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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

夏だ!海だ!自然観察会だ!!

2012年07月30日
神戸
皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは、神戸自然保護官事務所の多賀です。
最近日記のタイトルが似たものばかりですね。

それはさておき、ようやく学校は夏休みに入りましたが「最近の子供たちは外に出ないでテレビゲームばかりしている」なんてイメージはありませんか?
そもそも私が都会育ちだから、自分の過去を振り返って余計にそう感じてしまうのかもしれませんね。そんな私の思い込みが良い意味で裏切られたのが、7月28日(土)に行った小学生の子供達との海辺の生き物観察会でした☆

自然観察を行う前に、海に関する○×ゲームと、中身の見えない袋に何が入っているのか触感で当てるゲームを用意したのですが、○×ゲームでは半数の子供が全問正解するわ、触感で当てるゲームでは「あ、これ前に捕まえたことあるし」とあっさり当てるわで。いやはや、子供たちを侮っておりました。

ゲームの後は、海岸に出て、海辺の生き物を自分で探したり捕まえたりしてもらっていたのですが、まあ集めてくる集めてくる。実は事前にその海岸ではどんな生き物が見つかるのか確認してあったのですが、その時確認できた生物以外のものがわんさかと集まっていました。さらに驚いたのが、子供たちは魚とり網などが無くとも、結構動きの早いエビや小魚をヒョイヒョイと捕まえてくるのですね。おかげさまで私の方が見ていて楽しくなっていました。


探し始めると、大人も子供も夢中になります。

ときに、この日はMVP賞を与えたくなる程逞しい子がいました!


この写真の少年、手に何を持っていると思います?
木の枝ですね。
しかしただの木の枝ではないのですよ。
写真をよーく見たら、木の枝から白い糸が垂れているのがみえるでしょうか。
なんとこれ、本人が観察中に作成した釣竿なのです!

この少年は、自然観察場所付近で桟橋で釣りをしてる人達を見て、その辺に釣り糸と釣り針が落ちていると見当をつけ、実際にそれらを拾ってつなぎ合わせて作ったのだとか。
自家製の釣竿でとらえたエモノはこのとおり!


その後も次から次へと「このあたりに居るわ」と言ってすっと釣り糸を垂らせば、ぱっと魚を釣る少年を見て、舌を巻くとはまさにこの事だなとしみじみ思いました。

よく「これだから今どきの子供は~」なんてフレーズを耳にしますが、そんなことはない。「今どきの子供だって十分スゴイ!」と思わずにはいられませんでした。

次の自然観察会ではどんな驚きが待っているのでしょうね♪

それではまた次回まで!