ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年1月

5件の記事があります。

2021年01月25日丑年大台ヶ原の恵方

吉野熊野国立公園 吉野 小川 遥

 皆さま、こんにちは。吉野の小川です。

 遂に2021年となりました。皆さまはどのようなお正月を過ごされたでしょうか。私は、みかんとお餅を食べつつこたつで丸くなる日々を送ってしまいました。このままだと大台ヶ原の開山時には太って動けなくなりそうなので、感染症対策には気をつけつつ、適度な運動を心がけていきたいところです。

 さて、2021年といえば、干支はウシでも表される辛丑、恵方は南南東やや南。早速、地図とコンパスで、大台ヶ原における大体の南南東方面を確認すると・・・。そこには、『「牛」石ヶ原』がありました!まさしく今年の福徳を象徴するような名前と方角の場所です。

2021年の大台ヶ原の恵方

牛石

2021年の大台ヶ原の恵方

牛石

 牛石ヶ原には、名前の由来となった大きな石がどっしりと構えています。牛が寝そべっている形に見えることから牛石と名付けられました。更に、大台ヶ原が魔の山として恐れられていた頃、強い法力を持った僧が悪さをしていた妖怪をこの石の下に封印したという伝承もあります。そのため、今でも石を触ると、そのたたりで大雨が降るのだとか・・・。

神武天皇像

修行や護摩焚きをしたという池跡

福寿大台教会(山上駐車場周辺)

神武天皇像

修行や護摩焚きをしたという池跡

福寿大台教会(山上駐車場周辺)

 歩道を挟んで反対側には、熊野方面を見渡すように神武天皇像が鎮座しています。神代の頃、天皇として即位する前の東征で熊野から大台ヶ原を通って大和に向かったという神話があります。それに基づき、昭和3年に、神習教の福寿大台教会を開設した古川嵩(ふるかわかさむ)を中心とする地元の方達により、神武天皇が腰掛けたとされる御掛石の岩の上に建立されました。

 その他にも、明治初期に修行をした行者の痕跡や、北海道開拓者でもある松浦武四郎が大台ヶ原を踏査した際にその行者を敬い設置した石碑などが残されています。季節や日々の天気ごとに全く異なる自然を味わえる大台ヶ原ですが、そこには長い年月を超えて伝わってきた歴史や言い伝え(※諸説あります)も根ざしており、山中を歩いているとその片鱗に触れることができます。

 

 今は冬期閉山中のため、牛石ヶ原で恵方巻きを丸かじり!ということはできませんが、節分の日には是非大台ヶ原に思いを馳せてみてください。私も、今年もたくさんの方に大台ヶ原を気持ちよく楽しんでいただける年になることを願いつつ、食べようと思います。

 

県道大台ヶ原公園川上線(大台ヶ原ドライブウェイ)通行止め

令和2年12月1日(火)15時~令和3年4月19日(金)15時(予定)

上期間中は、冬季閉鎖のため、大台ヶ原山上へ通じるドライブウェイは通行止めとなります。

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2021年01月25日不動七重ノ滝、in下北山村

吉野熊野国立公園 吉野 早川諒介

 皆さまこんにちは。吉野管理官事務所の早川です。

 先日、下北山村の前鬼川沿いにある遊歩道(不動七重ノ滝(ふどうななえのたき))の巡視を行いました。不動七重ノ滝は、その名の通り7段の滝になり、総落差は160メートルを越えると言われており、日本の滝100選にも選ばれております。

 元々、前鬼川の上流は大峰奥駈道に繋がる場所になり、不動七重ノ滝は修験者たちの秘密の行場として使われていました。前鬼川(ぜんきがわ)という名前は、奈良時代に修験道の開祖と呼ばれる役行者(えんのぎょうじゃ)の従者(前鬼)が住み着いた場所の由来から名付けられたと言われています。

 遊歩道沿いには、青く透き通った前鬼川の美しい水が流れています。別名(前鬼ブルー)とも言われています。

前鬼川  前鬼川

(前鬼川)

 展望台からの不動七重ノ滝は、7段の滝の中でも一番大きな3段目を間近に見ることができます。細い落ち口から一気に落ちていく大迫力な眺望が広がります。3段目だけでも落差80メートルもあると言われています。

不動七重ノ滝

(不動七重ノ滝)

 遊歩道の途中からは急階段になるので、登山に適した服装が必要となります。

下北山役場:http://www.vill.shimokitayama.nara.jp/

 

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2021年01月15日鳥取砂丘のいろんな表情

山陰海岸国立公園 浦富 澤恵美子

 みなさま、こんにちは。浦富自然保護官事務所の澤です。

 昨シーズン、鳥取は雪が少なかったのですが、今シーズンは12月15日に初雪が降り20cmを超える積雪がありました。年末も30日より雪が降り、雪のお正月でした。

 1月8日11時、気温0度、お昼の風速は5m/s以上、3度目の雪の中鳥取砂丘へ行ってきました。砂丘への階段は雪が積もり、強風で粉雪が吹きつけてきました。

 風速が5m/s以上になると、砂が移動を開始して波のような模様【風紋】が出来ます。この日は、さらさらな雪が風で移動して雪の風紋ができていました。

 雨を伴う強風の後には、砂の表面がごつごつと突起状になる模様【砂柱】を見ることができます。この日は風も強く砂丘入口で雪の砂柱を見つけました。落ち葉や小石などが風よけになり、そこから風下側に雪の帯ができているようです。

