ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年6月

4件の記事があります。

2017年06月28日【実施報告】浦富海岸おそうじプロジェクト!!~西脇海岸おそうじカヌー~

山陰海岸国立公園 井原早紀

 皆さん、こんにちは。梅雨入りを感じさせないほど、いいお天気が続いている山陰海岸国立公園ですが、梅雨を感じさせる珍客が浦富自然保護官事務所にやってきてくれました!

 大きなカエルくんです(体長約5cm)!

 事務所の外の杭の上で休んでいるのをレンジャー(自然保護官)が見つけました。目の虹彩が少し赤みを帯びているので、モリアオガエルでしょうか?まさかこんな場所で見られるとは!!びっくりです。

雨が降るまで、ゆっくりしていってね。と思いました。

 さて、先日告知させていただいた、西脇海岸おそうじカヌーが6月14日に開催されましたのでご報告します。

 このイベントは、毎年、岩美町観光協会、岩美町、鳥取県、近畿地方環境事務所が、地元のシーカヤック協議会や漁協などと連携して実施してきましたが、今年はさらに地元のカフェや民宿からも協賛いただくなど、今まで以上に多くの方々のご協力を得て実施することができました。

 当日は、一般からの参加者やボランティアスタッフ等合わせて、総勢35名。昨年、一昨年も参加されたリピーターの方や、昨年に引き続き参加してくださったボランティアの方もいて、おそうじカヌーも少しずつ継続的な活動として根付いてきたなと感じます。

 さて、カヌーに乗り込み、浦富ブルーの美しい海を堪能しながら意気揚々と向かった岩場や洞窟には・・・

 大量のゴミが!!

 いよいよおそうじ開始です!

カヌーで清掃ポイントへ

洞窟の中に溜まったゴミ

岩場のゴミを回収中

カヌーで運搬中

 皆で力を合わせて、漁業用のロープや発泡スチロールなどの漂着ゴミをカヌーに乗せ、浜辺まで運搬しました。集めたゴミの量は、約2トン! 今年もたくさん回収できました。

 当日の様子は下記リンク先に動画がありますので、ご覧ください♪

https://youtu.be/4oCU3m73-oU

 おそうじカヌーは今年で3回目。このイベントを通じて「利用するほどキレイに!」の考え方がだんだんと浸透してきているのでしょうか。有志により、SNSを通じてキレイな浦富海岸を守っていく取り組み等を発信、情報共有する「おそうじプロジェクト!!」が立ち上がるなど、浦富海岸を楽しむ誰もが・いつでも美化清掃に関わることができる取り組みが少しずつ広がり始めているようです!

(参考情報:「浦富海岸おそうじプロジェクト!!」FacebookページURL:https://www.facebook.com/groups/1808823392715828/

(集めたゴミはトラックに乗せて処分場まで運搬し、適切に処分しました)

 おそうじカヌーを通じて、美しい浦富海岸をいつまでも楽しめる「持続的な利用」が定着していけば良いなと思います!皆さん、お疲れさまでした!

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2017年06月26日地質の日記念イベント「吉野熊野国立公園 県境の渓谷美『大蛇行』訪ねて!」

吉野熊野国立公園 熊野 岩田佐知代

 熊野自然保護官事務所 アクティブ・レンジャーの岩田です。

「第10回地質の日記念イベント」として、「吉野熊野国立公園 県境の渓谷美『大蛇行』を訪ねて!」を和歌山県新宮市熊野川町嶋津で開催しましたので、その様子を報告させていただきます。

 「地質」とは、私たちの住んでいる大地の地層、岩石、土壌などの性質のことを言います。2007年に地質関係の組織・学会が、私たちの生活とつながりの深い地質への理解を高めてもらおうと5月10日を「地質の日」と制定し、その前後1カ月の間、全国各地で地質に関する様々なイベントを実施しています。

 特徴的な地質を備えた吉野熊野国立公園の熊野地域では、毎年地質の日を記念したイベントを行っており、記念すべき10回目の今回は、過去に最も人気が高かった三重県と和歌山県の県境を蛇行しながら流れる北山川の「大蛇行」の新緑の渓谷美を楽しんでいただく内容を企画しました。地元だけでなく、遠く神戸や大阪、岐阜からも多数の応募を頂き、キャンセル待ち続出となりました。

 当日は、開会式の後、北山川沿いの嶋津の河原に出て、講師から断層や地層の説明を聞き、かつて人が住んでいたとされる嶋津の森や南紀熊野ジオパークのジオサイト「嶋津の筏師の道」を通り、北山川の大蛇行の展望ポイントを目指しました。山中では岩石をハンマーでたたいて、柔らかさや音の違いを確かめました。7,000万年前にできた岩石は高い金属音が、1,600万年前にできた岩石は低く鈍い音が鳴り、地質の違いを体感しました。途中、5,400万年もの時間の隔たりがある板屋断層がありました。

 昼食を挟み、約2時間で展望ポイントに到達し、大蛇行を眺めた参加者は、「想像以上に大蛇行が大きくて驚き、感動した。」「来られてよかった。また来たい。」と大好評を頂きました。 

 皆さんもぜひ、県境の渓谷美『大蛇行』を訪れてみてください。

講師の解説                     ガイドの解説
集合写真                       北山川の大蛇行

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2017年06月14日パークボランティア研修会

山陰海岸国立公園 竹野 酒井 良明

 皆さんこんにちは。

 竹野地区アクティブ・レンジャーの酒井です。

 竹野スノーケルセンターでは本格的な夏シーズンを迎える前に、5月20日、21日に今年度最初のパークボランティア研修会を開催しましたので、今回は研修会の様子をご報告したいと思います。

