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アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

近畿地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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吉野熊野国立公園 吉野

606件の記事があります。

2010年06月03日大台ヶ原のセミ【動物】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 大台ヶ原では、早くもセミの鳴く声が聞こえるようになりました!
近畿でよく耳にするセミの鳴き声といえば、

シャアシャアシャア♪(クマゼミ)
ジーリジリジリジリ♪(アブラゼミ)
ミ~ンミンミンミン♪(ミンミンゼミ)
ツクツクホ~シ ツクツクホ~シ♪(ツクツクボウシ)

などですが、標高1500メートルほどの大台ヶ原の山の上では

ミョ~~キン ミョ~~キン ケケケケ・・・♪

と鳴く声が。どこか涼しげに聞こえるのは、このセミが日本の北方(北海道・東北地方)でよく見られ、近畿では高い山など涼しいところを好む生き物だからでしょうか。

そんな声の主「エゾハルゼミ」↑

 大台ヶ原へ行くまで待てないという皆様!こちらで実際のエゾハルゼミの声を聞くことができます。
http://www.mikke.go.jp/discovery/detail/ezoharuzemi
(環境省生物多様性センター いきものみっけHPより)

 吉野自然保護官事務所の近くでも、ホタルが姿を現すようになりました。夏が近づき、生き物たちもますます賑やかです。

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エゾハルゼミを見つけた!いきものを見つけた!さあ報告だ!
「いきものみっけ」に参加してみませんか?
http://www.mikke.go.jp/
ただいま「みっけられた生き物」ランキング掲載中!
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2010年05月31日稲村ヶ岳 【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
吉野ではつい先日まで寒い日が続いていたのですが、今は夜になると、夏の匂い(草花の匂い?)がしてきます。短い春を飛び越えて、冬から一気に夏になった気がしています。皆さんのお住まいの地域はどうでしょうか。

 今回は、稲村ヶ岳についてお伝えしたいと思います。稲村ヶ岳は、別名「女人大峯」として知られています。「女人大峯」の由来として、稲村ヶ岳は女人禁制を解かれたため、男性の行者さんは山上ヶ岳へ、女性の行者さんは稲村ヶ岳に登り、修行をされていることからこの名で呼ばれているようです。
今回初めて稲村ヶ岳を巡視したので、山頂からの眺望を期待していたのですが、あいにくの天候となり、一面真っ白な世界しか見ることができませんでした。しかし、登山道では霧がうっすらと掛かり、幻想的な風景を見ることができました。やはり、山は晴れの日も雨の日もそれぞれに良いところがあるなぁ・・・と実感しました。

写真:稲村ヶ岳山頂の展望台から(5月26日撮影)

 稲村ヶ岳の山頂付近ではシャクナゲが群生しており、開花の時期には一面真っ赤になるほど咲き乱れるようです。巡視を行った26日は、登山道は咲き始め、稜線はまだ蕾でした。蕾は多数付いており、霧に包まれたシャクナゲは、近々咲き乱れそうな雰囲気でした。この霧に包まれたシャクナゲを見ていた時、アオバトやジュウイチ、コマドリの鳴き声が山に響き渡っていました。

写真:ツクシシャクナゲ(ツツジ科)の蕾(5月26日撮影)

 ~おまけ~
下の写真は、巡視中の私の写真です。皆さんに安全に国立公園を利用していただけるよう、登山道の確認や施設の点検などを行っています。皆さんが国立公園にいらっしゃった時に運良く(?)出会えるかもしれません。

写真:巡視中!(5月26日撮影)

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2010年05月25日グリーンウェイブ 【イベント】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
早速ですが、皆さんは「グリーンウェイブ」というものをご存じでしょうか?
「グリーンウェイブ」とは、「グリーン=緑」と「ウェイブ=波」を合わせたもので、国連で定めた「国際生物多様性の日」の午前10時に世界で同時に植樹を行う、というものです。同時と言っても、「午前10時」と時間を決めていれば世界では「時差」があるので、「徐々に緑が広がる=波」になるというものです。

 「国際生物多様性の日」の5月22日(土)、吉野山ではこのグリーンウェイブが実施され、吉野自然保護官事務所からは濵名自然保護官が出席しました。
「サクラで有名な吉野山ではサクラが衰退している」ということで、吉野山でのグリーンウェイブの取り組みは、吉野山保勝会の方々が育てた吉野山産のシロヤマザクラの苗を植樹するというものでした。

写真:実際に植樹したシロヤマザクラ(5月24日撮影)


写真:グリーンウェイブでも使用したシロヤマザクラの苗(5月24日撮影)