 円弧状に曲がった急斜面に囲まれた凹地【スリバチ】です。障害物の周囲で風の渦が発生したことで形成されます。

 

 鳥取砂丘はその日のお天気の状況によって、様々な地形を見ることができます。乾燥した砂の動きとさらさらとした雪の動き。とても寒く乾燥した雪が降ったこの日は、いつもの砂丘で見る地形の雪版を見ることができました。

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2021年01月14日積雪状況

山陰海岸国立公園 竹野 久畑久美子

皆さまこんにちは。竹野自然保護官事務所の久畑です。

先日発令されていた暴風雪警報と大雪警報が解除された数時間後、太陽が覗いてきましたので被害調査のため外に出ました。

ゲレンデではありませんが一面真っ白です。

積雪量は30センチといったところでしょうか、所々吹きだまりになっていて深いところもありました。

雪が積もりゲレンデのようなキャンプ場

    (雪が積もりゲレンデのようなキャンプ場)

新雪に一番に足跡をつける気持ちよさと申し訳なさ。

ふかふかです。

ただ階段がわからず何度か踏み外しました。

大浦湾の様子
          (大浦湾の様子)

大浦湾の様子です。波がとても高かったようですがスノーケルセンターも大きな被害はなく、一安心です。

白くなった猫崎半島と真っ黒な海上の雪雲

    (白くなった猫崎半島と真っ黒な海上の雪雲)

猫崎半島も白くなっています。

海上の雪雲は真っ黒で独特な雰囲気を醸しだしています。

冬の天気は変わりやすくこの後すぐに降り始めました。

山陰の沿岸部はこのような状況で、道路はほとんど雪がないので通行には問題がない状態です。内陸部では積雪が多い場所もありますので、路面凍結など運転にはご注意ください。

今回の大雪で、地域によっては災害が発生しており、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

それではまた次回。

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2021年01月07日2021年 丑(うし)年 スタート!

吉野熊野国立公園 田辺 戸口協子

皆様、新年、明けましておめでとうございます。

田辺管理官事務所の戸口です。


2021年元日、田辺周辺では風が強く雲も多かったものの、太陽が顔をのぞかせてくれました。

さて、今年は丑(うし)年、ということで、吉野熊野国立公園で見られる「ウシ」に注目してみました。


まずは、陸で見られるウシ。これは「ウシハコベ」という植物です。

01_ウシハコベ(2020年12月撮影)
ウシハコベ

植物の名につく「ウシ」は、「大きい」という意味を込めて使われることがあります。下の写真で見てわかるように、春の七草の1つであるハコベ(ミドリハコベ)の葉に比べて、ウシハコベの葉の方が大きいことがわかります。12月末時点で田辺では花と実が同時に見られました。

02_ハコベとウシハコベ(2020年12月撮影) 03_ウシハコベの花と実(2020年12月撮影)
ハコベ(赤丸)とウシハコベ(黄丸) ウシハコベの花と実

次は、カマツカ(別名:ウシコロシ)です。

ウシコロシの名の由来は諸説あるようですが、牛の鼻に輪を通すための穴を空けるときの道具や、また鼻輪としてその枝を使ったことから、この名前が付いたようです。冬季は葉が赤く紅葉し、鮮やかな赤い小さな実はクリスマスリースなどにもよく使われています。

04_カマツカ(別名ウシコロシ)2020年12月撮影
カマツカ(別名:ウシコロシ)

次のはまさに、葉の形が牛の顔のシルエット。ミゾソバという植物で、別名「ウシノヒタイ」。

05_ミゾソバ(別名ウシノヒタイ)2020年12月撮影
ミゾソバ(別名:ウシノヒタイ)

今年の干支を表すのにぴったりなかわいい牛の親子に見えました!真ん中の子牛の額にはリボンのようなものが見えますが、これはウシノヒタイの花の一部で、全て咲きそろうと、こぺいとうのような形をしています。

06_牛の親子(2020年12月撮影)
牛の親子!?

また、白浜町の国立公園区域内には、地名に「ウシ」が入っているところがあります。南紀熊野ジオパークのジオサイトにもなっているシガラミ磯に隣接する「牛ヶ壺湾」です。この浜は全体的に小石によってできていて、波の動きにより水中でぶつかり合う小石のコロコロ・サラサラという音が耳に心地よいところです。

07_白浜町の牛ヶ壺湾(2019年10月撮影)
白浜町の牛ヶ壺湾

最後は海にいる「ウシ」です。角が牛の角に似ていることから、「ウミウシ(海牛)」と呼ばれています。吉野熊野国立公園の海域におけるダイビングでも人気者。カラフルでSNS映えし、動きがゆっくりなので、被写体には最適です。陸は寒くても海の中でウミウシたちは活発です。

08_天神崎のアオウミウシ(2009年3月撮影)
アオウミウシ(吉野熊野国立公園・天神崎にて。写真提供:山西秀明氏)

ほかにも身近なところに「ウシ」がつくものがあるかもしれません。自分なりの発見をしながら、吉野熊野国立公園の自然を楽しんでいただけるとうれしいです。

新たな年、2021年が、どうか皆様にとって良い年になりますように。

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