 パークボランティアとは、多くの方々に自然の中での体験に参加してもらいながら、自然環境への高い意識を持ってもらうことを目的として、国立公園などにおいて自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の維持管理などの各種活動を行っていただく熱意あるボランティアさんのことです。

 今回の研修会は山陰海岸国立公園の「夏シーズン自然体験活動中の安全の確保」というテーマで行われました。具体的に何をしたのかというと「救急救命講習」と「スノーケル研修」、そして「水上安全研修」の3つの研修を行いました。

 海での体験活動が多い地区ですので、専用の道具の取り扱いを習得しておくこと。海でやってはいけないこと知ること。万一事故が起こった場合、きちんと救急法を実施できることが必要になります。

 また、陸とは違い、海という特殊条件で事故が起こった場合にどう動くのか、あるいは事故を起こさないためにどうすべきか、ということをしっかりと理解し、訓練しておくということはとても大事です。

 楽しい海の活動を支える研修であるため、1年で一番大事な研修となっております。

 実際の研修はどのような様子だったかというと・・・

救急救命講習

 心肺蘇生とAEDの扱い方を訓練しました。

 毎年行っている研修ですので、パークボランティアの皆さん方もこういった心肺蘇生とAEDが必要な場合、どう動くのかということがわかっている方も多いのですが、それでも年に一度確認と復習を行う事はとても大事です。

スノーケル研修

 ウェットスーツを着て海に入り、スノーケル器具の取り扱いや竹野スノーケルセンターで行われるスノーケル教室での活動の流れを復習しました。

 5月ということでかなり水温が低いのではないかと予想していましたが意外と20℃近い水温がありかなり海は暖かかったです。

 海の中には・・・

オビクラゲというクラゲがぷかぷか浮かんでいました。

水上安全研修

 これも毎年行っている研修なのですが、溺水者を岸まで運搬する方法や、救助用浮き輪の使い方等を学んだ後、毎回必ず行うことがあります。

 写真に写っている救急救命訓練用人形を実際に海に沈め、海で遊んでいた子が溺水者となって海に沈んでいる、という想定で演習を行うのです。

 行方不明者が出たという第一報から捜索、通報、溺水者の発見、海からの引き上げ、救急救命処置、救急隊への引き渡しまでの流れを行います。

 実際に海に沈んでいるところを見ると人形だとわかっていても毎回肝が冷えます。

 こうして行った研修が夏のシーズンの安全を支えています。

 とはいえスノーケル研修以外の研修は活かされる機会がないことが理想なのですが・・・

皆さんも夏シーズンの海の事故には十分気をつけて海水浴など海のアクティビティを安全に楽しみましょう!

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2017年06月02日よしくまアドベンチャーin鳥の巣半島いきもの調査隊!

吉野熊野国立公園 田辺 中村千佳子

 こんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。

 5月27日(土)に和歌山県田辺市新庄町にある鳥の巣半島で「よしくまアドベンチャーin鳥の巣半島いきもの調査隊!」という自然観察会を行いましたので、その様子をご紹介いたします。 

 鳥の巣半島は照葉樹林に覆われ田畑が点在する小さな半島ですが、田畑に水を送るため約40個のため池があり、枇杷(びわ)が人気の特産品です。また、半島にある泥岩岩脈は日本最大規模であることから、国の天然記念物にも指定されています。

 今回は、ため池にどのような生物が暮らしているかを調査するため、講師をお招きして約15名の親子に調査に参加していただきました。

 ため池までの道中には、枇杷にたくさん実がなっていて、参加者も「美味しそうだね。」と眺めていました。また、海岸では、打ち上げられたウミガメの骨を発見した子どもたちが大興奮でした。

ため池までの道中にいくつもある枇杷       ウミガメの骨

 いよいよため池に到着し、前日に仕掛けたわなを引き上げます。

 子どもたちがわなをおそるおそるのぞきこむと・・。いました! 

 外来種のアフリカツメガエルです。アフリカツメガエルは、アフリカ中南部原産ですが日本の気候にも適応しており、水が凍らない限り生きています。実験動物やペットとして輸入され現在も流通していますが、日本国内で野生下での定着が確認されているのは、鳥ノ巣半島以外に千葉県の利根川下流域周辺のみとなっています。

 13個のわなに沢山のアフリカツメガエルが入っていて、子どもたちは「わー!一杯いる~!気持ち悪―い」と悲鳴にも似た声をあげていました。

 もちろん外来種の問題はただ気持ち悪いだけでなく、侵入した先で元々いたヤゴやゲンゴロウといった里地のいきものを捕食して、生態系のバランスを崩してしまう等の深刻な状況を引き起こしてしまうことにあります。田辺自然保護官事務所では、鳥の巣半島の生物多様性の保全のため、アフリカツメガエルの防除に対する地域の主体的な取組を支援する事業も実施しています。

仕掛けたわなを引き上げています         アフリカツメガエル

捕まえたいきものを講師に見せる参加者       田んぼの観察

 はじめは、虫やカエルに触るのを嫌がり、トンボもなかなか捕まえられなかった子どもたちも、次第に積極的になり、自分で捕まえたいきものの名前を講師の先生に聞きにいく姿も見かけられ、微笑ましくもありました。今回の鳥の巣半島いきもの調査隊!の子どもたちには、この体験をきっかけに、半島内の外来種問題を身体で感じ、生物多様性を保全する事の大切さを考えてくれるようになると嬉しいですね。

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