ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

606件の記事があります。

2008年06月12日山伏さんの御一行【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史


写  真:ユキノシタ
撮影場所:金峯神社付近(奈良県吉野町)
撮影日時:6月9日


最近、日差しが強くなってきています。帽子が恋しい季節ですね。
そんな吉野では、ユキノシタの花が石垣一面に咲いています。紫外線などものともせずに。
青空に向かって咲いている様(さま)に力強さを感じます。



写  真:蔵王堂に参る山伏さん
撮影場所:蔵王堂(奈良県吉野町)
撮影日時:6月9日


巡視を終えて事務所に帰る途中、蔵王堂に向かっている山伏の御一行を目にしました。大峯山中での修行を終えて山から無事に下りてきたようですね。ブォ~、プウ~っと蔵王堂の境内にホラ貝の音が響き渡ります。修験道が息づく吉野山ならではの光景です。
 自然を崇拝し畏敬の念を抱く山伏さん達、大昔から自然を大切にしてきた文化は今も健在です。薄れゆく自然を敬う気持ち、見習いたい「ふし」がいっぱいです。

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2008年06月09日パークボランティア養成研修会

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

大台ヶ原地区のパークボランティア登録希望13名の方々が、6月7・8日の二日間にわたり、研修会に参加してくださいました。

現役パークボランティアさんによる自然観察や歩道修繕の実演協力、自然保護官によるレクチャーを交え、研修会は終了しました。



写真:6月7日 野外研修会最中の様子

熱心に研修を受けて下さる参加者の方々を見て
私ももっと勉強しなくては、と心を新たにいたしました。

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2008年06月05日登山者カウンターの設置作業【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

今日はお仕事の話です。

八経ヶ岳の登山口に登山者を数える機械を設置してきました。
登山者数以外にも通過をした時刻や方向を知ることができるので、どんな利用をしているかを知る一つの手段になります。

昨年は登りが10251カウント、下りが10234カウントでした。
(設置期間:4月下旬から12月上旬 誤差があるのでカウント数はあくまで通過人数のめやす)
今年は何カウントになるのでしょうか?今から楽しみです。




写  真:カウンターを設置するアクティブ・レンジャー
撮影場所:行者還トンネル西口
撮影日時:平成20年5月29日


≪カウンターを設置した場所≫



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2008年06月02日大台ヶ原ドライブウェイ

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

夜、ベランダで物音がしたのでそーっと外に出てみると大きなシッポが隣のベランダへ消えて行くのが見えました。「ム!ムササビや!」シッポは予想以上に大きいものでした。
写真に収めてやろうと懐中電灯を用意し、夜を明かそう・・・としたのですが、翌日は車の運転をしなくてはならないことを思い出し、結局あっさり寝てしまった吉野のAR青谷です。

大台ヶ原ドライブウェイはおよそ20キロメートルの長さがあり、大台ヶ原への到着を待ちきれないドライバー達が意気揚揚と車で駆け上がる道路です。



写真:5月30日のガクウツギ 大台ヶ原ドライブウェイにて

パークボランティアさんに教えていただいた、ついつい見落としてしまいがちなドライブウェイの宝石のひとつです。
周りの車に注意しながら、少しゆっくり、宝探しをしてみてはいかがでしょうか?

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2008年05月28日蛙の鳴き音【動物】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは!
最近、蒸し暑さを感じるようになりました。

今、大台ヶ原や大峯の石清水のいたるところから蛙の鳴き声が聞こえています。
声の主はタゴガエル、伏流水が出ている岩の間で鳴くチョット変わった蛙です。
姿を見ようと頑張った人も多いのではないでしょうか?

この蛙、伏流水中に卵を産み、卵からかえったオタマジャクシはお腹についた卵黄の栄養だけで大人の蛙になるそうですよ。
「声は聞けども姿はみせず」、謎が多くおくゆかしさいっぱいです。




写  真:タゴガエル
撮影場所:奈良県上北山村
撮影日時:2007年9月20日

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2008年05月26日西大台利用調整地区

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

涼しげな吉野も暑さを感じるようになってきました。
こんにちは、吉野のAR青谷です。

先週の5月23日に西大台利用調整地区の看板の張り替えに行ってまいりました。




大台ヶ原はまるで1500m級の巨大な舞台のようで、山の頂が平らになっています。その舞台の上が駐車場を挟んで「西大台」「東大台」とに大きく分かれており、現在利用者数を制限しているのがこの「西大台」利用調整地区です。

「西大台に入りたい!」という方は事前予約をして、立入認定書を得る必要があります。認定書を持たない方は西大台に入ることはできませんのでご注意下さい!
西大台地区周辺には上の写真のように看板が設置されていますので、大台ヶ原に来られる方は西大台の場所を確認していただくようご協力をお願い致します。

ちなみに「東大台」は利用調整地区ではなく、事前予約などの手続きも必要ありません。が!山歩きに適した服装で雨具は忘れずに!お越しください!

