりました。

【参加者の写真を撮り忘れたため、AR作品集。 

  ご容赦下さい。。。】

 特に大がかりな道具がなくても、自然に触れ、楽しめるということを感じてもらえれば嬉しいなと思います。11月末までは紅葉も楽しめると思いますので、ぜひ六甲山に足を運んで下さい!

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2015年10月16日【告知】こうべ森の文化祭2015

瀬戸内海国立公園 神戸 高橋明子

 全国のあちこちから、紅葉の便りが届くようになりましたね!

 六甲山系ではもう少し後になりそうですが、気候のいい時期になり

登山客が増えているのがよくわかります。


街からも近い、六甲の自然を様々な形で楽しんでもらおうと毎年秋に開催している

「こうべ森の文化祭」が今年も開催されます。六甲山で活動する団体が一堂に会して、

クラフトや観察会、物販、コンサートなど盛りだくさんの内容で「森の文化祭」を行います。

(詳細は添付のチラシをご覧下さい)


森のファッション賞(来場者の中から、六甲の森らしい服装の方を選んで表彰します!)も行われますので、お時間のある方はぜひ山らしい服装でお越し下さい!

 【昨年度の様子】 【会場の再度公園】


こうべ森の文化祭.pdf

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