 上の写真を見ると分かるように、この苗は竹で作ったポットに入れられています。最近はあちこちで竹林が拡大し、「伐った竹は捨てていた」のですが、吉野山保勝会の方々のアイデアにより、「放置しても自然に還るポット」として利用され、ここでは一石二鳥の道具となっています。
この苗は、濵名自然保護官が参加した際にいただいてきたものです。吉野自然保護官事務所に来訪された方々にも吉野山のサクラ保全活動の一部を紹介できれば、ということで、早速、事務所近くに植樹しました。

写真:事務所近くに植えたサクラの苗(5月24日撮影)

意外と土が硬く、保護官と悪戦苦闘しながらポットが埋まるほどの深さまで掘り、そっと植えました。
生物多様性の概念はちょっと難しいですが、まずは、このような植樹などの活動から、皆さんにも環境保全を意識したり、また興味を持ったりしていただければと思います。
※植樹したシロヤマザクラの苗は、すべて種子から育てたものです。挿し木で増やした苗と違い、1本1本が別の遺伝子、個性を持っています。これも生物多様性です。

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2010年05月21日大台百景17・18「春の小花」【植物】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

大台百景についてはコチラ↓
http://c-kinki.env.go.jp/blog/2009/12/952.html

 小さな草花というのは、小さいだけあって見つけることが困難です。ましてや自然の中で埋もれたように咲いている花は、足下を見ながら歩いていても、ついつい見落としてしまいます。
 大台ヶ原でも5月になると、「○○が○○で咲いていたよ!」「さっきそこ通ったのに~!わからんかった~。」という会話をよく耳にします。

 そんな「見つけたらちょっと嬉しい、大台ヶ原の春の小さな草花」をご紹介します。

歩道脇のよくある一画。

 歩いていると足下付近というのは、視点の移り変わりが一番激しいので、小指の爪ほどの小さな花は見落としてしまいます。一度立ち止まってみて下さい。怪しいところはありませんでしょうか?



クリックで拡大↑
17.ヒメイチゲ(左)が咲いていました。ワチガイソウ(右)も歩道をよく見てみると咲いています。



18.ヒメミヤマスミレ(左)、コミヤマカタバミ(右)。
写真:吉野自然保護官事務所

 「ヒメ」と名のつく花もあるように、とても小さな姿をしています。でも、まだ寒さの残る大台ヶ原に、春の到来を我先にと告げるたくましい花たちです。

---☆大台ヶ原には「西大台」と「東大台」の2つの区域があります☆---

◆西大台・・・「利用調整地区」に指定され、より良い自然環境を守るため、1日に入山する人数が決められています。入山するには事前に手続きが必要です。

◆東大台・・・西大台と違い、こちらはどなたでも手続きなしで自由に入山することができます。
※大台ヶ原ドライブウェイ、山の上の駐車場も自由にご利用いただけます。

詳しくは、吉野熊野国立公園大台ヶ原ホームページへGO!
http://c-kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/odai_top.htm

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2010年05月18日隣の住人 【動物】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
5月14日の昼休み、青谷ARから「最近あの枯れたサクラの木から鳴き声が聞こえる気がする・・・」と言われたので、確認すべく、カメラと双眼鏡を持ってサクラの木を見に行きました。(見に行くと言っても、事務所の前ですが・・・)
すると!!
あのコゲラのオス(※)が掘っていた穴から何者かが顔を出していました!
(※)2010年3月9日 「春の足音 【動物】」をご参照下さい。

肉眼では「穴の入口で何かが動いている」様にしか見えなかったのですが、双眼鏡で見ていた青谷ARが「いる!いる!」と言ったので、私が持っていたカメラと交換してもらい、双眼鏡を覘いてみました。すると!可愛い顔をしたコゲラのヒナが巣穴の入口から顔を出していました。

写真:巣から顔を出すコゲラのヒナ(以下すべて5月14日撮影)

 さらに、よく確認すると、このヒナの奥でもう1羽動いていました。
「最近コゲラを見ないなぁ・・・」と思っていたのですが、知らぬ間に卵を産み、子育てが始まっていたのです。ヒナの大きさから、卵から孵ってずいぶん時間が経っているようでした。
そんな事を思いながら見ていると、コゲラのメスが飛んできました。
「これは給餌(きゅうじ)が見られるかも!」と青谷ARと話をし、じっとして刺激しないように見守りました。メスは辺りを警戒し、なかなか巣穴に近づきません。

写真:辺りを警戒中のコゲラのメス

じっと待っていた甲斐あって、運良く給餌を見ることができました。

写真:給餌するメス

 皆さんが普段何気なく見ている場所でも、動物の思わぬ営みがあるかもしれません。このコゲラも、「まさかこんな所で繁殖しないだろう・・・」と思っていた矢先の出来事でした。是非、皆さんも家のまわりなど、身近なところに目を向けてみてはいかがでしょうか。

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2010年05月12日大台ヶ原自然ふれあいイベント【イベント】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 大台ヶ原も春を迎え、森は花や新緑で鮮やかに色付き始めています。アクティブ・レンジャーにとっても自然観察会のシーズンがやってきました。大台ヶ原では、私達やパークボランティアの皆様など、それぞれの案内人が大台ヶ原をご案内します!