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2008年05月23日アクティブレンジャー日記

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

大台ケ原では、威風堂々としたシャクナゲの花が桃色の光を放っています。
そんな花が咲き乱れる季節に吉野のAR青谷は胸を躍らせています。

先週5月18日に橿原市昆虫館の主催による観察会の案内をさせていただきました。
昆虫館の学芸員さんら進行のもと、昆虫・植物・自然再生を中心としたとても興味深い観察会でした。
国立公園では動植物の捕獲や持ち出しはダメ!と、すでに行きのバスの中で教えられていた子供達。

虫を見つけても「でもこれ、持って帰られへんもんな。」と一言。

子供たちにこそ、正しい国立公園の利用を知ってもらいたい。このイベントのテーマのひとつでした。


****大台ケ原地区パークボランティア募集****

吉野熊野国立公園・大台ケ原地区で新規パークボランティアを募集しています。
申込み締切は5月30日です。
詳しくは: 吉野自然保護官事務所 TEL:0746-34-2202

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2008年05月21日東大台をご案内【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

 皆さんこんにちは!先週の日曜日、大台ヶ原で山祭りが行われました。
その山祭りに合わせて開催された上北山村主催の自然観察会にガイドを行ってきました。
暑くも寒くもない今の季節はハイキングしやすいうってつけの気候です。この日の大台ヶ原はうす曇り。日出ヶ岳や正木峠では霧が斜面を駆け上がっており、参加者から歓声が上がっていました。
 大台ケ原の植物や動物、自然再生事業の取り組みの紹介を交えながら東大台ケ原を一周しました。



写  真:大蛇嵓に向かう一行
撮影場所:東大台ケ原
撮影日時:5月18日



【シャクナゲの開花情報】



写  真:シャクナゲの花
撮影場所:シオカラ谷
撮影日時:5月18日


今、大台ヶ原ではシャクナゲの花が見ごろを迎えています。
霧のかかった森に淡い桃色の花がポッと咲く様子は、桃源郷のような幻想的な景色を思わせてくれます。
見頃は6月の初めまで続くとのこと

(大峯地区アクティブ・レンジャー:木谷)

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2008年05月15日皐月のこころ(5月の大峯)【気候】

吉野熊野国立公園 吉野 木谷昌史

皆さんこんにちは!
新緑がまばゆい大峯より、5月の気候情報を少しばかりお伝えします。




写  真:若葉
撮影場所:白川八丁(奈良県天川村)
撮影日時:平成20年5月8日

○気候情報
日の出 4:54  日の入り 18:52
※山間地では山に囲まれているため上記の時刻より日が早く沈むので注意して下さい。

月の平均気温10.5℃  (気象庁HP参照 平成17年:上北山村)

○服装
5月8日に狼平に行ってきました。この日は晴天で、長袖のシャツ1枚にメッシュのベストを1枚羽織って丁度よかったです。
(早朝は日も当たらず、ヒンヤリしていたのでレインウェアをもう一枚羽織っていました、でも歩いているとすぐに暑くなってきたので脱いでしまいました。)




写  真:新緑する山
撮影場所:仙人嵓前のテラス付近(奈良県天川村)
撮影日時:平成20年5月8日


木々が萌え始めるこのころ、動物たちも活発です。
ナガレヒキガエルは産卵期を迎え、鳥たちは生まれてきた雛に餌を運ぶのに大慌て。
溢れんばかりのエナジーを感じ、自分も頑張ろうと気合を入れなおしたところです。


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2008年05月14日ブラウジングライン

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

こんにちは。吉野のAR青谷です。

タイトルの ブラウジングライン とは少々聞き慣れない言葉ですが
大台ケ原で見られるものです。

鹿が木の葉などを食べるので
彼らの首がとどく範囲の葉が、食べられ、なくなり、
木の下のほうは葉がなくなり、上のほうに葉が残ります。
まるで線を引いたように森に葉の境界線ができるというわけです。

この線を ブラウジングライン と呼ぶのだそうです。

当然これは、鹿が起こした偶然の森の芸術(?)ですが
以前 こんなものを見つけてしまいました。



写真:4月24日の又剣山。怪獣の造形物と見られる。

羽井佐自然保護官:「まるでトピアリー(植物を何かの形に刈りこんだもの)だねこれは」
これも鹿のしわざのようです。
偶然か、否か。

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