ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年5月

3件の記事があります。

2021年05月14日季節の名物

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

皆さまこんにちは。竹野自然保護官事務所アクティブ・レンジャー久畑です。

ゴールデンウィークが明け、事務所周辺の海岸にスナビキソウがぽつりぽつりと咲き始めた頃、アサギマダラが飛来し始めました。アサギマダラは、渡りや長距離の移動をすることで知られるチョウで、その名前の通り浅黄色の羽が美しいチョウです。昨年ヒットしたアニメにも登場し、注目を集めましたね。

アサギマダラは、浜辺に生えるスナビキソウという草花に集まってきますが、このスナビキソウは山陰海岸のどの浜にも咲いているわけではありません。

咲き始めたスナビキソウ

        (咲き始めたスナビキソウ)

まだ株の小さい、花の咲いていない浜にも飛来していました 

まだ開花していないスナビキソウの周りを飛ぶアサギマダラ

(まだ開花していないスナビキソウの周りを飛ぶアサギマダラ)


何か気になるものがあるのか、地面に降り立ち、ストローを伸ばしています。

地面に降り、砂にストローを伸ばすアサギマダラ

  (地面に降り、砂にストローを伸ばすアサギマダラ)

しばらくするとたくさんの花が咲き、たくさんのアサギマダラが見られる季節となります。どれだけの距離を移動するのかはわかりませんが、まだ咲いていないスナビキソウで休む姿に心の中で声援を送りました。

それではまた次回。

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2021年05月11日干潟は鳥たちの楽園

瀬戸内海国立公園 神戸 中村高也

 皆さまこんにちは。神戸自然保護官事務所の中村です。神戸では春の心地よい風はすでに過ぎ去ってしまい、いつの間にか夏日になる日も出てきました。これからの季節の野外活動は熱中症対策のため、帽子・給水が欠かせません。私も気を付けていきたいと思います。

 そんな照り付ける太陽がまぶしい中、先日は国指定鳥獣保護区である甲子園浜に行ってまいりました。

【甲子園浜から見える六甲山系】【甲子園浜から見える六甲山系】

  4月に甲子園浜を取り上げた記事(干潟再生に向けて)では、干潟のあちらこちらでカモ達の姿がみられましたが、今ではそのほとんどがすでに日本での越冬を終えて、甲子園浜を飛び去っておりました。日本で越冬するコガモやヒドリガモ等のカモ類ははるか遠方の北国(ロシア等)から渡ってきているということが調査研究によりわかっております。また来シーズンに元気な姿を見せに来てくれると嬉しいですね。

 カモ達は去ってしまいましたが、甲子園浜には他にもたくさんの鳥たちを観察することができますので、今回はその一部をご紹介させてください。

魚を追いかけるサギ達(左) コサギは足指の色(黄色)で判別可(右写真の赤丸部分)【魚を追いかけるサギ達(左) コサギは足指の色(黄色)で判別可(右写真の赤丸部分)】

 アオサギ、コサギ等のサギ類は、干潟に生息する豊富なエサ(魚など)を求めて移動する姿を観察することが出来ます。大型の鳥類なので、羽を広げて飛んでいく姿は迫力があります。

【コアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)】  【魚を捕まえたコアジサシ】【コアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)】 【魚を捕まえたコアジサシ】

 夏鳥として4月頃から日本に飛来し、繁殖するコアジサシ。高度経済成長期の埋立等によって繁殖に適した河川敷や砂浜が減少し、個体数を減らしたため、環境省の鳥類レッドリストにおいても絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けております。ここ甲子園浜の干潟では、コアジサシが水中の魚を捕まえる華麗な採餌シーンを見ることが出来ますよ。

【キアシシギ(左)  チュウシャクシギ(右)】【キアシシギ(左)  チュウシャクシギ(右)】 

  4月から5月は甲子園浜にシギ科、チドリ科に代表される渡り鳥が訪れるシーズンです。春から夏にかけて、繁殖地である北半球の高緯度地域を目指して長距離移動をする鳥類であることが知られており、例年、休息や栄養補給のためにこの甲子園浜に立ち寄る姿を見ることが出来ます。渡り鳥の休息・餌場の確保のために西宮市の条例により、4から5月の間は一部干潟の立入りが制限されておりますが、干潟に入らずとも、周辺遊歩道から見ることが出来ますので、鳥たちの邪魔にならぬ様、静かに観察してみてはいかがでしょうか。

 

 いかがでしたか。甲子園浜には今回紹介した鳥類以外にも多数の動植物が生息しております。人の暮らしに近い環境でも、このようにたくさんの生物たちが暮らしているということを少しでも知っていただければ嬉しいです。 

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2021年05月06日鳥取砂丘合同救助訓練

山陰海岸国立公園 浦富 澤恵美子

 みなさま、こんにちは。浦富自然保護官事務所の澤です。

 夏の砂丘、砂の表面温度は60度近くまで上がります。砂丘を散策中に、熱中症で救急搬送される事故は、気温が温かくなる5月頃より発生し、8月特に多く発生しています。

去年はコロナ緊急事態宣言等で観光の方の数も少ない中、年間救急車要請5件、ヘリ要請2件あり、8月には死亡事故が1件ありました。令和元年度は救急車要請20件、ヘリ要請2件でした。

 4月27日、鳥取砂丘では砂丘レンジャー、鳥取砂丘ビジターセンター(以下:ビジターセンター)、自然公園財団及び鳥取県消防防災航空隊との合同救助訓練が行われました。

砂丘レンジャーとは、鳥取砂丘の利用者の方への解説指導、落書きやゴミのポイ捨てに係る巡視活動を行う鳥取県の職員です。

 合同救助訓練は実際の状況を想定し、場所を変え2回行われました。

【訓練状況1の場合】

9:08 訓練開始

9:09 体調不良者発見 119番通報

9:26 上空に消防ヘリ到着

9:36 救急隊要救助者に接触

9:48 消防ヘリへピックアップ開始

9:50 消防ヘリ離脱 

現地では、砂丘レンジャーとビジターセンタースタッフが、観光客の安全確保のための誘導や、訓練中であることの周知にあたり、無事に終了しました。

【救助を呼ぶ際には】

・119番へ連絡し、海から○○m、オアシスから西に○○mなど、目印となるものから救助者の位置を伝え  る。砂丘内には100m間隔で杭が立てられてるので、杭の番号を伝えると伝わりやすい。

・ヘリが到着するまでに、救助者のまわりのゴミや人をよける。

(ヘリの風で飛ばされたゴミによるケガを防ぐため。)

 

砂丘へ行く時には、

必ず飲み物を持って、こまめに水分補給して下さい。

砂丘内は休憩しながらゆっくりと楽しんで下さい。

日差しの強いときは、帽子も必須です。

体調がすぐれないときには、決して無理しないで下さい。

安全に気をつけて、鳥取砂丘をお楽しみください。

【ハマニガナの花が咲き始めていました】

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