■■■■■■■ アクティブ・レンジャーによる観察会 ■■■■■■■
大台ヶ原の自然のしくみや、環境の変化、そして保護のために取り組んでいる事などを紙芝居やクイズなどを交えながら紹介します。



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①「苔の森でミニエコツアー」(苔道コース:約1km・1時間30分)
開催日:6月19日(土)、7月24日(土)、8月7日(土)・8日(日)・21日(土)・22日(日)、9月18日(土)、10月16日(土)
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②「夏の森でエコハイキング」(中道コース:約2km・1時間30分)
開催日:8月8日(日)、22日(日)

■■■■■■ 大台ヶ原地区パークボランティアによる観察会 ■■■■■■
 絶景スポットや季節の見どころを周りながら、ただ歩くだけではわからない大台ヶ原の自然の魅力をご紹介します!



花(ゴヨウツツジ)の季節(6月)、緑の季節(7,8月)、紅葉の季節(10月)
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○「大台ヶ原自然観察ハイキング」
     (東大台の周遊コース:約5~9km・3~4.5時間)
※距離、時間は当日の状況で変更
開催日:6月6日(日)、7月18日(日)、8月中旬(未定)、10月10日(日)

パークボランティアによる観察ハイキングは各日10:30~15:00(当日の状況により時間が変わります)

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集合場所:大台ヶ原ビジターセンター前
参加費:100円(保険代)
お問い合わせ、お申し込みは環境省吉野自然保護官事務所まで
TEL:0746-34-2202 (土日祝日を除く9:00~17:00)
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2010年05月11日大峯山寺戸開け式 【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
5月3日に山上ヶ岳(さんじょうがたけ)の山頂にある「大峯山寺」の「戸開け式」が行われました。この戸開け式に出席するため、5月2日の夜から山を登りました。夜中の登山ということで少し不安でしたが、ちょうど日が変わる頃に無事、山頂に到着しました。午前2時から鐘が鳴らされ、準備が始まります。その1時間後の午前3時から戸開け式が行われます。

写真:真夜中の妙覚門(5月3日撮影)

大峯山本堂寺務所で式の開始が告げられ、その後、鍵渡しが行われます。これは、大峯山寺の護持院と講と呼ばれる信者の方々、吉野山、洞川の地域の方々によって毎年行われています。鍵渡しのあと、信者の方々が馬にまたがり、大峯山寺の境内をかけ声とともに駆け回ります。このときの大峯山寺の境内は熱気に溢れ、圧倒されてしまうほどです。

写真:戸開け式の様子(5月3日撮影)

 この後本堂の鍵が開けられ、大峯山寺の堂内にて信者の方々の読経のなか本尊に祈りを捧げ、大峯山寺戸開け式は無事、終了しました。
下山を始めた頃には、東の空がうっすらと白みはじめていました。まだ薄暗い中を下山しましたが、前日の真夜中の登山に比べれば「明るい」と感じました。

写真:(左)夜明けを迎える大峯山寺 (右)下山途中(ともに5月3日撮影)

下山して登山口に着いた時には、辺りはすっかり明るくなっていました。
 戸開け式に初めて参加し、実際にこの目で見たことで、修験の厳しさや大峯の歴史の奥深さに改めて気付かされました。大峯山脈の大部分は国立公園に指定されており、豊かな自然が守られている場所ですが、古くからの伝統文化も大切に守り伝えられていることを実感しました。

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2010年04月30日大台ヶ原・春の大掃除【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 青谷咲子

 毎年、大台ヶ原では山に沢山の人が訪れる前に、大掃除が行われています。今回も総勢14名のパークボランティアの皆さんが、あれよあれよという間に大台ヶ原をピカピカにして下さいました。



 4月24日(土)さっぶ~!と思ったのもそのはず、大台ヶ原は一面の樹氷景色でした。
「今日来てよかった~!」とみなさん、景色に見とれながらも、足下のゴミは逃しません!



