近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

幻の古道を歩く【イベント】

2011年09月22日
神戸
みなさんこんにちは。
前回の私の日記で台風12号の事に触れましたが、先日は台風15号が日本列島を直撃し、自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。これ以上台風が上陸しない事を切に願います。

さて、9月19日に行われた兵庫県山岳連盟主催の「自然観察山歩 幻の古道を歩く」に講師として参加しました。森林植物園からスタートして高雄山の頂上を目指し、布引貯水池を抜けて新神戸駅までの約6キロのコースでした。



今回は自然公園指導員の吉野さんによる植物の解説も行われました。吉野さんの解説に参加者の皆さんもメモを取りっぱなしでした。私も植物の名前はほとんど知らないので、メモ帳が植物の名前ですぐに埋め尽くされてしまいました。



森林植物園では、他ではなかなか見られないような植物も多く分布しており、中でもナンバンギセルが群落で生息しているのは非常に珍しいそうです。このナンバンギセルは生態も非常に面白く、ススキの根に寄生する寄生植物なんだそうです。西洋の喫煙パイプに似ていることからナンバンギセルの名がついたとか☆
今まで見た事も聞いた事もなかった植物に出会えるって良いものですね。



今回の国立公園の解説では新たな試みとして、少しだけ吉野熊野国立公園の紹介もしてみました。今回の参加者は普段から六甲山に精通している方々が多いので、普段親しみのない吉野熊野国立公園の吉野山のヤマザクラの写真や大台ケ原の写真などを紹介すると、行った事のある方も何人かいらっしゃり、結構盛り上がりました。さすが山好きの方々です☆

兵庫県山岳連盟主催のイベントへの出講も今年も今回が最後でした。今年度は来年の2月11日の「市街地展望と神戸の山城を歩く」が最後となるので、山岳連盟の皆さんからの国立公園の質問なども収集しつつ、実りのある出講にしたいと思います。読者のみなさんも是非参加してみてはいかがでしょうか♪