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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

鳥取砂丘のいろんな表情

2021年01月15日
浦富 澤恵美子

 みなさま、こんにちは。浦富自然保護官事務所の澤です。

 昨シーズン、鳥取は雪が少なかったのですが、今シーズンは12月15日に初雪が降り20cmを超える積雪がありました。年末も30日より雪が降り、雪のお正月でした。

 1月8日11時、気温0度、お昼の風速は5m/s以上、3度目の雪の中鳥取砂丘へ行ってきました。砂丘への階段は雪が積もり、強風で粉雪が吹きつけてきました。

 風速が5m/s以上になると、砂が移動を開始して波のような模様【風紋】が出来ます。この日は、さらさらな雪が風で移動して雪の風紋ができていました。

 雨を伴う強風の後には、砂の表面がごつごつと突起状になる模様【砂柱】を見ることができます。この日は風も強く砂丘入口で雪の砂柱を見つけました。落ち葉や小石などが風よけになり、そこから風下側に雪の帯ができているようです。

 円弧状に曲がった急斜面に囲まれた凹地【スリバチ】です。障害物の周囲で風の渦が発生したことで形成されます。

 

 鳥取砂丘はその日のお天気の状況によって、様々な地形を見ることができます。乾燥した砂の動きとさらさらとした雪の動き。とても寒く乾燥した雪が降ったこの日は、いつもの砂丘で見る地形の雪版を見ることができました。