 歩道沿いにある看板は、長い冬の間の汚れがこびり付いています。頑固な汚れはなかなか落ちず、でも水を使うとこの寒さで凍ってしまいます。
「このお湯を使ってください!」と自らの水筒を差し出すボランティアさん。「素晴らしい自己犠牲愛だ!」とその心意気を讃え、看板をみがく手にますます力が入るボランティアさん。
 翌日は引き続き、ゴミ拾いと歩道の手入れをしていただきました。

 国立公園は自然を守る場所でもありますが、来ていただいた方に豊かな自然を知ってもらう場所でもあります。利用者の方が気持ちよく大台ヶ原を楽しめるよう、ボランティアの皆さんが活動しています。

そんなボランティアさん達が大台ヶ原を案内する自然観察会はこちら!

----------------◆大台ヶ原自然観察ハイキング◆--------------------
大台ヶ原地区パークボランティアが、ご案内します!

開催日程 :平成22年 6月6日(日)、7月18日(日)、
8月中旬(日程未定)、10月10日(日)
開催時間 :10:30~15:00(当日の状況に適したプログラムを行います)

問い合わせ:吉野自然保護官事務所 TEL:0746-34-2202
主催 :近畿地方環境事務所

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2010年04月26日大峯百選 其の捌 【その他】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
今回も「大峯百選 其の捌」として、釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)についてお伝えしたいと思います。

 釈迦ヶ岳は、「峯中、第一の秀峰」と謳われるほど、山らしい綺麗な稜線を描いています。昔は大峯山脈の最高峰だと思われていたようですが、実際は八経ヶ岳(はっきょうがたけ)が標高1,915m(釈迦ヶ岳は1,799m)で大峯山脈の最高峰とされています。最高峰ではないのですが、そう謳われるだけあって、そこからの景色は格別です。
釈迦ヶ岳の山頂には釈迦如来立像があり、神々しい雰囲気に包まれています(※)。
(※)誰が運んだの?などは、2009年7月8日 「峯中一の秀峰 【利用・施設】【植物】【動物】」をご参照下さい!
http://c-kinki.env.go.jp/blog/2009/07/08/index.html


写真:釈迦ヶ岳山頂の釈迦如来立像

 釈迦如来立像のある山頂や、登山道からの展望は大変良く、晴れた日には清々しい大峯の景色を拝むことができます。

写真:登山道からの眺望

 また、釈迦ヶ岳ではたくさんの花々を見ることができます。登山道では、花らしくない独特なにおいがするバイケイソウをはじめ、カワチブシやツツジなど(毒草ばかり!?)を見ることができます。

写真:カワチブシの花(キンポウゲ科)とハナバチの一種

大峯山脈の他の山とは一風違った景色が広がっているので、皆さんも釈迦ヶ岳の山頂からの眺望をご覧になり、登山道に咲く花々を愛でてみてはいかがでしょうか。
今年も釈迦ヶ岳に登り、私も山頂からの眺めを堪能したいと思います。

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2010年04月23日弥山モノレール点検 【利用・施設】

吉野熊野国立公園 吉野 朝倉和紀

 皆さん、こんにちは。
4月20日に弥山(みせん)に行ってきました。麓と山頂を結ぶモノレールの点検とトイレの状況調査が目的です。
モノレール本体の点検は業者の方にお願いし、私はレールの点検と山頂にあるトイレの状況調査のため、弥山小屋の管理人さん、天川村役場の方とともに弥山に登りました。
以前の日記(※)でもお伝えしたように、このモノレールは山頂にあるトイレの屎尿や消耗品(トイレットペーパーなど)を運ぶためのモノレールです。
(※)2009年8月6日 「山頂のトイレ 【利用・施設】」をご参照下さい。
http://c-kinki.env.go.jp/blog/2009/08/06/index.html

写真:山頂へ登るモノレール(4月20日撮影)

 この日は天候が悪く、雨が降り続いていました。さらに、標高が高くなるにつれてどんどん気温が下がるため、とても4月とは思えない冷たい雨の中での仕事になりました。山頂付近の日陰は、いまだに雪が残っている状態です。
山頂のトイレの状況も確認し、何とか凍える前に無事下山することができました。そんな道中、モノレールから鮮やかなミツバツツジの花とコブシ(?)の花を見ることができました。

写真:ミツバツツジの花(ツツジ科、4月20日撮影)

写真:コブシ?の花(モクレン科、4月20日撮影)

 我々にとってはまだまだ寒いと感じる気候ですが、真冬を経験した植物たちには、暖かい季節の到来が感じられるのでしょうか。まだ新緑こそ見られませんが、森の中にひっそりと咲いていました。

 4月下旬と言えども、山の上はまだ冬模様です。登山をされる方は、防寒などしっかりと準備をして臨んでいただきたいと思います。

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